EvoQuest
EvoQuest AppsWebアプリ / 落とし物の受付・保管・返還・提出 2026.10

SCENARIO ── SKI RESORT LOST AND FOUND

落とし物ノートを、
提出の期限が見える一覧に

スキー場のセンターハウスで受け取った落とし物を、タブレットで受付から返還・警察への提出まで記録する開発プランです。受け取った日から1週間の提出期限と、お客さんが拾ったときに聞く事項を画面で確かめます。

想定領域
Webアプリ / 落とし物の受付・保管一覧・問い合わせの照合と返還・掲示用の一覧・警察への提出書
担当範囲
今のノートと保管のしかたの確認・画面の開発・シーズン前の試用・窓口スタッフへの説明
想定対象
リフト3本とセンターハウス1棟の、家族連れが多い小さなスキー場の運営会社
想定期間
シーズン前に受付・保管一覧・提出書の画面を作り、オープンからノートと並べて使う想定

OVERVIEW

どんな仕組みをつくるか

スキー場には、手袋やゴーグル、スマートフォン、車の鍵といった落とし物がよく届きます。このプランでは、センターハウスの窓口でノートに書き、箱に入れて保管し、ある程度たまったら警察署へ持っていく運営会社を想定しています。

遺失物法では、施設の管理者は受け取った落とし物を持ち主に返すか、警察署に提出します。受け取った日から1週間以内に提出しないと、施設として報労金(お礼)や費用を求める権利などを失います。お客さんが拾って届けてくれたときは、その人が権利を受け取るか、名前を落とし主に伝えてよいかも確かめます。窓口で聞くことと提出の期限を、ノートを書く人の記憶に頼らないようにするのがこのプランです。

CHALLENGE

課題

  • 01 ノートの書き方が人によって違う。「黒い手袋」とだけ書かれた行が何件もあり、電話で問い合わせを受けても、どの箱のどれかすぐに分からない。
  • 02 お客さんが届けてくれたとき、聞くことが抜ける。連絡先は書いても、お礼を受け取るかや名前を落とし主に伝えてよいかを聞かないまま帰してしまう。
  • 03 警察署へ持っていく日が決まっていない。週末の混雑で後回しになり、受け取った日から1週間を過ぎた物が箱に残ることがある。
  • 04 返したときの記録が残らない。誰がどの書類で本人を確かめて渡したかが、ノートに一言しか書かれていない。

APPROACH

課題への対応

施設の管理者が警察署に出す提出書には、物の種類と特徴、拾った日時と場所、受け取った日時、拾った人の氏名と連絡先、権利を受け取るか、名前を落とし主に伝えてよいかを書きます(遺失物法施行規則第26条)。受付の画面はこの欄を、届けてくれたお客さんが窓口にいるうちに埋める形にします。財布の現金は、北海道警察のしおりにならい、拾った人の前で数えて金額を入れます。拾った人から求められたら、物の種類と特徴、受け取った日時、施設の名称と所在地を書いた受付票を印刷して渡します(遺失物法第14条)。

提出の期限は、受け取った日を除いて1週間です。しおりは曜日を決めて毎週届けること、届けはできるだけ午後4時までにすることを勧めています。このプランでは毎週火曜の午後に届ける想定で、保管一覧に物ごとの期限と次の提出日を並べ、提出日より先に期限が来る物には印を付けます。

不特定多数の人が使う施設は、物の種類と特徴、拾った日時と場所を見やすい場所に掲示するか、その一覧を備え付けて見られるようにします(遺失物法第16条)。返すときは書類で本人を確かめ、物の特徴と落とした日時・場所を聞いて記録と照らします。持ち主かどうかを決めるのは窓口の担当者で、アプリは照らす材料を並べます。所持が禁じられている物や盗まれた疑いのある物は、すぐ警察に連絡します。鉄道・バスなどの事業者や公安委員会の指定を受けた施設(特例施設占有者)は手続きが違うため、このプランは指定を受けていないスキー場を想定しています。

