EvoQuest
EvoQuest AIクリーニング店向け 工程・納期管理 2026.09

SCENARIO ── DRY CLEANING FACTORY CASE

工場の作業状況を共有し、
翌週の納期と人員を計画する。

工場併設のクリーニング店向けに、工程ごとの作業量と納期を共有するアプリの開発プランです。洗い待ち・仕上げ待ちの点数を確認し、受付で案内する仕上がり日を判断する材料にします。過去の受付記録から翌週の持ち込み量も予測し、スタッフと相談して出勤計画を立てられるようにします。

想定領域
クリーニング店向け 工程・納期管理 / 工程表・受付点数日報・来週の見込み・出勤表
担当範囲
受付POSの点数の書き出し・工程と仕上げの速さの測定・画面設計・開発・衣替えの前の並行運用
想定対象
工場併設で店主と数名で回すクリーニング店(受付にPOSレジがあり、工程ごとの作業量を共有したい店)
想定期間
約3ヶ月を想定。連携方法・開発範囲により調整し、繁忙期の運用後にも見直し

OVERVIEW

プロジェクト概要

クリーニングの納期を案内するには、受付点数だけでなく、工場に残っている作業量と、品目ごとの所要時間を確認する必要があります。洗い・乾燥が終わっていても、仕上げや検品が残っていれば、そのまま引き渡せるわけではありません。この開発プランでは、工程ごとの点数と仕上がり予定を店頭と工場で共有します。

衣替えの時期に備えるため、過去の受付点数と直近の増減を確認し、翌週の持ち込み量を予測します。受付済みの作業は予測と分け、現在の作業量、これから受け付ける見込み、スタッフの出勤予定を同じ画面で比較できるようにします。納期と人員は、設備の稼働状況やスタッフの担当可能な作業も確認して決めます。

預かり品・引き渡し管理の開発プランが品物ごとの保管場所や照合を扱うのに対し、こちらは工場全体の作業量と納期を扱います。必要に応じて両方を連携し、同じ記録を使える構成も検討します。

CHALLENGE

課題

  • 01 受付から工場の作業状況を確認しにくい。POSでは受付点数が分かっても、洗い待ち・仕上げ待ちの内訳を確認するには、工場への問い合わせが必要になる。
  • 02 衣替えの持ち込みが増える時期を見込みにくい。前年と同じ日程で準備しても、今年の受付状況と合わない場合がある。納期の案内や人員配置を見直す材料が必要になる。
  • 03 納期を過ぎた品の記録がまとまっていない。遅れた点数や品目、作業が滞った工程を後から確認しにくく、次の繁忙期の改善につなげにくい。
  • 04 急な増員の相談では、必要な人数を確保しにくい。翌週の仕事量と出勤予定を早めに比較し、スタッフの希望や対応できる作業も確認して調整する必要がある。

APPROACH

課題への対応

最初に、受付済みの品がどの工程にあるかを共有する工程表を作ります。品目ごとに「洗い・乾燥」「仕上げ」「検品・包装」「店戻し」の点数を記録し、引き渡し予定が近い品を確認できるようにします。POSから取り込める項目は、利用中の機器や出力形式を確認して決めます。

作業時間は、店舗で測った品目ごとの処理点数をもとに試算します。たとえば1人が1時間に20枚を仕上げる設定なら、60枚の仕上げには延べ3時間が必要です。ただし、人数で割るだけで終了時刻が決まるわけではありません。設備の台数、担当できる作業、乾燥や検品に必要な時間も確認し、納期を判断します。

次に、日別・品目別の受付点数を記録します。連休や特売などの情報、気温を予測に使う場合は、受付点数との関係を店舗の過去データで確かめます。特定の気温を超えれば必ず持ち込みが増えるという前提にはせず、データの有無と予測への効果を確認して使う項目を決めます。

翌週の計画では、受付済みの作業と、これから受け付ける予測を分けて表示します。定期回収の品も、点数が確認できた分を確定として扱います。予測の幅は想定される増減の目安であり、その範囲に必ず収まる保証ではありません。作業時間の見込みと出勤予定を比較し、納期の案内や応援の必要性を検討します。確認する曜日と時刻は、店舗の受付状況とシフトを決める日程に合わせます。

人員計画は予測の下限だけで決めず、納期に必要な作業量と、スタッフの希望・担当作業を確認して調整します。予定と実績がずれた場合も、まず工程の進み具合を確認し、追加の勤務を相談するか、新たに受け付ける品の納期を見直すかを判断します。すでに約束した納期を変更する場合は、お客様に事情を説明して相談します。効果の振り返りには、納期を過ぎた点数、残業時間、受付を見送った件数などを使います。

CONSULTATION

現在の工程表や受付記録から、ご相談いただけます。

工場の作業状況を受付でも確認したい、繁忙期の納期や人員計画を見直したい。
現在の工程表や預り証、POSの出力データを確認し、店舗に合う管理方法を一緒に考えます。

SCREENS

主要画面

想定する主要画面です。毎日開くのは1枚目の工程表で、2枚目は閉店後に日別区分と気温を足すとき、3枚目は金曜16時、4枚目は来週の出勤を確定するとき、5枚目は翌週の月曜に開きます。店名・人名・点数・仕上げの速さ・気温はすべて工場併設の個人クリーニング店の規模感に合わせた想定例です。

