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札幌でアプリを作るといくらかかるのか

アプリ開発に定価はありません。ただし「決まっていないから出せない」だけで、決めるべきことは4つに絞れます。この4つが決まれば概算は出ます。さらに、金額が最初から公表されている費用と、公開後に毎年かかる作業もあります。

この記事でわかること

  • 開発費の見積もりは、利用者・配布方法・既存の仕組みとのつなぎ方・公開後の担当者、この4つが決まると出せます。
  • App StoreとGoogle Playの登録料は公式に公開されています。Apple Developer Programは年額99米ドル、Google Playの登録料は25米ドルです。
  • 法人名義でアプリを出す場合、AppleもGoogleもD-U-N-S番号が必要です。取得に最大28日かかるため、開発とは別に日数を見ておく必要があります。
  • Google Playは毎年ターゲットAPIレベルの引き上げを求めており、対応しないと新規ユーザーへの配信が止まります。公開後の更新作業は、やるかどうかを選べる性質のものだと考えないでください。
  • 作りたいものによっては、ストアに出すアプリにしないほうが安く早く始められます。

見積もりに必要なのは、この4つが決まること

「アプリを作りたい」と相談をいただいたとき、その場で金額をお伝えできないことがあります。値段を隠しているわけではありません。同じ「アプリ」という言葉で、規模が10倍以上違うものを指しているからです。

逆に言えば、次の4つが決まった時点で概算は出せます。最初から全部を決める必要はなく、相談しながら一緒に決めていく項目だと考えてください。

誰が使うか

社内のスタッフだけが使うのか、お客様に使ってもらうのか。お客様が使う場合は、使い方を説明しなくても分かる画面が必要になり、設計に時間がかかります。

どうやって届けるか

App StoreとGoogle Playに出すのか、スマホのブラウザで開くWebアプリにするのか。ここが費用と期間にいちばん効きます。

今ある仕組みとつなぐか

レジ、会計ソフト、予約サイト、Excelの台帳。既存のデータを引き継ぐのか、アプリの中だけで完結させるのかで作業量が変わります。

公開後に誰が直すか

文言や写真の差し替えを自分たちで行うなら管理画面が要ります。都度依頼する前提なら管理画面は省けます。

金額が最初から決まっている費用

開発費は案件ごとに変わりますが、ストアに出すと決めた時点で確定する費用があります。支払い先は開発会社ではなくAppleとGoogleで、金額は公式サイトに公開されています。

Appleの場合、App Storeでアプリを配信するにはApple Developer Programへの登録が必要で、年会費は99米ドル(または現地通貨の同等額)です。年会費なので、アプリを公開し続けるかぎり毎年かかります。

Googleの場合、Google Playの登録料は25米ドルです。iPhoneとAndroidの両方に出すなら、両方が必要になります。

開発費と比べれば小さい金額です。ただ、納品で支払いが終わると考えていると想定が狂います。公開し続けるかぎり毎年かかる固定費だと見ておいてください。

開発とは別に、日数がかかるもの

期間を考えるとき、開発にかかる時間だけを数えると足りなくなります。実際には、作る前と出す前に、開発とは関係なく日数がかかる手続きがあります。

とくに注意したいのがD-U-N-S番号です。これはダン・アンド・ブラッドストリート社が発行する企業の識別番号で、法人としてアプリを登録する場合、AppleとGoogleの両方で必要になります。Googleの案内では、取得に最大28日かかるため事前に準備しておくよう書かれています。番号がないと登録手続きが始められないので、開発の完了を待ってから動くと、そのぶん公開が遅れます。

個人名義でも登録はできますが、Appleでは個人名義の場合、App Storeに表示される販売元が個人の名前になります。会社としてお客様に配るアプリであれば、法人名義を選ぶことになり、D-U-N-S番号の準備が前提になります。

D-U-N-S番号の取得

法人名義で出す場合に必要。Googleの案内では最大28日。開発開始と同時に動き始めるのが安全です。

ストアの審査

提出できるのは最終版です。Appleは、未完成の状態やプレースホルダのまま提出されたものは却下すると明記しています。

審査用の準備

ログインが必要なアプリは、審査担当者が中身を確認できるデモ用のアカウント情報を添えて提出する決まりになっています。

公開したあと、毎年やることがある

ここが見落とされやすい部分です。アプリはスマホのOSの上で動くため、OSが新しくなるとストア側から対応を求められます。こちらの都合で見送れる作業ではありません。対応しないと配信に影響が出ます。

Google Playには、アプリが対応しているAndroidのバージョン(ターゲットAPIレベル)についての要件があります。2026年8月31日以降、新規アプリと既存アプリの更新はAndroid 16(APIレベル36)以上を対象にする必要があります。すでに公開しているアプリがAndroid 14(APIレベル34)以下のままだと、そのバージョン以下のOSを使っている端末にしか表示されなくなり、新しい端末を使う新規ユーザーには届かなくなります。期限に間に合わない場合は、2026年11月1日まで延長を申請できるとされています。

さらにGoogleは開発者確認(Android developer verification)という仕組みを進めています。2026年9月30日の期限で対象になるのはブラジル、インドネシア、シンガポール、タイの4か国で、日本はこの時点では含まれていません。ただし2027年以降、認定Androidデバイス全体へ世界的に広げると公表されています。日本で使うアプリでも、いずれ関係してくる話です。