CONSULTATION

今の落とし物ノートから、ご相談ください

受付から警察署へ持っていくまでの流れを伺い、タブレットに移す部分と紙のまま残す部分を一緒に分けます。
シーズン前に受付と保管一覧だけで始めるかも、その場で相談できます。

SCREENS

主要画面

以下は5画面のサンプルです。誰がいつ開き、何を入力・確認するかを紹介します。表示している品目・名前・場所・日付などは想定例です。

01. 落とし物の受付

物の種類・特徴・拾った日時と場所を入れ、写真を撮る画面です。お客さんが届けてくれたときは、連絡先と権利の意思、名前を伝えてよいかを聞く欄が開きます。受け取った時点で提出の期限が決まります。利用場面の中心になる画面です。

落とし物が届いたとき、窓口のスタッフが開く画面
聞く順に欄を並べる
拾った場所、お礼を受け取るか、名前を伝えてよいか、受付票が要るか、の順に聞きます。空欄のままでは保管に回せません。
現金は拾った人の前で数える
財布や封筒は、中の現金を拾った人と一緒に数えて金額を入れます。カードや免許証は種類だけを書き、番号は記録しません。
判断に迷う物は警察へ
所持が禁じられている物や盗まれた疑いのある物は、受付を止めて警察に連絡するボタンを押します。アプリは物の扱いを決めません。

02. 保管一覧

保管している落とし物を、受け取った日・保管棚・提出の期限と一緒に並べる画面です。次の提出日に持っていく物と、すでに持ち主へ返した物が分かります。

朝と閉場後に窓口の責任者が見る画面
期限は受け取った日を除いて1週間
1月12日に受け取った物の期限は1月19日です。期限が次の提出日と同じ日の物には印を付けます。
保管棚の番号を残す
受付のときに棚と箱の番号を選び、問い合わせが来たときにすぐ取り出せるようにします。

03. 問い合わせと返還

問い合わせで聞いた種類・色・日・場所から保管中の物の候補を出し、返すときの本人確認と受け取りの署名を記録する画面です。

落とし主から電話や来場で問い合わせがあったとき
候補を出すところまで
持ち主かどうかは、窓口の担当者が特徴と落とした日時・場所を聞いて決めます。候補にない物でも、箱を目で確かめる前提です。
お礼の説明を出す
拾ったお客さんが権利を受け取る場合は、落とし主に報労金と拾った人の名前を伝える欄が出ます。名前を伝えてよいと聞いた場合だけ表示します。

04. 掲示用の一覧

保管している落とし物の種類と特徴、拾った日時と場所だけを並べて印刷する画面です。拾った人の名前や連絡先は載せません。

受付カウンターの横に置く一覧
返すか提出するまで載せる
持ち主に返した物と警察署へ提出した物は、次に印刷するときに一覧から外れます。
特徴の書き方を揃える
色・メーカー・サイズのように、受付の欄に入れた順で表示します。どこまで細かく載せるかは運営会社で決めます。

05. 警察への提出書

次の提出日に持っていく物を、提出書に書く事項と一緒に並べて印刷する画面です。お客さんが拾って権利を受け取る物と、それ以外の物を分けて出します。

毎週火曜、警察署へ持っていく前に
預り書の番号を記録する
警察署で受け取った拾得物件預り書の番号を入れると、その物は提出済みになり、保管一覧から外れます。
電子申請とはつなげない
警察庁の電子申請は、警察署からIDとパスワードを受けて使います。このプランでは自動で送らず、印刷した提出書を持参するか、画面を見ながら入力します。

OUTCOME

この仕組みで改善したいこと

以下は導入後に想定する使い方です。シーズンの最初の1か月はノートと並べて使い、期限を過ぎた物と問い合わせへの答え方がどう変わるかをみます。

01

1週間の期限を過ぎて残る物をなくす

今の作業警察署へ持っていく日が週ごとに違い、箱の中の物がいつ届いたかはノートをめくって確かめる。
導入後の使い方保管一覧に物ごとの期限が出て、火曜の提出書に持っていく物がそろう。