01. 工程表(品目別の進み具合と、本日引き渡す品の残作業)

受付済みの点数が、品目群ごとに洗い・乾燥、仕上げ、検品・包装、店戻しの4つの工程に分かれて並ぶ。工場の人が工程を進めるたびに数が動く。右には、きょう渡す約束の点数のうち仕上げが終わっていない数と、店舗で測った作業時間から試算した仕上げの所要時間が出る。終了時刻は、担当者と設備の空き、検品などの残作業も確認して判断する。

毎日開く画面
設計のポイント
工程の進み具合をタブレットで記録し、店頭でも確認できるようにする。実物と記録の点数が一致しているかも確認する。
本日引き渡す品の残作業
本日引き渡し予定の品のうち、仕上げが残っている点数を品目別に確認する。納期の変更が必要な品は個別に確認し、お客様への連絡を記録する。
所要時間の根拠
ワイシャツ20枚、ドライ品8点、コート類4点が1人1時間の速さ(想定例)。速さは店で測り直して、いつでも変えられる。

02. 受付点数日報(品目群別の点数、日別区分、最高気温)

日別・品目別の受付点数をまとめ、前年の同じ時期と比較する。画面はPOSから点数を取り込み、連休・特売などの情報と気温を追記する例。実際の取り込み方法や入力項目は、利用中のPOSと記録の負担を確認して決める。

閉店後に足す
追加する情報
連休・給料日後・特売・該当なしの4項目から選ぶ。気温は気象情報サイトの観測値を写す。現在の入力作業と比べ、負担が増えないかを試用時に確認する。
去年の同じ週
日付ではなく暦の位置で並べる。5月の連休の前の週は、去年の連休の前の週と並ぶ。
増え始めた週の印
画面は、直近4週の1営業日平均24点に対し、1.5倍の36点を超えた日を示す設定例。比較期間と基準は店舗の記録で検討する。気温が原因かどうかは、この表示だけでは判断しない。

03. 来週の見込みと仕上がり日の表示(確定分と、新規の持ち込みの幅)

受付済みの残作業と、点数を確認済みの法人回収分を確定分として表示する。新規受付は翌週6営業日の予測を示し、店内で仕上げる品と外注品を分けて集計する。作業時間の見込みと出勤予定を比較し、納期の案内と人員計画を検討する。

金曜16時
確定分と予測を分ける
受付済みの点数と新規受付の予測を区別する。画面は金曜に翌週の計画を確認する例で、実際の確認日は店舗の運用に合わせる。
幅の使い分け
予測の幅と受付済みの作業量を比較し、納期と人員を検討する。担当できる作業や追加勤務の相談時期も確認する。
材料
前年の受付点数や直近の増減を確認する。気温や連休・特売の情報も候補にし、過去データで検証して使う項目と予測の更新頻度を決める。

04. 工場の出勤表(人ごとの出勤日と、追加出勤を相談できる時間)

スタッフ5名と店主の出勤予定を日ごとに表示し、追加勤務を相談できる曜日も確認する。仕上げを担当する人の出勤時間と必要時間の見込みを比較し、工程や設備の状況も踏まえて調整する。本人と合意した勤務予定を共有する。

来週の出勤を決めるとき
追加相談可の枠
追加勤務を相談できる曜日・時間を事前に確認する。実際に依頼する際は、本人の都合と作業内容を改めて確認する。
減らす相談
勤務予定の変更は本人に相談し、合意した内容を記録する。予測が下がっても自動で勤務を取り消さない。
人員計画の確認表示
出勤時間の合計が作業時間の見込みを下回る日を示す。工程ごとの担当者と設備の稼働状況も確認して判断する。

05. 週の振り返り(見込みと実績、納期遅れ、残業と待機の時間)

先週の品目群別の見込みの幅と実績の点数が並び、約束の仕上がり日を過ぎた点数、おわびの電話の件数、残業時間と待機時間、「その日までに」を受けられなかった件数が出る。予測と実績がずれた週の状況を記録し、翌年の計画を立てる際に参照できる。

翌週の月曜
残業と待機を時間で確認
残業した時間と、作業を割り当てられず待機した時間を週ごとに確認する。仕上げ待ちがなくても別の作業をしていた時間は、待機に含めない。
納期遅れの点数
約束の日を過ぎて仕上がった点数と、そのお客さまへの電話の件数を品目群別に残す。翌年、掲示する日数を決める根拠になる。
その週の状況
連休前の持ち込み、気温の変化、法人からの追加依頼などを記録する。原因と決めつけず、翌年の計画を立てる際の参考にする。

OUTCOME

導入による変化

この開発プランで目指す改善です。導入前後の納期遅れ、残業・待機時間、希望納期に対応できなかった件数を記録し、受付点数や人員の違いも踏まえて効果を確認します。

01

工場の作業状況を、店頭でも確認できる

Before何点が仕上げ待ちかは工場に入って数えるしかなく、「あすの夕方に間に合いますか」には店主に電話して答えていた。
After受付POSの点数が工程ごとに並び、きょう渡しぶんの残りと所要時間が朝の時点で出る。受付のパートが同じ画面を見て答える。

