EvoQuest
EvoQuest FoodAI業務システム 執筆:水上貴洋(取締役) 2026.06

SCENARIO ── RESTAURANT CASE

翌日の来客予測をもとに
仕込み量と発注量を決める

来客数の予測・仕込み量・在庫・発注量を一つのシステムで確認する開発案です。店長が予測と予約状況を見て数量を調整します。個人店から数店舗を想定し、約3ヶ月の進め方を紹介します。

想定領域
AI業務システム / 飲食店の業務改善
担当範囲
作業と記録の確認・予測機能と操作画面の開発・導入時の説明
想定対象
個人店〜小規模チェーン 数店舗
想定期間
設計〜納品 約 3 ヶ月

OVERVIEW

どんな仕組みをつくるか

来客予測と仕込み・発注管理を組み合わせた飲食店向けの開発案です。過去の売上・曜日・天候・近隣イベントの情報から翌日の来客数を予測し、仕込み量・発注量・スタッフ配置の目安を表示します。

予測には誤差があるため、店長が予約や当日の状況を確認し、必要な数量に修正してから確定する流れにします。在庫や原価率も同じシステムで確認できるようにし、仕込みと発注の判断に使える情報をまとめます。

CHALLENGE

課題

  • 01 仕込み量や発注量を経験だけで決めている。来客数を予測する材料が少ないと、作りすぎによる廃棄や品切れによる販売機会の損失が生じます。
  • 02 曜日や天候による来客数の違いを共有しにくい。店長の経験に頼っていると、担当者が変わったときに同じ情報で判断できません。
  • 03 原価や廃棄の集計に時間がかかる。月末まで状況を確認できず、営業中に仕込み量を見直す材料が不足します。
  • 04 店舗ごとに集計方法が異なる。同じ項目で来客数や廃棄を比較できず、改善につながった方法をほかの店舗へ共有しにくくなります。

APPROACH

課題への対応

過去の販売記録と予約状況をもとに来客数を予測し、メニュー別の仕込み量・食材の発注量・配置人数の目安を計算します。発注締切までに店長が確認できるよう、予測の作成時刻と確認手順を業務に合わせて決めます。

数量を確定する前に、在庫不足や原価率の超過を表示します。店長が数量を変更した理由も記録し、予測と実績の差を翌週の仕込みや発注の見直しに使います。

CONSULTATION

仕込みと発注を決める方法からご相談ください

来客予測をどの仕事に使うか、現在の記録と発注締切を伺って整理します。
仕込み量・在庫・配置人数のうち、必要な機能から試すことができます。
業務の確認からAI開発、操作画面の制作まで、当社が同じ窓口で対応します。

SCREENS

主要画面

来客予測・仕込み・発注・店舗管理などの画面例です。画面内のデータは想定例で、実在の店舗や導入実績を示すものではありません。

01. 来客予測のまとめ画面

店長が本日の予測来客数と売上を確認する画面です。在庫不足や発注期限など、確認が必要な項目を一覧にし、複数店舗の状況も同じ画面で確認できます。

まとめ画面
使い方のポイント
在庫不足や確認待ちの計画をまとめ、店長が対応する項目を選べるようにする。
表示する内容
来客数などの集計値、対応が必要な項目、予測と実績の比較、店舗別の状況を表示する。
数値表現
数値の桁をそろえ、単位と前週からの増減を確認しやすくする。

02. 来客予測の設定

店舗・期間・使用する記録・天候・近隣イベントを設定して予測を作成します。予測人数の範囲と過去の結果を確認してから、仕込みの計画に使います。

AIで生成
使い方のポイント
天気とイベントの予定を表示し、予測に使う情報を担当者が確認できるようにする。
事前プレビュー
週合計の予測来客数の範囲・曜日別予測・過去の予測精度を、計画の確定前に確認できる。
待ち時間の表現
予測の計算中は処理状況を表示する。計算後に担当者が結果を確認してから計画を確定する。

03. 仕込み・発注計画詳細

予測来客数とメニューごとの販売割合から仕込み量を計算します。店長がランチ・ディナーの配分を確認し、在庫不足や原価率を見て数量を修正します。

詳細
使い方のポイント
「原価率超過」「欠品リスク」を一覧にし、確定前にまとめて表示。
時間帯配分
ランチとディナーの販売見込みに合わせ、時間帯ごとの仕込み量を確認できるようにする。
チェック結果
計画どおりに用意できる品目、発注が必要な品目、確認が必要な品目を区別して表示する。

04. メニュー・食材一覧

メニューの原価・売価と食材の在庫・発注点を管理する画面です。条件で絞り込み、その場で登録内容を変更できます。

一覧テーブル
使い方のポイント
メニューと食材を種別で分けつつ、原価と在庫をまとめて確認できる構成。
一覧の読みやすさ
行間を確保し、食材名・単価・在庫数を見間違えにくくする。
状態の表現
在庫不足は赤、季節・時価はマーク付きラベルで区別。

05. 店舗一覧

本部が複数店舗を一覧で確認する画面です。店舗を選ぶと曜日別の平均来客数や天候による違いが表示され、店舗間で同じ項目を比較できます。

一覧+詳細
使い方のポイント
一覧と詳細を同じ画面に並べ、店舗を切り替えながら同じ項目を比較できるようにする。
確認できる内容
曜日別の平均来客数と天候による来客数の変化を表で示す。店舗ごとの傾向を比較できる。
操作
店舗を選び、同じ画面で情報の編集と予測の作成を行えるようにする。