測るのは、提出した日に受け取ってから8日以上たっていた物の件数。ノートだけで運用していた前のシーズンの記録が残っていれば、同じ数え方で比べる。

02

お客さんが届けてくれたときに聞く事項を落とさない

今の作業連絡先だけ書いて帰してしまい、お礼の受け取りや名前を伝えてよいかが分からない。
導入後の使い方受付の欄が埋まるまで保管に回せないので、窓口にいるうちに聞き終える。

測るのは、提出書を作るときに空いていた欄の数と、拾った人へ後から電話で聞き直した回数。

03

問い合わせの電話にその場で答える

今の作業電話を保留にして箱を探し、見つからなければ折り返す。
導入後の使い方種類・色・日・場所を入れて候補と保管棚を見ながら答える。

測るのは、問い合わせ1件にかかった時間と、折り返しにした件数。混む土日と平日を分けて記録する。

PROCESS

進め方

落とし物が一番多く届くのはシーズン中の週末で、その時期に新しいやり方を始めるのは窓口の負担になります。そこで、オープン前に試し、最初の1か月はノートと並べて使う進め方を想定しています。札幌市内・近郊はもちろん、北海道内ならスキー場に伺い、今のノートや保管の箱を見せていただきながらお話を聞きます。

1
STEP 01 / シーズン前

今のノートと保管のしかたを見て、受付と提出書を作る

今のノートの書き方・保管の場所と箱・警察署へ持っていく曜日・管轄の警察署の案内を確かめます。受付・保管一覧・提出書の3画面を作り、窓口のスタッフの方とよく届く物で試します。

  • ノート・保管場所・警察署への届け方の確認(訪問)
  • 受付・保管一覧・提出書の開発
  • オープン前の試用と、聞く順番の見直し
2
STEP 02 / オープンから1か月

ノートと並べて使い、問い合わせの画面を足す

最初の1か月はノートにも書き、入力にかかる時間や聞き漏らしが出る欄を見ます。記録がたまってきたら、問い合わせと返還の画面、掲示用の一覧を追加します。

  • ノートとの並行運用と欄の見直し
  • 問い合わせと返還・掲示用の一覧の開発
  • 週末に入るアルバイトの方向けの使い方の説明
3
STEP 03 / シーズン後

期限と問い合わせの記録を振り返る

シーズンが終わったら、期限を過ぎた物の件数と問い合わせにかかった時間を前のシーズンと比べます。届く物が多い場所や品目が分かれば、場内の案内や落とし物の呼びかけを見直す材料になります。

  • 期限・問い合わせの記録の集計
  • 次のシーズンに向けた欄と運用の見直し

FAQ

よくある質問

  • Q1 表計算ソフトで管理するのと、何が違いますか?
    受け取った日から期限を出す列を作るだけなら、表計算ソフトで足ります。まずはそこから試すのもおすすめです。アプリにする意味が出てくるのは、窓口で聞く事項を空欄のまま保存できないようにしたいとき、写真と保管棚の番号から問い合わせに答えたいとき、提出書と掲示用の一覧を同じ記録から印刷したいときです。
  • Q2 警察庁の電子申請とつながりますか?
    北海道警察のしおりによると、施設の管理者は警察庁のホームページから提出を電子申請でき、そのためのIDとパスワードは届け出る警察署に連絡して受けます。このプランでは電子申請へ自動で送る仕組みは作らず、印刷した提出書を持参するか、画面を見ながら入力する形にしています。電子申請にデータを取り込めるかは確かめていないため、取り込みを前提にした見積もりはしません。
  • Q3 費用はどのくらいかかりますか?
    お話を伺ってから金額をお出しします。費用を左右するのは、作る画面の数(受付と保管一覧だけか、問い合わせと掲示用の一覧まで入れるか)、使う窓口やタブレットの数、ノートの記録をどこまで移すかです。お見積りまでは費用はかかりません。

今の落とし物ノートから、ご相談ください

受付から警察署へ持っていくまでの流れを伺い、タブレットに移す部分と紙のまま残す部分を一緒に分けます。
シーズン前に受付と保管一覧だけで始めるかも、その場で相談できます。

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