EvoQuest
EvoQuest AI来患数予測AI 2026.07

SCENARIO ── CLINIC OUTPATIENT CASE

翌日の来患数を予測し、前日に受付の増員を判断

午前・午後の来患数を、予約で分かっている人数と当日受付の予測に分けて表示する開発プランです。院長と受付主任が前日16時までに確認し、受付の増員や予定の調整を判断します。

想定領域
来患数予測AI(外来数予測)/ 受付・枠の段取り
担当範囲
来患数の予測、人員・診療枠の確認、従来の判断との比較
想定対象
常勤医1〜2名の内科・小児科クリニック(1日の外来30〜60人規模)
想定期間
設計〜納品 約 3 ヶ月

OVERVIEW

どんな仕組みをつくるか

常勤医1名の内科・小児科クリニックを想定し、午前・午後の来患数から受付の人員や予定を調整する開発プランです。再診・健診・予防接種の予約人数はそのまま表示し、当日受付の分だけを予測します。

院長と受付主任は、前日16時までに翌日の見込みを確認し、受付をもう1人配置するかを判断します。過去2〜3年の受診数に曜日・祝日・季節・天気などを合わせて試し、予測の理由も表示します。学級閉鎖や近隣医院の休診など、院内で分かっている事情は担当者が補足できるようにします。

CHALLENGE

課題

  • 01 混むと分かっている半日に動かせる予定まで置いてある。特定健診と予防接種の枠が「毎週火曜と木曜の午前」で何年も固定されている医院は珍しくありません。その火曜午前が外来のいちばん混む半日でも、枠はそこに残ったまま。動かせるはずの予定が、いちばん動かない。
  • 02 「あすは混みそう」が、当日の朝まで言葉にならない。前日の夕方に予約システムを開けば埋まり具合は見えるのに、それを見る人と見る時刻が決まっていない。気づいたときには、パートに声をかけられる時間をとっくに過ぎている。
  • 03 混んだ半日の代償がどこにも数字で残らない。待ちきれずに帰った人は順番待ちのキャンセルとして消えるだけで、翌日には誰も覚えていません。逆に混雑に備えて人員を増やしたのに閑散だった半日の人件費も、月末の給与に紛れて見えなくなります。
  • 04 予測の材料はあるのに、取り出すのが手作業。レセコンから日別の受診数を表計算データで出せても、そのあとExcelで加工しないと曜日別・時間帯別の形になりません。誰かの月末仕事になっていて、あすの判断には間に合わない。
  • 05 流行の波が院の実感より遅れて共有される。感染症発生動向調査の定点報告は週報で、先週ぶんが金曜に出ます。受付は「今週から急に増えた」と体で分かっているのに、その体感が数字として残らないので、来週の段取りに使えないまま流れていく。

APPROACH

課題への対応

予測には、レセコンから取り出した日別・時間帯別の受診数、予約システムの確定人数、曜日と祝日の並びを使います。天気や都道府県が公表する感染症の定点報告も、入手できる時期を確認します。先週分の定点報告は金曜に出る週報のため、翌日の予測に使う前提にはせず、来週の診療枠を検討する材料として扱います。

まず、曜日・祝日・季節による違いを確認し、天気などを加えた場合の予測を試します。先月・先々月の午前と午後について、予測に使っていない期間の記録と比較し、実績との差を院長と確認します。学級閉鎖や近隣医院の休診など、院内で分かっている事情を受付が補足できるようにします。予測が外れた理由も記録し、方法を見直す材料にします。

例えば翌日の午前を34〜42人と予測する場合、予約済みの22人と当日受付の予測12〜20人を分けて表示します。受付の増員は前日16時、翌週の診療枠は水曜12時を判断期限とする想定です。期限を過ぎても未確定の項目は一覧に残し、院長と受付主任が判断します。予測は必ずこの範囲に収まるという保証ではなく、準備を相談するための目安です。