数えるのは、約束の日を過ぎて仕上がった点数と、おわびの電話の件数です。仕組みを入れる前の年は記録が無いので、最初の衣替えの週に手で数えて、翌年と比較できる記録を残します。

02

翌週の作業量を確認し、納期と出勤予定を相談できる

Before前年と同じ日程で準備しても、今年の受付状況に合っているか判断する材料が少ない。
After翌週の受付予測と残作業を確認し、納期の案内と出勤予定を検討する。追加勤務の相談が必要かも早めに確認する。

残業時間と、作業を割り当てられず待機した時間を記録します。受付点数や工程の進み具合と比較し、人員配置を見直す材料にします。

03

繁忙期の記録を、翌年の計画に使える

Before前年の受付点数が増えた時期や、納期が遅れた際の状況をまとめて確認できない。
After予測と実績の差、その週の作業状況を記録し、翌年の計画画面から参照する。

最初の年は去年の記録が受付POSの点数しか無いので、連休や特売日などの情報と気温を、前年のカレンダーや気象庁の観測値から補って予測します。運用開始後の記録が1年分そろった時点で、予測方法を見直します。

PROCESS

3ヶ月の進め方

現在の受付記録と工場の作業手順を確認し、工程表から段階的に導入します。以下は約3ヶ月で運用を始める場合の例です。POSとの連携方法や必要な機能に応じて期間を調整し、繁忙期の前に試用できる日程を相談します。

1
MONTH 01 / 受付記録と作業工程の確認

使える記録と、工程ごとの作業時間を確認する

POSや日報から取得できる日付・品目・点数を確認し、過去の繁忙期を振り返ります。工場では工程の分け方と記録方法を相談し、品目ごとの作業時間を測ります。担当者や設備による違いも確認し、所要時間の試算に使う条件を決めます。

  • POS・日報の項目と出力形式の確認
  • 過去の受付点数と繁忙期の確認
  • 工程の分け方と点数の記録方法の決定
  • 品目・設備・担当作業に応じた所要時間の測定
2
MONTH 02 / 工程表と受付日報の開発・試用

現在の記録と照合し、店頭と工場で試す

工程表と受付日報を作り、現在の台帳やホワイトボードと照合しながら試用します。作業を進めた際の入力に無理がないか、実物と画面の点数が一致するか、受付で納期を判断する情報が足りているかを確認します。試用期間や記録の細かさは、現場の負担を見て調整します。

  • 工程表・受付日報の開発
  • 現在の記録と画面の点数の照合
  • 店頭から工場の状況を確認する手順の試用
  • 入力の手間と記録項目の見直し
3
MONTH 03 / 受付予測と人員計画の試用

予測と実績を比べながら、翌週の計画に使う

過去の受付記録で予測方法を検証し、翌週の見込み、出勤表、振り返り画面を試用します。作業量と納期を確認する曜日や、スタッフに勤務を相談する時期を決めます。繁忙期の運用後も、予測の誤差と工程の滞りを振り返り、必要な設定や手順を見直します。

  • 過去データを使った予測方法の検証
  • 翌週の見込み・出勤表・振り返り画面の開発
  • 納期と勤務予定を相談・確定する手順の確認
  • 繁忙期の記録を使った設定と運用の見直し

FAQ

よくある質問

  • Q1 POSレジがなく、手書きの預り証を使っています。それでも相談できますか?
    相談できます。まず、受付点数と品目をどのように記録するかを確認します。日報への入力から始める方法や、受付画面を作る方法を比較し、記録の負担と必要な機能に合わせて決めます。現在の預り証や台帳を見ながら相談できます。
  • Q2 予測が外れた場合、人員計画はどう調整しますか?
    予測と実績の差を確認し、残っている作業量、納期、スタッフの担当作業と出勤予定を比較します。勤務の追加や変更は本人に相談し、合意した内容を記録します。予測の下限だけで出勤を決めたり、仕事が少ないことを理由に自動で勤務を取り消したりする仕組みにはしません。誤差と運用への影響を振り返り、次の計画を見直します。
  • Q3 費用はどのくらいかかりますか?
    開発範囲を確認して個別に見積もります。主な確認事項は、POSからのデータ取得方法、工程表・日報・予測・出勤表のうち必要な機能、対象店舗数です。既存データの整理や移行、運用開始後の保守費も分けて説明します。
  • Q4 予測を使わず、工場の作業状況だけを管理できますか?
    工程表と受付点数の日報から始める構成も相談できます。予測を追加する場合は、それまでの記録の期間・品目・欠損などを確認し、使えるデータと不足している情報を整理します。一定期間の記録があれば必ず予測できるとは限らないため、追加前に検証します。

現在の工程表や受付記録から、ご相談いただけます。

工場の作業状況を受付でも確認したい、繁忙期の納期や人員計画を見直したい。
現在の工程表や預り証、POSの出力データを確認し、店舗に合う管理方法を一緒に考えます。