01. 捕獲の記録と搬入予定
捕獲者がスマートフォンで、捕獲した日時と場所、捕獲の方法、放血と内臓を出したときの様子、冷却の方法を入れて施設に送る画面です。施設では、今日の搬入予定の時刻と並べて見られます。
SCENARIO ── GIBIER PROCESSING
小さなエゾシカ肉の処理施設で、捕獲者の記録、搬入時の確認、部位ごとのラベル、出荷先を、1頭ごとの個体番号でつなぐ開発プランです。受け入れるか、食用にするかは施設の人が決めます。
OVERVIEW
このプランでは、契約した捕獲者から連絡を受けて個体を受け入れ、解体、冷蔵、部位ごとのカット、包装、出荷までを行う小さな処理施設を想定しています。今は捕獲の情報を電話で聞いて紙に書き、搬入時の確認は記録用紙、個体の番号はホワイトボード、ラベルは手書きと表計算ソフトの印刷で回しています。
厚生労働省の指針は、搬入した個体に管理番号を付けて捕獲と運搬の記録とつなぎ、冷蔵するときも個体や部位ごとの番号で処理の記録とつなぐよう求めています。番号を付けるのは搬入の1回だけにし、その後の記録はすべてその番号に足していくのがこのプランの考え方です。
CHALLENGE
APPROACH
指針は、捕獲者が記録して処理施設に伝える項目として、捕獲者の氏名と免許番号、捕獲した日時と場所、捕獲の方法、推定の年齢・性別・体重、放血と内臓を出したときの様子、運搬中の冷却、放血してから搬入までにかかった時間などを挙げています。アプリでは、捕獲者がこの項目をスマートフォンで入れて送り、搬入予定の時刻も一緒に知らせます。送られた記録は、施設で付ける個体番号にそのまま結び付けます。
受け入れるかどうか、解体したあと食用にするか廃棄するかは、研修などで衛生管理の知識を持つ施設の人が1頭ずつ見て決めます。アプリは確認する項目を並べて結果と判断した人を残すだけで、受け入れの可否を自動では決めません。廃棄にした部位と理由も、同じ個体番号の記録に残します。
CONSULTATION
捕獲者から何を聞いているか、搬入から出荷までの記録をどう残しているかを伺い、アプリにする部分と紙のまま残す部分を一緒に分けます。
これから処理施設を始める方の相談もできます。
SCREENS
以下は5画面のサンプルです。捕獲者と施設の人がいつ開き、何を入力・確認するかを紹介します。表示している名前・地名・番号・重さ・温度・日時は想定例です。
捕獲者がスマートフォンで、捕獲した日時と場所、捕獲の方法、放血と内臓を出したときの様子、冷却の方法を入れて施設に送る画面です。施設では、今日の搬入予定の時刻と並べて見られます。
個体番号を付け、捕獲者の記録を見ながら、天然孔・排出物・目や口などの見える粘膜の状態、体表の汚れ、品質や鮮度を確かめて記録する画面です。受け入れるかどうかは施設の人が決め、判断した人の名前を残します。
受け入れた個体を、解体待ち・冷蔵中・カット済み・出荷済みに分けて並べる画面です。冷蔵庫の温度の記録、解体した日、廃棄した部位も個体ごとに見られます。利用場面の中心になる画面です。
カットした部位と重さを入れると、個体番号の記録から、捕獲地・捕獲した日・解体した日などを読み込んでラベルの下書きを作る画面です。金属探知機で確かめたかどうかも記録します。
出荷する部位を個体番号ごとに選び、出荷先と重さを記録する画面です。個体番号か出荷先で探すと、捕獲から搬入、解体、カット、出荷までが1つの流れで出ます。
OUTCOME
以下は導入後に想定する使い方です。最初の捕獲の時期は今の記録用紙と並べて使い、始める前の1か月ほど、捕獲者に電話で聞き直した回数と、ラベルを書き直した回数、取引先の問い合わせに答えるまでの時間を施設の人にメモしてもらい、比べる材料にします。
測るのは、捕獲者に聞き直した回数と、記録用紙で空欄のまま残った項目の数。始める前の1か月と比べる。
測るのは、ラベルを作るのにかかった時間と、印刷したあとで書き直した枚数。
測るのは、問い合わせを受けてから答えるまでの時間。認証の申請の準備で、1頭の記録をそろえるのにかかった時間も残す。
PROCESS
記録の項目や様式は、保健所の指導や施設の衛生管理計画によって違います。今の記録用紙、ラベル、出荷の控えを見せていただき、捕獲の記録の受け取りと搬入時の確認から作る進め方を想定しています。北海道内なら施設に伺ってお話を聞き、道外の方とはオンラインで進めます。
今の記録用紙の項目と、指針・保健所の指導で求められている項目を施設の人と照らし合わせます。個体番号の付け方と札の印刷の仕方も、ここで決めます。
契約している捕獲者に実際に使ってもらい、山の中や車の中で入れにくい項目がないかを確かめます。電波が届かない場所で入れた記録は、届く場所に出てから送れるようにします。
ラベルの項目は、道の認証制度の別表2と、保健所に確かめた表示の内容に合わせて決めます。今使っているラベルの印刷機で出せるかも、ここで確かめます。
FAQ
RELATED
捕獲者から何を聞いているか、搬入から出荷までの記録をどう残しているかを伺い、アプリにする部分と紙のまま残す部分を一緒に分けます。
これから処理施設を始める方の相談もできます。