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EvoQuest Apps業務DX支援 2026.08

SCENARIO ── REFORM RECORDS CASE

工事写真と書類を案件ごとに共有し、
撮影漏れと保存期限を確認

現場のスマホで撮った写真と事務所で受け取った書類を、案件ごとに管理する開発プランです。担当者が必要な撮影部位・書類の受領日・引渡し日を記録し、不足と保存期限を確認します。社員5名の内装リフォーム会社を想定しています。

想定領域
業務システム / リフォーム・内装業の記録管理
担当範囲
業務整理・撮影項目の設計・開発・導入時の説明
想定対象
年間 20〜30 件・社員5名・協力会社 十数社の内装リフォーム会社(建設業許可あり)
想定期間
設計〜納品 約 3 ヶ月

OVERVIEW

どんな仕組みをつくるか

リフォーム工事の写真、契約・検査の書類、交付日や引渡し日を案件ごとに管理する開発プランです。現場担当者がスマートフォンで写真を登録し、事務担当者が書類と日付を記録します。必要な記録を後から探し、保存期限も確認できるようにします。見積金額や原価の管理は、工務店・リフォーム業の原価管理システムで紹介しています。

帳簿や図書の保存期限は、書類の種類や工事の契約形態によって異なります。建設業法上の保存対象と期間を確認し、案件に登録した引渡し日から期限を表示します。引渡し時にまとめて入力するのではなく、契約や検査などの事実が確定するたびに記録し、不足を確認する設計です。適用条件は案件管理の解説記事にもまとめています。

CHALLENGE

課題

  • 01 壁を閉じる前の写真が、会社に届くのが遅い。撮っているのは職長のスマートフォンで、共有フォルダに入るのは月末か、催促したとき。断熱材と配管が下地の裏に隠れたあとでは、もう撮り直せない。
  • 02 引渡しから残す年数が書類ごとに違うのに、どの書類をいつまで残すか確認できない。対象となる図書や保存期間を確認せずに保管している。同じ1つの現場ファイルに年限の違う紙が混ざったまま棚に入る。
  • 03 お客様の自宅で契約した案件の、法定書面を相手がいつ受け取ったか確認できない。訪問販売にあたる契約のクーリング・オフは、その書面を受け取った日から8日間で数える。送信日しか記録していないと、受領日を確認するためにやり取りを調べ直す必要がある。
  • 04 協力会社から届く見積書と請求書のPDFが、担当者のメールボックスにしか保存されていない。電子で受け取った取引の書類は電子のまま残す決まりで、日付・金額・取引先で取り出せる状態にしておく必要がある。ファイル名や保存先が統一されていないと、必要な書類を探すのに時間がかかる。
  • 05 引渡し後の問い合わせで記録を探しにくい。3年後に配管などの施工内容を確認したくても、写真と図面が担当者ごとに保存されていると、退職や異動で探せなくなる。

APPROACH

課題への対応

現場担当者は撮影時に部位と撮影時期を選び、写真を登録します。事務担当者は書類を受け取った時点で保存し、契約日や検査日が決まるたびに案件へ記録します。撮影漏れや未登録の書類を一覧で確認し、工事が進む前に対応できるようにします。

撮影のときに何を残すかは、国土交通省の営繕工事写真撮影要領を土台にしました。この要領は、黒板に写し込む項目として工事名、工事種目、撮影部位、寸法や規格、撮影時期、施工状況、立会者名と受注者名を挙げ、写真の整理は工事種目または分類ごとに行うとしています。民間のリフォーム工事にこの要領が適用されるわけではありませんが、撮影項目を決める参考にできます。撮る前に部位と撮影時期を選ぶ形にしておくと、あとから部位や撮影時期で探しやすくなります。

案件画面で入力した工事名・所在地・注文者・契約日・検査日・引渡し日などを帳簿にも反映し、転記を減らします。下請契約や支払いに関する記録も、必要な項目を確認して設計します。帳簿と添付書類は営業所で表示・印刷できるようにし、記載内容が足りない場合は項目名を表示します。電子保存に必要な条件を満たすかは、納品前に確認します。