CONSULTATION

来患数の予測と受付の人員計画をご相談ください

日別・時間帯別の受診数と予約の記録を確認します。
人員や予定を変更できる時刻を整理し、予測を何の判断に使うかを一緒に考えます。

SCREENS

主要画面

この開発プランで想定する画面を紹介します。担当者が入力する内容と確認できる情報をご覧ください。表示しているデータは説明用の想定例です。

01. 翌日の来患数予測・人員判断

前日の夕方に翌日の来院人数を確認する画面です。あすの午前と午後が1枚ずつ並び、予約で確定している人数の上に、AIが予測した当日受付ぶんが幅で積まれます。右にはAIがそう予測した理由が「月曜+7人・雨−2人」の形で並び、画面下部には受付の増員が必要かを判断する欄と、判断期限までの残り時間を表示します。

外来ボード
使い方のポイント
予約済みの人数と当日受付の予測範囲を区別し、どの部分が予測か確認できます。
AIの予測の中身
曜日や天気などが予測人数にどう影響したかを表示し、院長が数値の根拠を確認できます。
決めごとは1つ
翌日午前の受付を1人増やすかを前日16時までに判断する想定です。期限までに未決定だった場合も記録に残します。

02. 週別の診療予定・枠の調整

月曜から土曜の午前・午後ごとに来患数の予測と、健診・予防接種・自費診療の予約枠を確認します。混雑が見込まれる時間帯に変更可能な枠がある場合は、移動先の候補を表示します。

週の枠割り
使い方のポイント
変更できる健診や予防接種の枠を比較的空いている時間帯へ移す案を確認できます。
動かせる・動かせない
予防接種の期限や健診の受診券の締切など、動かせない事情は枠ごとに理由つきで固定できます。
締切の根拠
水曜12時を、予約サイトの更新と患者への案内に間に合う判断期限とする想定です。実際の期限は医院の運用から決めます。

03. 人員の過不足による費用・時間の確認

予測と実績が異なった午前・午後について、追加人件費と受診せずに帰った人数を確認します。月ごとに集計し、人員の過不足が起きた状況を振り返ります。

追加人員と受診せずに帰った人数
使い方のポイント
追加人件費と受診せずに帰った人数を集計し、予測と人員判断が業務に与えた影響を確認します。
受診せずに帰った人数の数え方
順番待ちシステムのキャンセル記録と受付で確認した状況を照合し、受診せずに帰った人数を記録します。
何時間前
混雑が判明した時刻を記録し、前日16時に判断できていたかを確認します。

04. 予測に使うデータと更新時期

予測に使う院内・院外の情報と、更新頻度、利用できるまでの遅れを表示します。週1回の定点報告などについて、日々の人員判断と翌週の診療枠の検討のどちらに使えるか確認します。

AIの材料
使い方のポイント
データの更新頻度を区別して表示します。日々動くものと週1回のものを分け、どの判断に使えるかを各データに添える。
取り込みの実際
レセコンから書き出せる項目と形式を確認します。初月に取り込み方法と自動化できる範囲を決めます。
手で足せる欄
学級閉鎖・近隣医院の休診・地域の行事などを、受付の職員が補足情報として入力できます。

05. 予測と実績の差・理由の記録

予測範囲を外れた午前・午後に、学級閉鎖・大雪・近隣医院の休診・健診バスなどの状況を記録します。次に同じ状況があったとき、過去の記録を予測と一緒に確認できます。

書き残し
使い方のポイント
予測と実績が異なった日の状況を記録し、予測条件と院内の準備を見直す材料にします。
入力は一言
理由は選択式、または20文字程度のメモで入力し、日々の記録を続けられるか試用時に確認します。
次に効く形
過去に同じ状況があった日の記録を予測と一緒に表示し、院長が修正の必要性を検討できます。

OUTCOME

この仕組みで改善したいこと

変わるのは予測の精度より、判断する時刻のほうです。当日の朝から前日の夕方へ、半日ぶん前にずれる。医院の週の組み方が変わるのは、そこからです。

01

翌日の来患数を前日16時に確認

今の作業当日に待合室が混雑してから増員の必要性が分かり、パートスタッフへ事前に勤務を相談できていません。
導入後の使い方院長と受付主任が前日16時に翌日午前の34〜42人という予測と予約済み22人を分けて確認できます。根拠を見て、受付を1人増やすか現状の人員で対応するかを決めます。

