01. 木曜に渡す配分表
在庫の食品を期限の近い順に並べ、提供先ごとに受け取れる温度帯・希望の品目・人数・前回までに渡した量を見ながら、木曜に渡す数を決める画面です。利用場面の中心になる画面です。
SCENARIO ── FOOD BANK
地域の小さなフードバンクが、寄付食品の受け入れの検品、期限の近い順の在庫、毎週の提供先への配分表、渡すときの送り状、何をどこへ渡したかの記録までを1つにする開発プランです。配分を決めるのは担当のスタッフです。
OVERVIEW
このプランでは、地方都市で活動する小さなフードバンクを想定しています。食品メーカーや農家、スーパー、家庭から集めるフードドライブで寄付を受け、子ども食堂やフードパントリー、福祉施設に毎週渡しています。
今は、受け取った食品をボランティアが紙の受入表に書き、写真をスマートフォンで撮っています。事務のスタッフはそれを夜に表計算ソフトへ打ち直し、提供先からの電話やメールの希望を見ながら、木曜に渡す配分を決めます。
このプランの中心は受け入れのときの記録を、そのまま在庫と配分と送り状に使うことです。同じ品名と期限を何度も書き写さずに済み、どの団体に何を渡したかもあとからたどれます。
CHALLENGE
APPROACH
食品寄附ガイドラインは、フードバンクが食品を受け取るときに記録する項目として、名称・数量・保存の方法・消費期限か賞味期限・アレルゲン・加熱が必要かどうか・入荷と出荷の日・寄付者と提供先の名前・受取と提供の場所・廃棄した場合の理由・重量・常温品以外の受け取ったときの温度を挙げています(生鮮食品は期限・アレルゲン・加熱の項目を除く)。これらは食品の写真で代えることもでき、保存は原則1年以上とされています。このプランの受け入れの画面は、この項目に合わせて作ります。
同じガイドラインは、受け取るときに送り状や納品書と名称・数量を照らし合わせ、包装の破れがないかを確かめること、消費期限を過ぎた食品や破損した食品は渡さないことも求めています。画面では、消費期限を過ぎた食品を在庫から外して「渡さない」の棚に移します。賞味期限を過ぎた食品をどう扱うかは、フードバンクと提供先の合意で決める事柄で、アプリが判断するものではありません。
配分表は、期限の近い順に、提供先ごとの受け取れる温度帯・希望の品目・人数・前回までに渡した量を並べて案を出します。案を直して確定するのは担当のスタッフです。確定した配分から送り状と出荷の記録ができ、いつ・どこからどこへ・何を・どれだけ動かしたかが残ります。
CONSULTATION
受け入れから渡すまでの流れを伺い、アプリにする部分と紙のまま残す部分を一緒に分けます。
フードバンクに限らず、寄付や預かった物を記録して配る活動でも相談できます。
SCREENS
以下は5画面のサンプルです。事務のスタッフと検品のボランティアがいつ開き、何を入力・確認するかを紹介します。表示している団体名・品名・数量・期限・日付などは想定例です。
在庫の食品を期限の近い順に並べ、提供先ごとに受け取れる温度帯・希望の品目・人数・前回までに渡した量を見ながら、木曜に渡す数を決める画面です。利用場面の中心になる画面です。
届いた食品を送り状と照らし合わせ、品名・数量・重量・保存の方法・期限・アレルゲン・加熱が必要かどうかを入れる画面です。表示の写真を撮って項目の代わりにすることもできます。
倉庫にある食品を、常温・冷蔵・冷凍に分けて期限の近い順に並べる画面です。置き場所とロット番号、寄付者、受け取った日も見られます。
確定した配分から、提供先ごとに品名・数量・期限・保存の方法・アレルゲンを並べた送り状を作る画面です。ボランティアは送り状と箱の中身を照らし合わせてから渡します。
寄付者・品名・ロット番号・期間から、いつ受け取り、どの団体にいくつ渡したか、廃棄した分はあるかをたどる画面です。寄付者への報告の一覧もここから作ります。
OUTCOME
以下は導入後に想定する使い方です。使い始める前に、ここ数か月の受入表と配分の表から、期限切れで廃棄した重さと、配分を決めるのにかかっている時間をスタッフに確かめてもらい、比べる材料にします。
測るのは、期限切れで廃棄した重さ(月ごと)と、その中で受け取ってから期限まで2週間以上あった食品の割合。
測るのは、打ち直しにかけていた時間と、配分表を確定するまでにかかる時間。
測るのは、寄付者への報告1件を作るのにかかる時間。
PROCESS
受け入れの量や提供先の数、倉庫の設備はフードバンクごとに違います。今の受入表と配分の表、寄付者や提供先と交わしている合意書を見せていただき、受け入れの検品と在庫の画面から作る進め方を想定しています。北海道内なら倉庫に伺ってお話を聞き、道外の方とはオンラインで進めます。
寄付を受け取る曜日、検品をする人、倉庫の棚と冷蔵庫の置き方、提供先からの希望の受け方を伺います。合意書で寄付者と約束している記録や報告の項目もここで確かめます。
ボランティアに倉庫で検品の画面を使ってもらい、紙の受入表と同じ内容が残るかを比べます。入れにくい項目や、写真で代える項目はここで見直します。
事務のスタッフが配分表で木曜の配分を決め、送り状で渡すところまで通して使います。寄付者への報告の形は、これまで出した報告と並べて確かめます。
FAQ
RELATED
受け入れから渡すまでの流れを伺い、アプリにする部分と紙のまま残す部分を一緒に分けます。
フードバンクに限らず、寄付や預かった物を記録して配る活動でも相談できます。