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北海道で顧客管理を相談する前に

顧客管理の見直しは、道具を比べるところからでは決まりません。先に決めるのは、いま重いのが探す時間なのか、担当者しか分からないことなのか、連絡の抜けなのかです。ここが1つに絞れると、既製品で足りるかどうかも、費用も見えてきます。

この記事でわかること

  • 行き先は、今のExcelを整える、既製のクラウドサービスを使う、自社に合わせて作るの3つに整理できます。上から順に試して、足りなければ下へ行きます。
  • 既製サービスは3ユーザーまで無料のものから、1ユーザー月1,000円台のものまであります。ただし最小契約ユーザー数の条件があり、少人数の会社ほど1人あたりの負担は上がります。
  • 契約する前に、無料の範囲で試せます。手元の顧客を20件ほど入れて1週間使うと、合うかどうかはだいたい見えます。
  • 顧客名簿を持つと、件数や会社の規模にかかわらず個人情報保護法がかかります。不正アクセスによる漏えいは、人数が少なくても国への報告が必要です。
  • 北海道内は当社が訪問して相談します。その前に、国が設置した無料の相談窓口も使えます。

重いところを1つ決めてから、道具を選ぶ

「顧客管理を効率化したい」という相談で、最初から製品を比べ始めると、機能表を見比べて疲れて終わります。顧客管理という言葉が広すぎるからです。先に決めるのは、いま何が重いかのほうです。

当社に届く相談を整理すると、重いところは3つに分かれます。前回いつ来て何を頼まれたかを思い出すのに時間がかかる。情報が担当者の手帳とスマホの中にしかなく、その人が休むと止まる。見積を出したあとの返事待ちが抜ける。

この3つは、必要な仕組みが違います。探す時間が問題なら、情報を1か所に集めて検索できるようにするだけで軽くなることが多く、新しい機能はほとんど要りません。属人化なら、道具より先に、入力する項目とタイミングのルールを決める作業が要ります。抜けが問題なら、次にやることと期限が画面に出る形が必要です。

3つを一度に直そうとすると、入力の手間だけが増えて使われなくなります。最初は1つに絞ってください。効果が出てから広げるほうが、結局は早く進みます。

行き先は3つ、試す順番も決まっている

重いところが決まったら、行き先は3つです。順番があり、上から試して足りなければ下へ行きます。いきなり作ると、使わない機能に費用を払うことになります。

今のExcelを整える

台帳を1ファイルに寄せ、入力欄と選択肢を決めるところまでやります。追加の費用はかかりません。同時に何人も編集せず、外出先から見る必要がない業務なら、ここで足りることがあります。

既製のクラウドサービスを使う

月額を払って、その日から使い始められます。項目の追加や画面の並べ替えができる製品を選ぶと、業務に寄せやすくなります。合わなかったときのために、データを書き出せるかを契約前に確認します。

自社に合わせて作る

既製品の項目や画面の流れがどうしても業務と合わない場合、または他の仕組みとつなぎたい場合に選びます。初期費用は上がる一方、人数が増えるたびの月額課金からは外れます。

公表されている料金と、最小契約ユーザー数

既製サービスの料金は各社が公開しています。ここに挙げるのは2026年8月時点の公表価格です。金額そのものより、条件の付き方を見てください。

サイボウズのkintoneは、ライトコースが1ユーザー月1,000円、スタンダードコースが1ユーザー月1,800円です。ただし最小契約が10ユーザーのため、3人で使う会社でも月1万円からになります。スタンダードコースには30日間の無料お試しがあります。

Zoho CRMは3ユーザーまで無料で使えます。有料のスタンダードは、年間契約で1ユーザー月1,760円です。人数が少ないうちは費用をかけずに試せる形になっています。

ここで効いてくるのが最小契約ユーザー数です。1人あたりの単価が安く見えても、下限が10ユーザーなら、3人の会社は7人分を使わずに払うことになります。比べるときは、自社の人数で計算した月額の合計を並べてください。単価だけを見ると判断を誤ります。

自社に合わせて作る場合の費用は、機能の数と画面の数で変わるため定価がありません。何が決まれば概算が出せるかは、関連ページのアプリ開発費用の記事に整理しています。既製サービスの選定と初期設定を手伝う形なら数週間、作る場合は範囲によって数か月を見てください。

契約する前に、無料の範囲で確かめる

顧客管理のサービスは、多くが先に試せる形で提供されています。Zoho CRMは3ユーザーまで無料で使い続けられます。kintoneのスタンダードコースには30日間の無料お試しがあります。ここで判断できることは、契約する前に判断してください。

試すときに架空のデータを入れても、合うかどうかは分かりません。手元の顧客を20件ほど、実際に入力してみてください。1週間だけ、普段の業務のとおりに使います。この分量と期間で、たいていは判断がつきます。