混雑が減ることを保証する予測ではありません。前日の夕方に人数の見込みを確認し、勤務相談が可能な時間に判断する運用を目指します。

02

混雑予測と予約枠を比較して調整

今の作業健診・予防接種の枠を毎週火曜と木曜の午前に固定し、変更できる枠が混雑する時間帯に残っています。
導入後の使い方院長が週ごとの予測と予約枠を比較し、変更可能な枠を空いている時間帯へ移す案を確認できます。移せない枠は理由を登録して残します。

院長が予測を修正した人数と理由も記録し、予測・修正後の人数・実績を比較して運用を見直します。

03

予測の根拠と人員判断を院内で共有

今の作業混雑の見込みを院長の経験で判断しており、受付やパートスタッフが事前に同じ情報を確認できていません。
導入後の使い方曜日・雨・流行・近隣医院の休診などの予測根拠と、院長が決めた準備を共有できます。院長が学会や往診で不在の場合も、担当者が判断の内容を確認できます。

予測を担当者が修正した記録も残します。予測と修正後の人数を実績と比較し、どの状況で修正が必要だったかを振り返ります。

PROCESS

開発の進め方

オンラインと医院への訪問を組み合わせて、3ヶ月で納品まで進めます。月の区切りごとに触って確かめられるものを渡します。院長だけでなく、受付とパートの方にも触ってほしい。毎日使うのはその人たちです。

1
MONTH 01 / 業務ヒアリング + 予測に使う記録の確認

午前・午後の受付手順と受診記録を確認する

診療の前後にお邪魔して、受付・会計・看護の動きと、混んだ半日に何が最初に詰まるのかを見せてもらいます。レセコンと予約システムからどの粒度でデータを取り出せるかを確かめ、取り込みの形を決定。過去1年ぶんの受診数を曜日別・時間帯別に並べ直して、院長と受付主任の実感と突き合わせるところまでをこの月にやります。

  • 受付・診察・会計の動きの見学と聞き取り
  • レセコン・予約システムからの取り出し方の確認
  • 過去1年の受診数の並べ直しと実感との突き合わせ
  • 決めごとと締切時刻の洗い出し
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MONTH 02 / 予測AIの試作 + 外来ボードと枠割りの開発

過去の来患数で予測と実績を比べる

曜日・祝日の並び・天気・定点報告を材料に予測を試作し、先月の午前・午後それぞれの来患数が予測とどれだけずれたかを検証します。予測は幅で出す前提なので、幅の広さと当たり外れの釣り合いを院と一緒に決めます。並行して外来ボード・週の枠割り・書き残しを開発し、締切時刻の置き方をパートの勤務連絡の実情に合わせて調整します。

  • 過去データでの予測の検証と幅の決め方
  • 外来ボード・週の枠割り・書き残しの開発
  • 締切時刻の設計(前日16時・水曜12時の妥当性確認)
  • 動くサンプルを院長・受付主任と一緒に確認
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MONTH 03 / 並行運用 + 納品

3週間並行して使い、人員判断に使えるか確認する

これまで通りの段取りを続けながら、AIの予測と決めごとを横に置いて3週間走らせます。午前・午後の予測が外れた理由を拾って調整し、タブレットの置き場所・文字の大きさ・締切の時刻を現場に合わせて直してから本番へ。余った人件費と順番待ちの離脱をどう数えるかの運用ルールも、この月に決めて引き継ぎます。

  • 従来の人員判断と並行して確認(3週間)
  • 外れた半日の理由の反映と画面の手直し
  • 人手の余り・離脱の数え方のルール決め
  • 納品 + 書き残し運用の引き継ぎ