Apple側にも同じ性質の要件があります。App Store Connectにアプリをアップロードするときに使う開発ツールのバージョンが指定されており、2026年4月28日以降はXcode 26と、iOS 26以降のSDKで作られたものが求められます。手元の作りかけを古い環境のまま置いておくと、提出の直前に作り直しが必要になります。

つまり、アプリを公開したあとは、毎年ある程度の対応作業が発生します。見積もりを取るときは、開発費だけでなく、公開後に誰がこの作業を担当するのかも一緒に確認してください。ここを決めずに納品を受けると、数年後に「動いているが更新できないアプリ」が残ります。

ストアに出すアプリにしないほうがよい場合

相談を受けていて、けっこうな割合で当てはまるのがこれです。やりたいことがはっきりしているのに、ストアアプリという形を選んだせいで、費用も期間も増えてしまう場合があります。

Appleは審査ガイドラインで、Webサイトを単に再パッケージしただけのアプリは提供できないとしています。今のホームページをそのままアプリの中に表示するだけの作りは、審査を通らない前提で考える必要があります。

また、テンプレートやアプリ作成サービスを使って制作されたアプリは、コンテンツの提供者本人から直接提出されたものでなければ却下される、とも書かれています。「安いテンプレートで作ってもらう」という進め方には、この制約がついて回ります。

一方、スマホのブラウザで開くWebアプリなら、ストアの審査も登録料もターゲットAPIレベルの対応も要りません。社内の日報や在庫管理のように、使う人が決まっていて配布先を管理できる用途なら、Webアプリのほうが早く安く始められることが多いです。通知をスマホに直接届けたい、写真やカメラを本格的に使いたい、といった理由がある場合に、ストアアプリを選びます。

Webアプリで足りることが多い用途

社内の日報、在庫や顧客の台帳、予約の受付、申請と承認。使う人が社内やお得意様に限られるもの。

ストアアプリを選ぶ理由になるもの

不特定多数のお客様に配る、スマホへ通知を送る、カメラや位置情報を本格的に使う、オフラインでも動かす。

小さく始めるときの区切り方

最初から全機能を作ると、金額が上がるだけでなく、使われない機能を作ってしまうリスクが上がります。当社では、最初に作る範囲を「毎日使う業務ひとつ分」に絞ることを勧めています。

区切り方は難しくありません。今いちばん時間を取られている作業を1つ選び、その作業に必要な画面だけを作ります。予約の受付が大変ならその受付だけ、日報の集計が大変ならその入力と一覧だけです。それを実際に数週間使ってから、次に作る機能を決めます。

この進め方には、費用を抑える以外の効果もあります。文章の仕様書だけで合意すると、できあがってから「思っていたものと違う」が出ます。先に小さく動くものを触ってもらえば、そのズレを早い段階で見つけられます。

札幌市内であれば直接お伺いして、今の業務のやり方を見ながら整理できます。北海道内はご訪問、道外はオンラインで対応しています。初回相談と概算のお見積もりは無料です。金額をお伝えする前に、まず先ほどの4項目を一緒に埋めるところから始めます。

よくある質問

札幌でアプリ開発を頼むと、費用はどのくらいかかりますか?

機能の数と画面の数で大きく変わるため、決まった定価はありません。ただし、誰が使うか、ストアに出すかWebアプリにするか、既存の仕組みとつなぐか、公開後に誰が直すか。この4つが決まれば概算はお出しできます。初回相談と概算見積もりは無料です。

iPhoneとAndroidの両方に対応すると、費用は2倍になりますか?

2倍にはなりませんが、増えます。画面の設計や中身の仕組みは共通で作れる部分が多い一方、ストアへの登録・審査・公開後の対応はApple側とGoogle側で別々に必要になるためです。Apple Developer Programの年会費とGoogle Playの登録料も、それぞれにかかります。

Androidアプリだけ先に作ることはできますか?

できます。社内利用が中心で、使っている端末がAndroidに偏っている場合は、片方から始める判断もあります。ただし、あとからiPhone対応を足すときに設計をやり直さずに済むよう、最初にどちらも視野に入れて作りを決めておくことを勧めています。

仕様書がない状態でも相談できますか?

大丈夫です。むしろ仕様書を先に作り切らないほうが、無駄な機能を減らせます。誰が、どの場面で、今どこに困っているのか。この3つが分かれば話を進められます。必要な機能と後回しにできる機能の切り分けは、一緒に整理します。

公開したアプリは、そのままずっと使い続けられますか?

そのままにはできません。Google Playは、対応するAndroidのバージョンを毎年引き上げるよう求めており、対応しないと新規ユーザーへの配信が止まります。Appleも、提出時に使う開発ツールのバージョンを指定しており、2026年4月28日以降はXcode 26とiOS 26以降のSDKで作られたものが求められます。公開後は毎年ある程度の更新作業が発生する前提で、担当を決めておいてください。

札幌市以外からでも相談できますか?

できます。北海道内であれば直接お伺いします。道外の方にはオンラインで対応しています。訪問の可否で対応内容が変わることはありません。

この記事を書いた人

立石伊吹代表取締役 / DX・AIアドバイザー

北海道札幌市手稲区の会社です。北海道内は直接うかがい、道外はオンラインで対応しています。専門用語を使わず、相手の言葉で話すことを大事にしています。

見積もりに必要な4項目を、一緒に埋めるところから。

アプリの形が決まっていない段階で大丈夫です。今いちばん時間を取られている作業からさかのぼって、最初に作る範囲と、ストアに出すべきかどうかを整理します。

アプリにすべきか、まず相談する (新しいタブで開きます)

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