EvoQuest
EvoQuest Food宴会予約・人数管理 執筆:水上貴洋(取締役) 2026.07

SCENARIO ── BANQUET HEADCOUNT CASE

宴会の人数変更を厨房と共有し、
料理ごとの変更期限を確認

宴会の人数変更を台帳へ記録し、厨房と仕入担当者が確認する開発プランです。料理ごとの発注・仕込み期限と照合し、変更できる量と幹事との合意内容を残します。必要に応じて、予約なしの来客予測も仕込み表へ組み合わせます。

想定領域
宴会予約・人数管理 / 飲食店の業務改善
担当範囲
予約・仕込み業務の確認・人数変更と仕込み表の開発・使い方の説明
想定対象
座敷・個室のある居酒屋(宴会30名規模・1〜数店舗)
想定期間
設計〜納品 約 3 ヶ月

OVERVIEW

どんな仕組みをつくるか

宴会の人数が変わったとき、予約台帳だけでなく、厨房の仕込み表と発注控えにも変更を伝える必要があります。料理によって発注や仕込みの時刻が異なるため、人数と一緒に、数量を変更できる期限を確認できる台帳を作る開発プランです。

たとえば鮮魚の発注後でも、まだ準備していない料理は数量を調整できる場合があります。台帳には品目ごとの期限と原価を登録し、連絡を受けた時点で確認すべき料理を表示します。実際の発注・仕込み状況は担当者に確認し、料理の数量や料金の扱いを幹事と相談します。原価の試算だけでキャンセル料が決まる仕組みではありません。

来客予測を使う場合は、宴会の予約人数と予約なしで来店するお客さんの見込みを分けます。過去の客数から宴会分を区別できるかを確認し、同じ人数を二重に数えないように設計します。

CHALLENGE

課題

  • 01 人数変更の連絡が複数の経路に分かれる。電話・LINE・予約サービスで受けた変更を予約台帳と厨房の仕込み表へ転記する必要がある。
  • 02 料理ごとの変更期限を確認しにくい。予約の受付期限は決めていても、締切後にどの料理の数量を調整できるかは、厨房や仕入担当者への確認が必要になる。
  • 03 変更後の対応と費用が記録に残らない。発注を取り消した料理、仕込み済みの料理、幹事と合意した料金をまとめて確認できず、後日の説明や振り返りに手間がかかる。
  • 04 予約人数と予約なしの来客見込みを分けて把握しにくい。空席数や来店時刻も確認しながら、追加で用意する料理の量を判断する必要がある。

APPROACH

課題への対応

予約ごとの人数とコースに、料理ごとの発注・仕込みの変更期限を登録します。期限は厨房と仕入担当者に確認し、仕入先の変更条件も含めて整理します。人数変更を入力すると、期限に達した料理とまだ調整できる料理を表示します。実際の進み具合を確認してから、幹事との合意内容と厨房への連絡を記録します。

来客予測は、予約なしで来店するお客さんの仕込みを考える材料として使います。予約人数と予測人数を区別し、空席数・来店時刻・当日追加できる料理も確認できる画面にします。予測と実績の差は記録し、仕込みへの影響と合わせて振り返ります。天候やイベントなど気づいた事情も残せますが、それだけで予測が外れた原因と決めつけず、見直しの参考にします。

CONSULTATION

人数変更の受付と厨房への連絡からご相談ください

今の予約台帳と料理ごとの発注・仕込み期限を確認します。
厨房との共有から始める構成や予約なしの来客予測を含む構成を、店の運用に合わせて検討できます。

SCREENS

主要画面

以下は4画面のサンプルです。利用する担当者と入力・確認する内容を紹介します。表示している名称・人数・数量・金額などは想定例です。

01. 3日間の予約・来客見込み

開店前に予約状況を確認する画面。日ごとの予約人数と予約なしの来客予測を席数と比較して表示します。実際に案内できる空席数は、来店時刻や仮予約も確認して判断します。予約の欄には次に変更期限を迎える料理と残り時間を表示します。

座席の埋まり
使い方のポイント
予約人数と予約なしの来客予測を同じ画面で塗り分ける。今日の何割が確定なのかが、数字を読まなくても分かる。
締切の見え方
予約ごとに次に変更期限を迎える料理と残り時間を表示する。期限を過ぎた料理も確認できるようにする。
空席の扱い
日別の人数だけで空席を判断せず、予約の時刻と利用する席を確認する。

