EvoQuest
EvoQuest Apps教室運営アプリ 2026.07

SCENARIO ── TUTORING SCHOOL CASE

出欠は紙、月謝は手書き台帳、連絡は電話。
教室のこまごました事務を、アプリ一つにまとめる。

先生が教えながら受付も集金も一人でこなす、個人・小規模の学習塾や、そろばん・ピアノ・英会話といった習い事教室向けの想定シナリオです。出欠は名簿に鉛筆でチェック、月謝は月末に手書き台帳と現金を突き合わせて誰が未納かを数え、休講や振替の連絡は一件ずつ電話。生徒が三十人を超えたあたりから、この事務が授業より重くなってくる——そういう教室の、生徒台帳・出欠・月謝の入金管理・保護者への一斉連絡を一つのアプリにまとめる設計を、こう考えます。

想定領域
教室運営アプリ / 月謝・出欠管理
担当範囲
要件整理・画面設計・開発・公開後改善
想定対象
生徒 数十人〜百数十人の学習塾・習い事教室
想定期間
設計〜公開 約 3 ヶ月

OVERVIEW

プロジェクト概要

個人・小規模の学習塾や習い事教室が抱える「出欠は紙、月謝は手書き台帳と現金、連絡は電話」という、それぞれは小さいのに合わせると毎月まとまった時間を取られる事務を、先生が使う教室運営アプリで一本につなぐ想定シナリオ。生徒台帳・出欠記録・月謝の請求と入金消込・振替の管理・保護者への一斉連絡 を一つのアプリにまとめます。

使うのはたいてい先生本人。パソコンの前に座る時間はほとんどなく、授業の合間や終わったあとに片づける前提です。だから「月末にまとめて」ではなく「その場で一手、あとに残さない」ことを設計の中心に置きます。最初から全部を作り込まず、まず出欠と月謝の入金管理だけを確実に回し、振替や一斉連絡は使いながら足していく進め方にします。

CHALLENGE

課題

  • 01 月末の未納の突き合わせが毎回きつい。手書き台帳と集金袋の現金、月謝袋の記録を照らし合わせて「誰がまだか」を数え、請求のお願いを一件ずつ思い出す。ここで毎月半日が消える。
  • 02 出欠が紙の名簿にしか残らない。「先月うちの子、何回来ました?」と聞かれても、名簿をめくって数えるしかない。振替が絡むと、消したり足したりで名簿が汚れて追えなくなる。
  • 03 休講や振替の連絡が一件ずつの電話。急な休講のたびに保護者へ順番にかけ、出られなかった家には折り返しを待つ。伝わったかどうかも手元のメモ頼りで、抜けが出る。
  • 04 先生は パソコン作業に時間を割けない。授業と授業のあいだ、送り迎えの合間に片づく形でないと、結局あとで紙に書いて「あとでまとめて入力」に戻ってしまう。

APPROACH

アプローチ

先生が事務に取られる時間を減らすのが目的だから、入力を増やす仕組みにしては本末転倒です。だから出欠は、その日のコマを開いて生徒名を上から順にタップするだけ。来た・休み・振替の三つを指一本で記録できるようにして、名簿に鉛筆で書いていたのと同じテンポで終わるようにします。月謝は、誰にいくら請求してどこまで入金されたかを生徒 × 月のマス目で一覧にし、現金を受け取ったらそのマスをタップして消し込む。月末に台帳を突き合わせる作業そのものを、画面の上からなくします。

アプリには「記録する」だけでなく、入れた出欠と入金がそのまま保護者への連絡や月次のまとめにつながる役割を持たせます。休講の連絡は対象のコマを選んで一斉送信、受け取ったかどうかは既読で分かるように。きょうだいで通っている家はまとめて扱い、割引もアプリ側で計算します。全部を一度に作らず、出欠と月謝という毎日・毎月必ず触るところから公開して、教室で使った手応えを見ながら振替や連絡を足していく順番で進めます。

CONSULTATION

教室のこまごました事務を、アプリ一つに。

「月末の未納の突き合わせがきつい」「出欠を聞かれても名簿を数えるしかない」「休講の連絡が一件ずつの電話」。
そういう教室こそ、片手で使える運営アプリで一本にまとめられます。
要件整理・画面設計・開発・公開後の改善まで、一貫してお手伝いします。

SCREENS

主要画面

想定する主要画面と、設計で大事にしている考え方です。授業の合間に先生が片手で一手ずつ片づけられることを最優先にした構成で、生徒名・金額・出欠はすべて学習塾/習い事教室の規模感に合わせた想定例です。各画面とも「今やること」が上1/3で分かるようにしています。

01. ダッシュボード(今日の教室)

アプリを開くと、今日のコマと出欠の記録待ち、今月の月謝で未納が残っている生徒、返事待ちの連絡が上にまとまる。数えたり探したりせず、上から順に片づけるだけで一日の事務が終わる構成。

ダッシュボード
設計のポイント
「今日やること」を画面上の要対応欄に集め、下の集計は状況を眺める役に分ける。
数値の見せ方
在籍・出席・入金の数字は幅を揃えて右寄せ、単位は小さく添えるだけ。
状態の表現
未納・記録待ち・返事待ちを色とマーク付きラベルの両方で区別し、色の見え方が違う方にも配慮。