見るところは4つです。入力に何秒かかるか、探したい顧客に何回の操作でたどり着くか、項目を自分たちで足せるか、そして全部のデータを書き出せるか。最後の1つは、あとで乗り換えるときに効いてきます。

試用がうまくいかないとき、原因が製品側にあるとは限りません。多いのは、誰がいつ入力するかを決めないまま始めた場合です。訪問の帰りに入れるのか、翌朝まとめて入れるのかを先に決めておくと、1週間で結果が出ます。

名簿を持った時点でかかる義務

顧客の名前と連絡先を事業に使っていれば、件数や会社の規模にかかわらず個人情報保護法の対象になります。小さい会社は関係ないという思い込みが、いちばん危ないところです。

知っておきたいのは、漏えいが起きたときの報告です。個人情報保護委員会は、報告が必要になる場合を4つ挙げています。病歴などの要配慮個人情報が含まれる場合、クレジットカード番号のように財産的な被害が出るおそれがある場合、不正アクセスや持ち出しなど不正の目的による場合、そして本人の数が1,000人を超える場合です。

3つめに注目してください。不正アクセス、ランサムウェア、従業員による持ち出しは、本人が1,000人に届かなくても報告の対象です。名簿が小さいことは免除の理由になりません。

報告には期限があります。速報は発覚から3日から5日以内、確報は30日以内です。不正の目的によるおそれがある場合、確報は60日以内とされています。名簿がどこに何個あるか把握できていない状態では、この日数で何件漏れたかを答えられません。

名簿を1か所に集めるのは、探す時間を減らすためだけの作業ではありません。誰がどこまで見られるかを決められる状態にしておくこと自体が、法律の求める安全管理措置につながります。

北海道で相談するとき

当社は札幌市手稲区にあり、北海道内であれば直接伺います。道外はオンラインで対応します。初回の相談と概算の見積もりは無料です。

相談では、まず今の名簿がどこに何個あるかを見せてもらいます。Excelの表、紙のファイル、名刺入れ、担当者のスマホと、たいてい複数に分かれています。ここが分かると、集めるだけで済むのか、入力の流れから作り直す必要があるのかを判断できます。

有料の支援に入る前に使える窓口もあります。北海道よろず支援拠点は国が設置した経営相談の窓口で、課題の大小を問わず何度でも無料で相談できます。窓口での対面とオンラインを選べます。ツールを入れるかどうかで迷っている段階なら、先にこちらを使ってもかまいません。

当社に頼む場合の進め方は、1つの業務に絞って小さく始め、実際に使われているかを確かめてから広げる形です。全社分の仕組みを最初から作ることはしません。使われない画面が増えるほど、次の改善がやりにくくなるからです。

よくある質問

顧客管理は、Excelのままでは駄目ですか?

駄目ではありません。同時に複数人が編集せず、外出先から見る必要もないなら、Excelで足ります。乗り換えを考える目安は、同じ顧客の情報が2か所以上にあり、どちらが新しいか分からなくなったときです。

無料のプランやお試しだけで判断できますか?

ある程度は判断できます。手元の顧客を20件ほど入れて1週間使えば、入力の手間と探しやすさは分かります。判断しにくいのは、人数が増えたときの動きと、既存の仕組みとつないだときの相性です。ここが気になる段階になったらご相談ください。

札幌以外の道内からでも相談できますか?

できます。北海道全域が訪問の対象です。日程を合わせて伺います。道外の方にはオンラインで対応しており、対応する内容に差はつけていません。

今使っている名刺アプリやメールの履歴も移せますか?

書き出せるかどうかで変わります。乗り換える可能性があるなら、今のサービスから書き出せるか、次のサービスに取り込めるかを、契約する前に両方確認してください。書き出せない場合は、手で入れ直す手間まで含めて判断が必要になります。

顧客名簿が漏れたら、必ず国に報告しなければいけませんか?

すべての場合ではありませんが、報告が必要な場合が定められています。不正アクセスや持ち出しなど不正の目的による漏えいは、本人の人数にかかわらず対象です。速報は発覚から3日から5日以内、確報は30日以内という期限もあります。

この記事を書いた人

立石伊吹代表取締役 / DX・AIアドバイザー

北海道札幌市手稲区の会社です。北海道内は直接うかがい、道外はオンラインで対応しています。専門用語を使わず、相手の言葉で話すことを大事にしています。

名簿がどこに散らばっているかを見るところから。

製品を決めていない段階で大丈夫です。今の顧客情報の置き場所と、いちばん時間を取られている場面を一緒に整理し、既製サービスで足りるか、作るべきかを判断します。

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