02. 人数変更・料理ごとの対応確認

幹事さんからの連絡を受けて人数を直す画面。この例では14名を12名に直すと、品ごとに「変更期限後」「数量調整が可能」が分かれて出ます。取消できない発注分の原価を表示し、予約条件を確認して決めた対応を記録します。

人数が動いた
使い方のポイント
人数変更を受けた時点で、厨房や仕入先に確認する品目を整理する。
金額で判断する
期限に達した料理の原価を試算する。請求額はこの試算だけで決めず、予約条件と算定根拠を確認する。
伝わる先
変更人数を仕込み表へ反映する。発注済みの品は元の数量も残し、取消しや数量変更の対応を記録する。

03. 予約分・来客予測分の仕込み表

翌日の準備を厨房で確認する画面。同じ仕込み表の中で「予約で確定している分」と「予約なしの来客の予測の分」が上下に分かれ、確定する品と当日足せる品も分かれています。予測の分は幅で出て、何を根拠にその数字にしたかが一行添えられます。

仕込み表
使い方のポイント
予約人数をもとに用意する料理と予約なしの来客に備える料理を分けて確認する。
品の性格で分ける
各料理の欄に準備する時刻や当日追加できるかを記載する。
根拠を一行
「先週の同じ日曜より2組多い予測・イベント初日」のように、その理由を短く添える。

04. 人数変更・対応費用の振り返り

予約人数が受付時から当日までにどう変わったかをまとめて振り返る画面。団体の種類ごとに受付時と当日の平均人数を表示し、人数を再確認する時期の検討に使います。少数の記録から、次回も同じ変化が起きるとは判断しません。予約人数と予測人数の割合も同じ画面に出ます。

傾向の記録
使い方のポイント
予約人数の変化と対応内容を残し、次回の予約確認に使う。
担った割合
その月の来客計画を予約人数と予約なしの来客予測に分けて表示する。実績客数とは区別する。
戻らなかった分
締切後の減りで戻せなかった金額と、請求した分・店が負担した分の記録。締切の引き直しの材料になる。

OUTCOME

この仕組みで改善したいこと

以下は導入後に想定する使い方です。実際の業務で試し、作業時間や確認漏れの変化を確かめます。

01

人数変更と料理ごとの期限を共有する

今の作業電話・LINE・ネット予約の変更が別々に届き、予約ノートを直しても厨房と発注メモは元の人数のまま残っていた。
導入後の使い方各経路で受けた変更を同じ台帳に記録し、厨房と共有する。発注済みの数量と変更後の必要量を分けて確認できる。

お客さまの連絡手段は今のまま変えません。電話もLINEも受け続けて、店内では同じ台帳を使って変更内容を共有します。

02

変更後の原価と料金を分けて記録する

今の作業前日に3名減ったとき、発注や仕込みの状況、幹事と合意した料金を確認する記録が分かれている。
導入後の使い方取消できない発注分の原価と幹事と合意した料金を分けて記録する。後から対応内容を確認できる。

料金の条件と対応記録を確認し、必要に応じて受付期限や案内方法を見直します。

03

予約人数と予約なしの来客予測を分けて仕込む

今の作業来客予測が予約人数を含んでいるか分からず、仕込み量を決める際に使い分けが難しい。
導入後の使い方その日の客数のうち確定が何割・予測が何割かが画面で分かれ、予約のない来客が多いと見込まれる日は、当日追加できる仕込みを用意する。

予測が外れた場合の影響は、料理の原価や当日追加できる量によって異なります。予測と実績の差だけでなく、実際の仕込みへの影響も確認します。

PROCESS

開発の進め方

設計から納品まで約3ヶ月の進行例です。店主・厨房・仕入担当者に画面を試していただき、変更の共有方法を調整します。札幌市内は訪問で、道外はオンラインで進めます。

1
MONTH 01 / 業務ヒアリング + 締切の逆算

料理ごとの発注・仕込みの変更期限を確認

宴会コースの品を一つずつたどって、市場への発注・仕込み・火入れがそれぞれ何時に始まるかを聞き取ります。そこから品ごとの「数量を変更できる期限」を逆算し、いまの予約ページに書いてある締切とのずれを一覧にします。予約がどの経路で入り、どこで人数が動くかも、この月に洗い出します。