02. 生徒台帳(一覧)

通っている生徒を一覧で管理。学年・コース・曜日と時間・月謝額・今月の入金状況・きょうだいの有無で絞り込み、氏名や連絡先の編集までこの画面で完結。休会・退会も状態で分けて残す設計。

一覧テーブル
設計のポイント
行をタップ・小さな操作・まとめての操作を、見た目の階層で分ける。
画面密度
行間を詰めすぎず、長くスクロールしても目が滑らない間隔に調整。
状態の表現
在籍・休会・未納をマーク付きラベルで示し、名簿を汚さずに履歴を残す。

03. 生徒カルテ(一覧+詳細)

生徒をタップすると右に詳細が開く2分割。出欠の履歴、振替の残り回数、月謝の入金履歴、きょうだいのつながり、保護者への連絡先を一枚にまとめ、「先月何回来たか」をめくらずに答えられる構成。

一覧+詳細
設計のポイント
一覧から詳細への移動を画面切替ではなく同時表示にして、頭を切り替える手間をなくす。
独自パーツ
出欠 × 月の小さな一覧と、振替の消化状況を並べて、通いの様子が一目で分かる欄を新規開発。
操作
連絡先の修正やメモの追記は詳細側で完結。一覧からは選ぶだけ。

04. 出欠記録(今日のコマ)

その日のコマを開くと、受講する生徒が名簿順に並ぶ。来た・休み・振替を生徒ごとにタップするだけで記録が残り、振替を選ぶと「いつに振り替えるか」までその場で決められる。紙の名簿と同じ速さで終わる設計。

出欠記録
設計のポイント
来た・休み・振替の三択を大きなボタンにして、名簿に鉛筆でつけるのと同じテンポに。
記録の整理
記録した出欠はそのまま生徒カルテと月次のまとめに反映し、後から数え直さない。
抜け漏れ防止
記録がまだのコマはダッシュボードに残り続け、つけ忘れを画面が知らせる。

05. 月謝・入金管理

生徒を縦、月を横に並べた入金の一覧表。誰にいくら請求して、どこまで受け取ったかがマス目で分かる。現金を受け取ったらマスをタップして消し込み、未納だけが色で残る。月末に台帳と現金を突き合わせる作業をこの画面に置き換える構成。

入金マトリクス
設計のポイント
「請求済み」と「入金済み」を一つのマスで見比べられるようにし、未納だけが目に飛び込む配色に。
きょうだい対応
きょうだい割・教材費は自動で計算し、家ごとにまとめて請求と消し込みができる。
出力
未納者の一覧・月謝の請求書PDF・入金の記録CSVをワンタップで書き出す。

06. 時間割・振替カレンダー

週の時間割にコマと担当を並べ、振替や体験の予定を重ねて表示。空いているコマが色で分かるので、振替の相談が来たときに「この時間なら入れます」とその場で返せる。祝日や休講もカレンダー上で扱う設計。

カレンダー
設計のポイント
埋まっているコマと空きを色で分け、振替を入れられる時間がひと目で分かるように。
変更の伝達
休講にしたコマには印を付け、対象の家への連絡までこの画面から始められる。
操作
コマをタップすれば、受講中の生徒・出欠記録・振替の追加にそのまま進める。

07. 保護者連絡(一斉配信)

休講・お知らせ・月謝のご案内を、宛先を選んで一度に送信。全体・コース別・特定のコマだけ、といった単位で送り分けられ、受け取ったかどうかが既読で分かる。電話を一件ずつかけていた連絡を、送って確認する形に変える構成。

一斉連絡
設計のポイント
誰に送るかを選ぶ欄を上に置き、送り間違いが起きにくい順番にする。
定型文
休講・振替のお願い・月謝のご案内など、よく使う連絡は下書きから選んで直すだけ。
既読の把握
送ったあとは家ごとの既読・未読が並び、伝わっていない家にだけ追いの連絡ができる。

08. 月次レポート

一ヶ月の様子を、在籍数・出席率・月謝の入金率・コース別の内訳と推移でまとめて表示。「先月と比べてどうだったか」を数えずに見られる。年度の切り替えや保護者への活動報告を作るときに、そのまま使える整った並び。

レポート
設計のポイント
在籍・出席・入金の三つの推移を同じ枠で並べ、印刷したときも崩れない配置に。
配色
ブルー一色とグレーに絞り、印刷のインクにも配慮。
文字
数値は幅を揃え、ラベルは可変幅にして読みやすさを保つ。

OUTCOME

変わったこと

アプリが教室に根づいたあと、授業より重くなっていた事務が3つの軸で変わる想定です。

01

月謝の未納確認が
「月末の突き合わせ」から「マスを消すだけ」へ。

Before手書き台帳と現金を月末にまとめて照らし合わせ、誰が未納かを数えていた。
After受け取ったその場でマスを消し込み、未納だけが画面に残る。半日かけていた突き合わせがなくなる。