CONSULTATION

写真の共有と書類の管理からご相談ください

現在の案件表・写真フォルダ・契約書の保管方法を確認します。
撮影項目と書類の種類を整理し、現場と事務所の担当者が記録・確認する手順をご提案します。

SCREENS

主要画面

以下は6画面のサンプルです。利用する担当者と入力・確認する内容を紹介します。表示している名称・人数・数量・金額などは想定例です。

01. 進行中の現場・確認事項

動いている現場を横に並べ、今日届いた写真、期限が近い作業、まだ受け取っていない書類を1画面に集める。事務の担当者が朝いちばんに開き、電話をかける先をここで決める構成。

当日ダッシュボード
使い方のポイント
一覧に全案件を並べず、今日対応が必要な案件だけを上に出す。着工前の写真が無いまま着工日を迎えた現場は、いちばん上に固定する。
確認できる内容
現場ごとに写真の揃い具合を示すバー。着手前・施工中・完成の3つの撮影時期のうち、どこが空のままかを横並びで示す。
状態の表現
期限の近さは色だけでなく残り日数の数字でも示し、色の見え方が違う方にも配慮。

02. 現場写真の撮影・送信

現場名を選び、撮影時期と撮影部位を選んでから撮る。工事名・工事種目・撮影部位・撮影時期・立会者は写真と一緒に保存され、通信できる状態で送信すると、会社側の台帳にも反映される。

撮影画面
使い方のポイント
手袋のまま片手で押せるように、選ぶ項目を2つに絞る。部位の候補は現場の工種から絞り込んで出す。
参照した資料
営繕工事写真撮影要領(国土交通省)が挙げる写し込み項目を、リフォーム工事で使う分だけ残した。
電波の弱い現場
圏外でも撮影はでき、電波の戻った時点で送信する。送信前の枚数を画面の上に出しておく。

03. 案件別の工事写真

1つの案件の写真を撮影時期(着手前・施工中・完成)と撮影部位で並べる。下地や配管のように隠れてしまう部位は、着工の前に必要な枚数を決めておき、撮れていない部位を空の枠として表示する。

一覧
使い方のポイント
撮った写真を集める画面ではなく、撮れていない部位を見つける画面にする。工事が進むと撮り直せなくなるため、壁や床で覆う工程の前に撮影漏れを通知する。
編集の扱い
撮影後の画像そのものは加工しない。書き込みは写真とは別の層に保存し、元の画像はいつでも取り出せる。
出力
部位ごとに並べた一覧をお客様への説明用にそのまま印刷できる形で出す。

04. 書類・交付日・受領日の記録

見積書・契約の書面・追加や変更の書面・完成図を案件ごとに置き、渡した日と受け取った日を記録する。訪問販売の規制が適用される案件では、法定書面の受領日を記録し、原則8日以内のクーリング・オフ期間の確認に使う。

台帳
使い方のポイント
書類には案件名に加え、改訂履歴と渡した相手を記録する。差し替えた図面を誰にいつ渡したかが、あとから1行で追える。
保存の要件
PDFで受け取った見積書と請求書は、取引年月日・取引金額・取引先を統一した順序でファイル名に入れて保存する。検索しやすいファイル名に加え、訂正削除の防止など必要な保存要件も確認する。
状態の表現
受け取り待ちの書類は、待っている日数を添えて上に出す。

05. 建設業法の帳簿

案件画面に入力した工事名・契約日などを帳簿に反映する。契約書面の写しは添付として紐づき、下請への支払いは額・年月日・支払手段まで1行に入る。

帳簿
使い方のポイント
帳簿を書く作業を新しく作らない。事実が確定したときに案件側で入力し、変更があった行には変更年月日を付記して残す。
表示の要件
営業所の画面で明確に表示でき、そのまま印刷もできること。規則が電子での記録を認める条件がここにあるため、画面の見た目より印刷の体裁を優先する。
空欄の扱い
記載事項が埋まっていない案件は、埋まっていない項目名を並べて出す。

06. 引渡し・書類の保存期限

事前に確認した書類ごとの保存期間を使い、引渡し日から保存期限を表示する。不足する書類の名前を表示し、引渡し前に関係者へ提出を依頼できるようにする。

確認画面
使い方のポイント
引渡しの日を保存の起点として画面の中心に置く。以後は何年何月まで残すかが案件ごとに表示され続ける。
対象の切り分け
元請・下請の立場と作成した書類に応じて、保存対象を設定する。材料費等記載見積書など、下請でも対象となる図書を一律に非表示にしない。
取り出し
引渡し済みの案件は、案件名か住所か引渡し年月から探せる。10年後に開くことを前提にした検索にする。