  • 宴会コースの品ごとの工程・発注リードタイムの聞き取り
  • 品別の「数量を変更できる期限」の逆算と現行の締切とのずれの整理
  • 予約の受付経路(電話・LINE・ネット予約)の棚卸し
  • 座席ボードと予約台帳の下書き
2
MONTH 02 / 予約台帳の開発 + 予測の試作

予約台帳を開発し、来客予測を試す

予約台帳・座席ボード・人数変更の画面を開発します。並行して、過去の売上と予約の記録から「予約で埋まっていない席に予約なしの来客が何組入るか」を試作。予約人数と予約なしの来客数を区別したうえで、過去の実績と予測を比較します。記録が足りない場合は、必要なデータの収集から始めます。

  • 予約台帳・座席ボード・人数変更画面の開発
  • 品別の数量を変更できる期限と取消しできない発注分の原価の計算方法
  • 確定分/予約なしの来客分に分けた客数予測の試作
  • 動くサンプルを店主・厨房と一緒に確認
3
MONTH 03 / 並行運用 + 納品

予約ノートと併用し、厨房との共有を確認

予約ノートと台帳を2週間ほど併用し、人数や対応内容を照合します。期間は予約件数や確認項目に応じて調整します。締切の時刻が現場に合っているか、厨房の仕込み表がそのまま使える並びかを直し、タブレットの置き場所と文字の大きさも現場に合わせます。締切の引き直しをどう決めるか、記録をどう見返すかまで引き継いで納品します。

  • 予約ノートとの併用確認(2週間を目安)
  • 締切時刻・仕込み表の並びの手直し
  • 減った分の扱いを決める運用ルールの言語化
  • 納品 + 記録の確認方法の引き継ぎ

FAQ

よくある質問

  • Q1 AIによる来客予測も相談できますか?
    相談できます。まず、予約人数の共有と来客予測のどちらに課題があるかを確認します。予約中心の店では人数変更の反映から、予約なしの来客が多い店では予測から始めるなど、運用と記録に合わせて開発範囲を決めます。
  • Q2 予測の精度はどのくらい出ますか?
    店舗の記録を確認する前に、一律の精度は示せません。過去データの一部を検証用に分け、実際の来客数と予測の差を確認します。予約人数を正しく反映できているかに加え、予測のずれが仕込み量にどう影響するかも評価します。その結果をもとに、使える場面と調整が必要な場面を説明します。
  • Q3 ぐるなびやホットペッパーからのネット予約も取り込めますか?
    利用中の予約サービスの出力機能・通知方法・契約条件を確認して判断します。自動連携が難しい場合は、通知を見て台帳へ入力する運用も検討します。現在の転記回数や確認の手間を調べ、導入後に作業が増えないかも確かめます。
  • Q4 変更の締切を厳しくしたら、お客さんが離れませんか?
    お客さんの受け止め方は一律には分かりません。このプランでは、まず現在の受付期限と厨房の工程を確認します。変更が必要な場合は、料理の数量や料金の扱いと合わせて予約時に分かりやすく案内します。システムには変更内容と対応結果を残し、運用を見直す材料にします。
  • Q5 予約管理システムをすでに使っています。入れ替えが必要ですか?
    現在のシステムを使い続けられるかを先に確認します。料理ごとの変更期限や厨房への共有など、足りない機能だけを追加できる場合もあります。既存機能と連携方法を調べ、入れ替えの必要性や二重入力の負担を含めて提案します。
  • Q6 結局、幹事さんには「何日前まで」と案内すればよいですか?
    料理ごとの発注・仕込みの期限と店で対応できる範囲を確認して決めます。たとえば15時が発注期限なら、「営業時間内」のように曖昧にせず、受付日と時刻を明記します。電話・LINE・予約ページの案内も揃えます。締切後の変更は厨房に対応を確認し、料理と料金の扱いを幹事へ伝えます。キャンセル料の確認事項は、宴会の人数変更に関する解説記事にまとめています。
  • Q7 費用はどのくらいかかりますか?
    予約の受付経路、管理するコース、厨房への共有方法、予測機能の範囲を確認して個別に見積もります。このページの想定期間は約3ヶ月ですが、連携先や開発範囲によって変わります。記録が少ない場合は、予約台帳を先に整え、来客予測を後から追加する進め方も相談できます。

人数変更の受付と厨房への連絡からご相談ください

今の予約台帳と料理ごとの発注・仕込み期限を確認します。
厨房との共有から始める構成や予約なしの来客予測を含む構成を、店の運用に合わせて検討できます。

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