「月末にまとめて」だった集計を、日々の一手に分けて残さない形に置き換える想定。

02

出欠が
「めくって数える名簿」から「聞かれたら出る記録」へ。

Before「先月何回来たか」を聞かれるたびに、紙の名簿をめくって数えていた。
After生徒ごとに出欠と振替がひも付き、その場で答えられる。振替の残りも数えずに分かる。

消したり足したりで汚れていた名簿を、履歴が残る記録に変えて、通いの様子を追える状態にする。

03

連絡が
「一件ずつの電話」から「送って既読で確認」へ。

Before急な休講のたびに保護者へ順番に電話し、伝わったか手元のメモで管理していた。
After対象の家へ一度に送り、既読で伝わったか分かる。折り返しを待つ時間が要らなくなる。

「言った・聞いてない」を減らし、伝わっていない家にだけ追いの連絡ができる状態にする設計に。

PROCESS

3ヶ月の進め方

オンラインでやりとりしながら、設計 → 開発 → 公開を 3 ヶ月で進めます。各月の終わりに必ず触れる成果物を残し、教室で使った手応えを翌月の作業に直接反映していく進め方です。

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MONTH 01 / 要件整理 + 事務の流れ確認

「毎月どこで時間が消えているか」を画面で合意する月。

今の出欠・月謝・連絡のやり方をひとつずつ伺い、紙と現金のどこを残してどこをアプリに移すかを整理。まず作る「出欠と月謝の入金管理」の範囲と画面の骨組みを固めます。

  • 教室運営のヒアリング(2〜3回)
  • 今の出欠・月謝・連絡の流れの洗い出し
  • 最初に作る機能の優先順位づけ
  • 主要画面(ダッシュボード・出欠・月謝)の下書き
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MONTH 02 / アプリ開発 + 入金消込の作り込み

出欠と月謝の入金管理を、実際の生徒名簿で動かす月。

先生が使うアプリ本体を開発し、生徒 × 月の入金マトリクスやきょうだい割の計算を作り込みます。月後半に、実際の端末で先生に触ってもらう内部テストを実施します。

  • 生徒台帳・出欠記録の開発
  • 月謝の請求・入金消込・きょうだい割の実装
  • 生徒カルテ(一覧+詳細)の開発
  • 実機で先生による内部テスト
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MONTH 03 / 検証 + 公開

教室での使い勝手をアプリに落とし込む月。

内部テストで出た「ここが押しにくい」「この順番だと迷う」を画面に反映。振替カレンダー・一斉連絡・月次レポートまで仕上げて公開し、公開後も使いながら直していく体制まで引き継ぎます。

  • 先生の声をもとにした画面調整
  • 振替カレンダー・一斉連絡の仕上げ
  • 月次レポート・請求書出力の仕上げ
  • 公開 + 使いながら改善する体制づくり

FAQ

よくある質問

  • Q1 仕様がまだ固まっていなくてもアプリを作れますか?
    作れます。最初から全部の機能を決める必要はありません。今の出欠・月謝・連絡のやり方を伺い、「絶対に必要な機能」と「後回しにできる機能」を分けてから始めます。想定シナリオでも、まず出欠と月謝の入金管理だけを公開して手応えを確かめ、振替カレンダーや一斉連絡は使いながら足していく進め方を前提にしています。
  • Q2 パソコンが苦手でも使えますか?
    そこを設計の中心に置きます。出欠は生徒名をタップするだけ、月謝は現金を受け取ったらマスを消すだけ、というふうに、授業の合間に片手で一手ずつ終わる形にします。パソコンの前に座ってまとめて入力する作りにはしません。スマホでもタブレットでも、先生が使いやすい端末に合わせて設計します。
  • Q3 月謝の集金や請求も楽になりますか?
    想定では、生徒ごとの月謝・教材費・きょうだい割を登録しておけば、毎月の請求額が自動で計算されます。現金を受け取ったらその場でマスを消し込み、未納の生徒だけが画面に残るので、月末に台帳と現金を突き合わせて数える作業がなくなります。未納者の一覧や請求書は、そのまま書き出して使えます。
  • Q4 保護者への連絡もアプリからできますか?
    できます。休講やお知らせを、全体・コース別・特定のコマだけ、といった単位で宛先を選んで一度に送れます。受け取ったかどうかが既読で分かるので、電話を一件ずつかけて折り返しを待つ必要がなくなります。伝わっていない家にだけ、追いの連絡をする使い方を想定しています。
  • Q5 公開して終わりではなく、あとから直せますか?
    できます。むしろアプリは公開してからが本番だと考えています。最初は出欠と月謝に絞って公開し、教室で使った手応えをもとに、押しにくい画面の調整や機能の追加を続けていく前提です。想定では公開後も使いながら直していく体制まで引き継ぎます。

教室のこまごました事務を、アプリ一つに。

「月末の未納の突き合わせがきつい」「出欠を聞かれても名簿を数えるしかない」「休講の連絡が一件ずつの電話」。
そういう教室こそ、片手で使える運営アプリで一本にまとめられます。
要件整理・画面設計・開発・公開後の改善まで、一貫してお手伝いします。