OUTCOME

この仕組みで改善したいこと

以下は導入後に想定する使い方です。実際の業務で試し、作業時間や確認漏れの変化を確かめます。

01

壁や床で覆う前に撮影漏れを確認する

今の作業職長のスマートフォンに溜まった写真が共有フォルダへ移るのは月末。断熱材や配管が下地の裏へ入ったあとで、撮り忘れに気づいていた。
導入後の使い方送信した写真が案件の台帳へ反映される。撮れていない部位が空の枠として残るので、壁や床で覆う工程の前に現場へ撮影を依頼できる。

数えるのは、着手前と施工中の必要部位のうち埋まっていない枠が、引渡しの時点でいくつ残ったかです。最初の3ヶ月で数えてから、必要部位の設定を直します。

02

引渡し日に書類ごとの保存期限を確認する

今の作業現場ファイルは1冊で、年限の違う紙が同じ綴じに入っていた。何をいつまで置くのかは、そのつど調べ直していた。
導入後の使い方引渡し日を入れた時点で、帳簿・添付書類と保存対象の図書が、それぞれの保存期間に応じて分類される。足りない書類はその場で名前が出る。

建設業法上の保存対象と期間は、許可の有無、元請・下請の立場、工事や書類の種類で確認します。税務上の保存義務などもあるため、同じ案件の書類を一律の期間で処分しない設計にします。

03

請求書を日付・金額・取引先から探せる

今の作業協力会社からのPDFは担当者のメールボックスの中。名前も置き場所もばらばらで、去年の請求書を探すのに30分かかっていた。
導入後の使い方取り込んだ時点で、取引年月日・取引金額・取引先を統一した順序でファイル名に入れる。国税庁の一問一答が、この方法で検索の要件を満たすとしている。

個人事業者は前々年、法人は前々事業年度の売上高が5,000万円以下なら、検索機能の確保そのものは不要とされています(税務職員のダウンロードの求めに応じられることが前提)。それでも社内で探せない状態は困るので、要件の有無と関係なくファイル名を揃えます。

04

引渡し後の問い合わせに工事記録を使う

今の作業引渡し後の問い合わせで、当時の担当者が不在だと施工内容を確認しにくい。
導入後の使い方住所か案件名で開けば、そのときの写真と図面と打合せ記録が同じ画面に並ぶ。壁の裏の写真も施工内容を確認する資料として使える。

測るのは、引渡し済みの案件について問い合わせを受けてから写真を出すまでの時間です。仕組みを入れる前に、直近の数件で実際に計ってから始めます。

PROCESS

開発の進め方

札幌市内・近郊なら事務所へ伺い、道外はオンラインで進めます。動いている現場を止めずに進めるため、最後の1ヶ月は実際の引渡しを1件通すところまでを含めた3ヶ月の想定です。

1
MONTH 01 / 業務ヒアリング + 撮影項目の設計

現場での撮影項目と書類管理を確認

事務所で半日、いまの案件表と写真の共有フォルダ、契約書のファイルを見せてもらいます。そのあと動いている現場へ1件同行し、職長が実際にどの場面で写真を撮っているか、どこで手が止まるかを確かめます。ここで決めるのは撮影部位の一覧です。工種ごとに、着手前・施工中・完成のどこで何を撮るかを表にして、隠れてしまう部位に印を付けます。過去の引渡し済み案件を2件開いてもらい、10年間残す図書がいま揃っているかも確認します。

  • 事務所での半日の確認(案件表・写真フォルダ・契約書ファイル)
  • 現場同行による撮影の実態確認と手が止まる場面の洗い出し
  • 工種別の撮影部位一覧の作成(隠れる部位への印付け)
  • 引渡し済み案件2件での帳簿記載事項と図書の充足確認
2
MONTH 02 / 撮影・写真台帳・書類台帳の開発 + 並行運用

