EvoQuest
EvoQuest Foodメニュー分析 執筆:水上貴洋(取締役) 2026.07

SCENARIO ── MENU ANALYSIS CASE

販売数と粗利、仕込みの負担を確認し
メニューを見直す

メニューごとの販売数・粗利・仕込みの負担を一覧にし、店主が継続・値上げ・提供終了を検討するシステムの開発案です。個人店から2店舗を想定し、約3ヶ月で初回の見直し会議まで進めます。

想定領域
メニュー分析 / 飲食店の業務改善
担当範囲
作業と記録の確認・予測機能と操作画面の開発・導入時の説明
想定対象
個人店〜小規模店 1〜2店舗
想定期間
設計〜初回の改定会議まで 約 3 ヶ月

OVERVIEW

どんな仕組みをつくるか

メニューごとの販売数・粗利・仕込みの負担をまとめ、店主が改定内容を決めるためのシステムです。販売数だけで提供終了を判断せず、同時に注文される料理や記録から確認できるお客様の来店頻度も参考にします。

直近90日の記録を基本に全品目を整理し、継続・内容の改善・値上げ・提供終了などの候補を検討します。改定後4週間の売れ行きを確認し、次の見直しに引き継ぐ運用を想定しています。

CHALLENGE

課題

  • 01 メニューが増え、仕込みと在庫管理の負担が大きい。新しい料理を加えても、既存メニューを見直す機会がなく、専用の食材や作業が増えています。
  • 02 販売数だけでは提供終了を判断できない。注文数が少ない料理でも、常連客が継続して注文している可能性があります。
  • 03 販売数と粗利を合わせて確認できない。よく売れる料理でも仕入価格の上昇で利益が少なくなり、粗利の高い料理が十分に案内されていない場合があります。
  • 04 改定後の売れ行きを記録していない。値上げや提供終了の影響が分からず、次の見直しに使える情報が残りません。

APPROACH

課題への対応

レジの注文ごとの販売記録、料理ごとの概算粗利、仕込みの負担を登録します。直近90日の販売数をもとにメニューを分類し、店主が見直す候補を選びます。提供終了の候補には、同時に注文される料理や来店頻度など、記録から確認できる情報を添えます。

店主は継続・内容の改善・提供終了のほか、夜のみ・週末のみの提供も選べます。決定した内容を新旧のメニュー比較に反映し、品数・専用食材・仕込み時間の変化を確認します。改定後4週間は販売数と来店状況を記録し、次回の会議で確認できるようにします。

CONSULTATION

現在のメニューと販売記録から相談できます

販売数は分かるが見直し方が決まらない、仕込みの負担が増えているなど、困っていることをお聞かせください。
現在のレジから確認できる内容を調べ、必要な画面と見直しの手順を一緒に決めます。

SCREENS

主要画面

想定する画面のサンプル。店主と当社が改定会議で同じ画面を見ながら進める前提の作りです。店名・品名・数字はすべて個人店の規模感に合わせた想定例で、実在の店舗・実績ではありません。

01. メニューの分類・見直し

45品のメニューを販売数と粗利の組み合わせで4区分に分類します。店主が区分を変更して改定案を決めます。常連客の注文がある品や夜に注文される品には、確認事項を表示します。

メニュー一覧
使い方のポイント
店主が品目を継続・改善・提供終了などに分類し、決定内容を改定案に反映する。
レジの売れ行き分析との違い
販売数だけでなく粗利と仕込み負担を確認する。販売数が少ない品目も自動で除外せず、会議で判断する。
注意書き
常連客が注文する品や夜に注文される品など、提供終了による影響を確認する情報を添える。

02. メニュー別の販売・粗利

12ヶ月の販売数、昼・夜の注文数、粗利、仕込みの負担を確認します。同時に注文される品目や来店頻度を参考に、継続・時間帯限定・提供終了などを検討します。

メニュー詳細
使い方のポイント
品目ごとの販売数・粗利・注文される時間帯を確認し、継続・変更・提供終了を判断する。
併売の見方
レシート単位で「その品の注文の8割が瓶ビールと一緒」まで確認する。注文の組み合わせから、どのように選ばれている品かを考える材料にする。
提供方法の変更
継続・提供終了のほか、夜のみ・週末のみ・裏メニューとしての提供も選べるようにする。

03. 改定前後のメニュー比較

分類一覧で決めた結果を、今の品書きと次の品書き案の見開きで確認する画面。外す品には理由、残る品には値上げ・おすすめ昇格・夜のみの印が付きます。品数・専用食材の数・朝の仕込み時間がどれだけ減るかが下段に出て、そのまま印刷用の品書きづくりに渡せます。

改定案
使い方のポイント
会議で決めた品目を新旧のメニュー比較に反映し、紙のメニュー改定にも使えるようにする。
削減の見込み
品数だけでなく、専用食材の数と朝の仕込み時間の変化を並べて出す。品を減らしたときの作業負担の変化が分かる。
おすすめ商品の変更
販売数は少なくても粗利が大きい商品をおすすめ欄へ追加する案も扱えるようにする。

04. 改定後の売れ行き確認

改定後4週間の販売数、新商品の売れ行き、関連する商品の注文数、常連客の来店を確認します。気づいた点を記録し、次回のメニュー見直しに使います。

改定後の確認
使い方のポイント
改定後の販売数と来店状況を確認し、次の会議で変更内容を見直す。
新メニューの評価
新メニューの試用期間と目標販売数を決め、期間終了後に継続するかを判断する。
メモの行き先
ここで残した一言が次回の分類一覧に表示され、前回の結果を踏まえて次の改定を検討できる。

