01. 今日のラベル発行
仕込み担当者がその日に作る品目を販売先ごとに確認し、消費期限と枚数を入力してラベルを発行します。原稿が未確定の品目は発行できない状態にし、確認画面へ案内します。発行履歴も同じ画面で確認できます。
SCENARIO ── SOZAI LABEL CASE
惣菜・弁当店向けに、仕入れ品と配合表から食品表示ラベルの原稿を作るシステムを開発します。店主が原材料やアレルゲンを確認し、店頭用・納品用を分けて発行する想定です。約2ヶ月で作成・確認・発行の業務をまとめます。
OVERVIEW
容器に入れて売る惣菜や弁当には、食品表示法に基づく表示が要ります。食品表示法第5条は「食品表示基準に従った表示がされていない食品の販売をしてはならない」と定め、基準の中身は食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)に書かれています。同基準第3条が挙げているのは、名称、保存の方法、消費期限または賞味期限、原材料名、添加物、内容量、栄養成分の量と熱量、事業者の氏名と住所、製造所の所在地、そしてアレルゲンです。このうち原材料名は、重量の多いものから順に並べると決まっています。だから献立が変わると、材料を量り直して並べ替えるところからやり直しになります。
もう一つ手間になるのが、売る場所で要る項目が変わることです。同基準第5条は、食品を製造した場所で販売する場合について、原材料名・内容量・栄養成分・事業者の氏名と住所・原料原産地名の表示は要しないとしています。自店で作って自店の店頭に並べる分と、直売所へ納めて売ってもらう分では、貼るラベルが別物になります。この開発プランでは、仕入れ品の表示を1回登録し、配合表に重さを入れると原材料名の並べ替えとアレルゲンの確認までが済み、店頭用と納品用の2枚が同時に出る形にします。最後に確定するのは店主です。
CHALLENGE
APPROACH
事務担当者が仕入れ品の表示にある原材料・添加物・特定原材料・仕入れ先を登録します。配合表に使用量を入力すると、原材料名を重量順に並べ、登録内容から特定原材料の候補を表示します。店主が原稿を確認して確定します。複合原材料の扱いなど、条文に照らした判断が必要な箇所は候補を示し、採用するかどうかを人が選ぶ形にします。
品目ごとに店頭用・納品用の表示項目を設定し、毎日の発行画面に販売先ごとのラベルを表示します。仕入れ品を変更すると、それを使っている品目を要確認として表示し、店主が確認するまで新しい版を確定しません。新しい原稿が未確定の品目は、新しい版を発行できない状態にします。発行日時・品目・販売先・版・枚数を記録し、その日に使用した表示を後から確認できるようにします。
CONSULTATION
使用中のラベルと配合表を確認し、原稿作成・確認・発行のどこに手間がかかっているかを整理します。
品目数・販売先・ラベルプリンタの機種をお聞かせください。必要な機能と開発範囲をご提案します。
SCREENS
想定する主要画面と設計で大事にしている考え方です。朝の発行・配合表・仕入れ品の登録・表示原稿の確認・特定原材料の見直しという5つの場面に分けています。店の規模・品目・原材料・数量・日付はすべて想定例です。
仕込み担当者がその日に作る品目を販売先ごとに確認し、消費期限と枚数を入力してラベルを発行します。原稿が未確定の品目は発行できない状態にし、確認画面へ案内します。発行履歴も同じ画面で確認できます。
原材料と使用量を登録すると、重量順に並べた原材料名の原稿と特定原材料の候補を表示します。担当者が配合表と見比べ、複合原材料や表示の省略を確認します。
事務担当者が仕入れ品の表示を登録します。仕入れ先・特定原材料・使用している品目・確認日を一覧で確認でき、メーカーを変更した場合は見直しが必要な品目を表示します。
ポテトサラダ150gの表示原稿を店頭用と納品用で左右に並べた画面。納品用にだけ要る項目には印がつく。想定例では内容量・事業者の氏名と住所・製造所の所在地の3つが右側だけに出て、栄養成分は確認中の扱いになっている。確定すると版が1つ進む。
特定原材料9品目の確認状況と見直しが必要な仕入れ品・使用品目を表示します。2026年4月1日に加わったカシューナッツと、2028年3月31日までの経過措置も確認できます。含有の判定は仕入れ先への確認結果に基づいて登録します。
OUTCOME
表示作成にかかる時間、仕入れ品の変更後の確認状況、発行履歴を確認する時間を導入前後で比較する想定です。
1品目あたりの表示作成時間と月ごとの新規・変更品目数を確認します。導入前の1か月で現在の作業時間を記録し、導入後と比較します。
仕入れ品の変更から全品目の確認完了までの日数と、古い表示で発行した件数を確認します。どちらも発行履歴から集計します。
問い合わせから当日の表示を確認するまでの時間を記録します。回収が必要になった場合には、発行日と版の履歴を対象の確認に使えるようにします。
PROCESS
札幌市内・近郊なら店へ伺い、道外はオンラインで進めます。42品目の表示を1枚ずつ突き合わせるところから始めるので、設計から運用開始まで2ヶ月の想定です。
いま使っているラベルと配合表を並べ、品目ごとにずれている箇所を洗い出します。同じ品目で店頭用と納品用がある場合は、項目の違いも1つずつ確かめます。あわせて、仕入れ品の表示を写す作業を始めます。ここは店側の手が要る作業なので、分類の多い順に分けて、1週あたりの件数を決めて進めます。特定原材料の見直しもこの登録と同じ作業で片付きます。
配合表・仕入れ品の登録・表示原稿・発行・特定原材料の見直しの5画面を作り、いまのラベル作りを残したまま2週間並べて使います。確かめるのは3つです。同じ品目で文面が一致すること、店頭用と納品用が入れ替わらないこと、仕入れ品を直したときに要確認の印が正しい品目に立つこと。差が出た品目はその場で直し、原因が条文の当てはめにある場合は、どちらを採るかを店主と決めて設定に残します。
FAQ
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使用中のラベルと配合表を確認し、原稿作成・確認・発行のどこに手間がかかっているかを整理します。
品目数・販売先・ラベルプリンタの機種をお聞かせください。必要な機能と開発範囲をご提案します。