2現場で2週間併用し、入力と共有を調整

撮影画面、案件の写真台帳、書類と交付・受領日の台帳、進行中の現場・確認事項を開発します。できた時点で動いている現場2件に入れ、いまの共有フォルダへの保存を止めずに2週間並行して使います。見るのは、部位の候補が現場の言葉と合っているか、電波の弱い現場で送信が滞らないか、事務の担当者が朝に開く画面として過不足がないかの3点です。出てきたずれを直してから、全案件へ広げます。

  • 撮影画面・写真台帳・書類台帳・進行中の現場・確認事項の開発
  • 動いている現場2件での並行運用(2週間)
  • 部位の候補・送信の挙動・朝の画面の調整
  • 協力会社からのPDFの取り込みとファイル名の付け方の確認
3
MONTH 03 / 帳簿・引渡し画面の開発 + 実案件1件での運用確認

1件の引渡しで書類の整理・保存を確認

建設業法の帳簿と、引渡し時に保存期間を確認する画面を開発します。この月に引渡しを迎える案件を1件選び、引渡しの日に実際に画面を使って書類の整理と保存を完了します。足りないものが出れば、その場で取りに行く流れまでを一緒にやります。印刷した帳簿の体裁を営業所で確認し、顧問の先生や所管の窓口に見てもらう前提で整えます。過去の引渡し済み案件をどこまで遡って入れるかは、この段階で件数を見て決めます。

  • 建設業法の帳簿・引渡し時の保存期間確認画面の開発
  • 実案件1件での引渡し当日の通し運用
  • 印刷した帳簿と添付書類の体裁確認
  • 過去案件の移行範囲の決定と事務担当への引き継ぎ

FAQ

よくある質問

  • Q1 建設業の許可をまだ取っていません。それでも必要ですか。
    写真や書類を探す手間があるなら、許可の有無にかかわらず整理する意味があります。建設業法上の帳簿の義務は許可を受けた建設業者が対象ですが、税務上の書類保存などは別に確認が必要です。まず写真と書類の台帳から始め、許可取得を予定している場合は必要な記録項目も相談します。
  • Q2 紙のファイルをやめて、画面だけにしてしまって大丈夫ですか。
    施行規則は、帳簿の記載事項が電子計算機のファイルに記録され、営業所で明確に紙面または画面に表示できるときは、その記録で記載に代えられるとしています。添付書類についても、スキャナで取り込んだ記録に代えられる旨の定めがあります。このように、規則では電子データによる記録も認めています。とはいえ立入検査での実際の扱いは所管の窓口によるところがあるので、紙をやめる前に、行政書士の先生や許可を出している窓口へ一度ご確認ください。当社が作る場合は、画面から印刷した帳簿の体裁を先に確認する工程を3ヶ月目に入れています。
  • Q3 リフォームかし保険に入る予定です。写真はこれで足りますか。
    足りるかどうかは保険法人の要領によります。国土交通省の案内では、リフォームかし保険は施工中と工事完了後に第三者検査員である建築士が現場検査を行う仕組みで、加入する事業者はあらかじめ保険法人へ事業者登録をする必要があるとされています。検査の日程と提出する資料は保険法人ごとに違うので、加入予定の保険法人が示す撮影の指示に合わせて部位を足すことになります。この仕組みが用意するのは、部位の一覧をあとから足せる形と、検査の日を案件の日付として持てる形までです。1ヶ月目に撮影部位を決めるとき、保険を使う予定があるかを必ず伺います。
  • Q4 費用はどのくらいかかりますか。
    範囲を決めてから見積もります。金額が動くのは3か所です。1つめは画面の数で、帳簿と引渡しの確認まで入れるか、写真と書類の台帳だけにするかで開発量が変わります。2つめは写真の置き場所で、枚数と保存年数によって毎月の保管費が決まります。10年間残す前提なので、ここは一度試算してからお決めいただきます。3つめは過去案件をどこまで遡って入れるかで、引渡し済みの案件を手入力で移す場合は、件数に応じて作業が増えます。この3つを決めれば見積もりが出せます。相談の場では、まず動いている現場の数と、いま撮っている写真の月あたりの枚数を伺います。

写真の共有と書類の管理からご相談ください

現在の案件表・写真フォルダ・契約書の保管方法を確認します。
撮影項目と書類の種類を整理し、現場と事務所の担当者が記録・確認する手順をご提案します。

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