OUTCOME

この仕組みで改善したいこと

販売数だけで品を外さず、常連客の注文や仕込みの負担も確認して店主が判断します。メニュー改定を次のように進める想定です。

01

メニューを決めた周期で見直す

今の作業メニューの見直しが数年に一度になり、品数と専用食材が増えて仕込みの負担が大きくなっている。
導入後の使い方直近90日の販売数から分類一覧を作り、季節の変わり目など決めた時期に見直し会議を開ける。

年1回の全体見直しや季節ごとの数品の見直しなど、店の営業方針に合わせて頻度を決めます。

02

提供終了の候補を注文の傾向から検討する

今の作業販売数の少ない料理を終了してよいか判断する材料が不足している。
導入後の使い方一緒に注文された料理や来店頻度を品目ごとに確認し、提供終了のほか「夜のみ提供を続ける」などの対応を選べる。

販売数だけで自動的に提供終了を決めず、店主が注文の傾向とお客様への影響を確認します。

03

改定後4週間の販売数と来店状況を確認する

今の作業値上げや入れ替えの結果が記録されず、影響を確認できない。
導入後の使い方改定後4週間の販売数と常連客の来店状況を確認し、結果とメモを次回の会議でも参照できる。

改定後の記録から影響を確認し、提供を終了した料理を再開する場合も、販売数と来店状況をもとに判断します。

PROCESS

開発の進め方

オンラインと店舗訪問を組み合わせ、初回の見直し会議まで約3ヶ月を想定しています。月ごとに操作できる画面をご確認いただき、品目の分類や表示方法を調整します。

1
MONTH 01 / メニューとレジ記録の確認

販売数・粗利・仕込みの負担を整理する

レジから注文単位の記録を取得できるか確認し、各メニューの販売数・概算粗利・仕込みの負担を整理します。粗利は主要な料理から概算します。店主の方針や常連客が目当てにしている料理も伺い、品目ごとの補足として保存します。

  • レジデータ(注文単位)の取り出し確認
  • 全品への販売数・概算粗利・仕込み負担の対応情報の登録
  • 数字にならない事情(思い入れ・常連)の聞き取り
  • メニュー分類一覧の下書き
2
MONTH 02 / 分類一覧と詳細画面の開発

分類とメニュー別の詳細画面を作る

販売数・粗利・仕込みの負担による分類と、一緒に注文された料理や来店頻度の分析機能を作ります。分類一覧・メニュー詳細・新旧メニューの比較画面を開発し、月の後半に実際の記録を使って分類が店の状況に合うか確認します。

  • 分類方法と併売分析の設計
  • メニュー分類一覧・メニュー詳細の開発
  • 新旧の新旧メニューの比較画面の開発
  • 実データを入れた動くサンプルを一緒に確認
3
MONTH 03 / 初回の改定会議・納品

実際のメニューを使って見直しを試す

実際の分類一覧を使い、店主と初回の見直し会議を行います。提供終了・改善・値上げを判断するための情報が足りているか確認し、表示を調整して納品します。改定後4週間の記録方法と次回会議での使い方を説明します。

  • 初回の改定会議による支援
  • 会議で出た違和感の手直し
  • 定点観測の運用設計
  • 納品・次回改定への引き継ぎ

FAQ

よくある質問

  • Q1 レジに売れ行き分析の機能が付いています。それと何が違うのですか?
    この開発案では、販売数に粗利や仕込みの負担を加え、改定候補と判断理由を記録します。既存のレジで同じ内容を確認できる場合は、その機能を活用できます。新しく作る必要があるか、現在の機能から確認します。
  • Q2 料理ごとの原価を出したことがありません。粗利のデータがなくても始められますか?
    始められます。最初は主要な品だけ、レシピを聞きながら概算の原価を一緒に付けるところからで十分です。全品を厳密にやる必要はありません。もっと踏み込んで、食材の仕入単価から原価率を自動で追いかけたくなったら、メニュー原価・収益管理の仕組み(別の開発プランで紹介しています)と組み合わせる形に広げられます。
  • Q3 販売数の少ない品を外して、常連さんが離れませんか?
    販売数だけで提供終了を決めると影響を見落とす可能性があります。この開発案では、注文の組み合わせや記録から確認できる来店頻度も表示し、店主が判断します。夜のみの提供や常連客への個別案内など、提供終了以外の方法も検討できます。
  • Q4 データはどのくらいの期間ぶんあれば分析できますか?
    目安は直近90日です。季節メニューの影響が混ざらないよう、季節をまたぎすぎない期間で区切るのがコツです。1年ぶんあれば「この品は冬しか出ない」という季節による販売数の違いを確認できるので、お試し期間の判定や季節品の入れどきの判断にも使えます。レジにデータが残っていれば、さかのぼって使えます。
  • Q5 メニュー改定は年に何回やるのがいいのでしょうか?
    一般には、大きな作り直しは2〜3年に一度、小さな見直しは年1回程度と言われますが、決まりはありません。この仕組みで想定しているのは、季節の変わり目ごとに数品だけ動かす小さな改定を型として回すことです。一度に大きく変えるより、外した結果の改定後の確認をしながら少しずつ動かすほうが、常連の多い個人店には合うと考えています。

現在のメニューと販売記録から相談できます

販売数は分かるが見直し方が決まらない、仕込みの負担が増えているなど、困っていることをお聞かせください。
現在のレジから確認できる内容を調べ、必要な画面と見直しの手順を一緒に決めます。

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