06. 来客予測カレンダー

日ごとの予測来客数を月単位で確認します。雨・雪・祝日・イベントの予定と合わせて、仕込みやスタッフ配置の検討に使います。

カレンダー
使い方のポイント
日別の来客予測を表示し、混雑が見込まれる日を確認できるようにする。
天候・特異日
雨・雪の補正やGW・祝日をマス内のラベルで明示。
印刷対応
朝礼やシフト調整で配れるよう、印刷時もレイアウトが崩れない設計。

07. 発注集計

確定した仕込み量と在庫から必要な発注量を計算します。店長が数量を確認し、仕入先ごとの発注書を出力できます。

集計
使い方のポイント
「現在の在庫数」と「発注後の在庫見込み」の両方を1つのマスで比較可能。
操作
食材別 / 店舗別 / 仕入先別 で集計を切り替えるボタン。
出力
担当者が仕入先別の発注書PDFと表計算データを書き出せるようにする。

08. 月次レポート

売上・原価率・客単価・廃棄率・予測と実績の差を店舗別に確認します。月の途中でも集計し、仕込みや発注を見直す材料にします。

レポート
使い方のポイント
店舗・曜日別に予測と実績の差を表示し、予測方法や仕込み量の見直しに使う。
売れ筋分析
売れ筋メニューTOP10と粗利を並べ、仕込みの優先順位に反映。
文字
数値と項目名を読みやすく配置し、画面でも印刷でも確認しやすくする。

OUTCOME

この仕組みで改善したいこと

導入後は、仕込み・発注を決める時間、廃棄額、品切れの記録を確認します。次の3点はこの開発案で目指す使い方です。

01

来客予測を仕込みと発注の判断材料に加える

今の作業前日の売上と担当者の経験から仕込み量を決めているため、天候による調整方法を共有しにくい。
導入後の使い方予測来客数からメニュー別の仕込み量と発注量を計算する。店長が数量を確認し、必要に応じて修正してから確定する。

売れ行きに合わせて数量を調整し、廃棄額と品切れの両方を確認する想定です。

02

原価率と廃棄を日ごとに確認する

今の作業売上・原価・廃棄の集計が月末に集中し、原価率の上昇に気づいた時点ではその月の仕込み量を調整できない。
導入後の使い方予測と実績の差・原価率・廃棄が日次で並ぶ。月の途中でも原価率や廃棄率が上がったメニューの仕込み量を見直せる。

毎朝の確認で原価率や廃棄率が上がっている品目を先に表示します。

03

店舗ごとの傾向を担当者が変わっても共有できる

今の作業曜日や天候による来客数の違いが店長の経験に頼っている。
導入後の使い方店舗ごとに曜日別の平均来客数や天候による変化を記録し、引き継ぎ時にも確認できる。

店長が予測を修正した内容と理由も残し、次回の判断に使います。

PROCESS

開発の進め方

設計から納品まで約3ヶ月を想定しています。月ごとに動く画面を確認し、発注締切に間に合うか、日々の入力が負担にならないかを確かめます。

1
MONTH 01 / 業務の確認・データの確認

使うデータと確認する項目を決める

販売記録・予約情報・天候などのデータを確認します。店長が仕込みや発注を決める手順を伺い、必要な画面と項目を決めます。

  • 業務打ち合わせ(2〜3回)
  • レジ・予約データの確認と取り込み方針
  • 来客数に影響する条件の一覧化
  • 主要3画面の下書き
2
MONTH 02 / 予測機能の開発・画面開発

予測と仕込み・発注の画面を作る

過去の来客数・曜日・天候・イベントから来客を予測する機能と、8画面を開発します。月の後半に店長が予測と仕込み量を確認できるサンプルをお見せします。

  • 来客予測の仕組みの試作と予測結果の確認
  • 主要8画面の開発
  • 仕込み・発注の自動計算
  • 動くサンプルを一緒に確認
3
MONTH 03 / 確認・納品

実際の業務で試して調整する

実際の記録で予測と実績を比較し、差が大きい場合の表示や警告を調整します。発注集計・レポート・印刷画面を確認して納品し、予測を見直す手順を担当者へ説明します。

  • 実データでの予測結果の確認
  • 警告・差分表示の調整
  • 発注・レポート・印刷画面
  • 納品・運用引き継ぎ

FAQ

よくある質問

  • Q1 小さな個人店でも来客予測はできますか?
    店舗の規模だけでは判断できないため、まず手元の販売記録や来客記録を確認します。使えるデータがあれば、1店舗・主要メニューに絞って試し、仕込みや発注の判断に役立つかを確かめます。
  • Q2 過去のデータが少なくても始められますか?
    手元のデータの期間と内容を確認してから判断します。データが少ない時期は予測の範囲を広く示し、店長が予約や営業状況を確認して数量を決める形にします。記録が増えたら予測と実績を比較し、改善を検討します。
  • Q3 今使っているレジの販売記録を取り込めますか?
    多くの場合、可能です。レジの売上データ(できれば時間帯別の出数)や予約データを取り込めると予測の精度が上がります。連携が難しい場合も、日次の売上を表計算データで取り込む形から始められます。
  • Q4 AIの予測が外れたらどうなりますか?
    予測は外れることもある前提で設計します。AIに任せきりにせず、仕込みや発注を確定する前に人が必ず数字を確認し、必要なら手で直せる構造にします。雨や雪などの直前の変化も画面で補正を提案します。
  • Q5 導入期間と対象となる店舗の規模はどのくらいですか?
    想定では設計から納品まで約3ヶ月、個人店〜数店舗規模を対象にしています。要件が固まっていない段階からご相談いただけます。まずは業務の流れと使えるデータの整理から始めます。

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