FAQ

よくある質問

  • Q1 AIといっても、実際どのくらい当たるものなんでしょうか。
    「翌日午前34〜42人」のように範囲を示し、実績との差を確かめる設計です。まず過去1年分の記録で予測を試し、翌日の受付人員を決める材料に使えるか、院長と受付主任に確認していただきます。予測が外れる日はあるため、理由を記録し、人数と予測方法を見直す画面も用意します。
  • Q2 開院して2年です。AIに学習させるほどのデータがありません。
    まず半日ごとの受診記録を確認します。1年分なら600件ほどになる想定で、曜日や季節の傾向をどこまで確認できるか、過去の記録で予測を試します。珍しい流行などは十分に検証できないこともあるため、確認できた範囲をお伝えし、担当者が調整できるようにします。記録が増えた後も予測と実績を比較し、範囲を見直します。
  • Q3 レセコンからデータを出すこと自体が不安です。患者さんの情報を渡すことになりませんか。
    予測に必要なのは日付・時間帯・区分ごとの人数で、氏名や病名はいりません。取り出す項目を最初の月に一緒に決めて、個人が特定できる列は院の側で落としてから渡していただく形にできます。院内のパソコンだけで動かす構成にするか、クラウドに置くかも医院の方針に合わせて選べます。契約の前に、どの列がどこへ流れるかを1枚の図にしてお見せします。
  • Q4 予約システムを入れていません。当日の受付だけでやっています。
    それでも始められます。確定している分がゼロなら、予測の担う範囲が広くなるだけです。この場合は幅を広めに出して、決めごとを「受付をもう1人入れるか」に絞る形から入るのが現実的だと思います。逆に、予約システムを入れている医院ほど確定分を先に使い切れるので、予測に任せる範囲は狭くなります。
  • Q5 常勤医が1人なので、混む日に増やせるのは受付だけです。それでも意味がありますか。
    受付の増員を判断する材料として使えます。問診票や保険証などの確認に必要な時間と予測する来患数を比較します。人員を増やすだけでなく、健診枠の調整・休憩の予定・書類作業の時間帯など、医院で変更できる作業を確認して使い方を決めます。
  • Q6 予測を信じて人を減らして、それで回らなくなったら困ります。
    減らす方向の決めごとは、初めのうち画面に出さない設計にできます。まずは「増やすかどうか」の片側だけを扱い、3週間ほど並行して使て外し方の傾向が見えてから、減らす側を扱うか院と相談して決めます。幅の下限で人を組むような使い方も最初はしません。予測と実績の差を確認し、必要な人員を確保できる見通しが立ってから、扱う範囲を広げます。
  • Q7 費用はどのくらいかかりますか?
    範囲を決めてから見積もります。金額を左右するのは、レセコンと予約システムからの取り込みを自動にするか月1回の手作業にするか、画面を外来ボードだけにするか週の枠割りと外れた半日の記録まで入れるか、院内のパソコンで動かすかクラウドに置くかの3つです。まず外来ボード1画面と月1回の取り込みから始め、締切つきの決めごとが院に定着してから枠割りを足す進め方にすると、最初の範囲を小さくできます。ヒアリングで範囲を固めたうえで概算をお出しします。
  • Q8 レセコンや予約システムのメーカーは決まっていますか?
    決まっていません。使うのは日別・時間帯別の受診数と予約枠の数だけなので、CSVなどの表計算データで書き出せれば取り込めます。書き出しの項目名や区分の呼び方はメーカーごとに違うため、最初の月に一度、実際に書き出したファイルを見せていただいて取り込みの形を決めます。書き出し機能が無い場合は、受付が1日1回、半日ごとの人数を手で入れる形からでも始められます。
  • Q9 感染症の定点報告は、どこで見られるものですか?
    都道府県や保健所が公表している感染症発生動向調査の週報です。インフルエンザや感染性胃腸炎のように定点で把握する感染症について、1定点あたりの報告数が週ごとに出ます。先週ぶんが翌週に出る週報なので、あすの予測には使わず、来週の枠割りの材料として画面に取り込みます。院の側で集計する作業はありません。

来患数の予測と受付の人員計画をご相談ください

日別・時間帯別の受診数と予約の記録を確認します。
人員や予定を変更できる時刻を整理し、予測を何の判断に使うかを一緒に考えます。

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