EvoQuest
EvoQuest AppsWebアプリ / 作業日誌・農薬の使用記録 2026.10

SCENARIO ── FARM WORK LOG

作業のメモは声で、
農薬の記録は選んで残す

畑で気づいたことはスマホの音声入力でメモし、農薬の記録は畑・作物・農薬・希釈倍数を選んで残す開発プランです。散布の前には、ラベルから登録した値と照らして、有効成分ごとの使用回数と収穫予定日までの日数を表示します。

想定領域
Webアプリ / 作業日誌・農薬の使用記録・記録の書き出し
担当範囲
今の記録の付け方の確認・画面の開発・畑での試用・家族とパートの方への説明
想定対象
家族2名とパート2名で、6か所の畑にブロッコリー・だいこん・かぼちゃを作る露地野菜の農家
想定期間
作業日誌と農薬の記録の画面を冬の間に約2ヶ月で作り、翌春の作付けから使い始める想定

OVERVIEW

どんな仕組みをつくるか

露地野菜の農家では、その日の作業を手帳や壁のカレンダーに書き、夜にまとめて日誌を付けることがよくあります。畑では手が土や水でぬれていて、スマホに文字を打つのは手間がかかります。農薬を使った日の記録は、家族のうち散布した人が自分の手帳に書き、ほかの人は口頭で聞いて知ります。

このプランでは、文字を打つ手間がかかる部分と、間違えられない部分を分けて扱います。気づいたことのメモは、スマホのキーボードの音声入力で話して入れます。畑の番号、作物、作業の種類、農薬の名前と希釈倍数は、登録した一覧から選びます。農薬を使うかどうか、どれを使うかは散布する人が決めます。アプリは、ラベルから登録した値と記録を照らして、回数と日数を並べます。

CHALLENGE

課題

  • 01 日誌を夜にまとめて書いている。畑で気づいた病害虫の様子や、生育の進み具合が、夜にはあいまいになっている。手帳のメモは書いた本人にしか分からない略し方が多い。
  • 02 農薬の記録が、散布した人の手帳に分かれている。夫婦のどちらがいつ何を使ったかを、次に散布する前に口頭で確かめている。
  • 03 回数を数えるのに、ラベルと手帳を行き来する。同じ有効成分を含む別の農薬を使ったときも回数に入るため、どの農薬に何が入っているかを毎回ラベルで見直している。
  • 04 出荷先から記録を求められると、手帳から書き写す。畑ごと・作物ごとに並べ替えた一覧を、そのたびに作り直している。

APPROACH

課題への対応

農林水産省・環境省の「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」は、農薬を使ったときに帳簿に書くよう努める事項として、使った年月日、場所、農作物、農薬の種類または名称、単位面積当たりの使用量または希釈倍数の5つを挙げています。このプランの記録の画面は、この5つを必ず埋める形にし、散布した人の名前を加えます。5つの項目は選んで入れる欄にし、音声入力は使いません。

同じ省令は、ラベルに書かれた使用時期以外の時期に使わないこと、有効成分の種類ごとの総使用回数を超えて使わないことも定めています。アプリは、農家の方が容器のラベルを見て登録した値をもとに、作物ごとの使用回数と、収穫予定日までの日数を表示します。使えるかどうかの最後の確認は、容器のラベルで行います。ラベルの内容が新しくなったときは、登録し直す流れにします。

音声入力は、スマホに入っているキーボードの機能をそのまま使う想定です。アプリの中に声を文字にする仕組みを作り込まないため、開発の範囲を小さくできます。声から文字にした内容には、話していない言葉が混ざることがあるため、保存する前に本人が確かめて直します。電波の届きにくい畑でどこまで使えるかは、最初に畑で試して確かめます。

CONSULTATION

今の手帳とカレンダーの書き方からご相談ください

作業の記録と農薬の記録をどう付けているかを伺い、声で入れる部分と選んで入れる部分を一緒に分けます。
作業日誌だけで始めるか、農薬の記録まで入れるかも、その場で相談できます。

SCREENS

主要画面

以下は5画面のサンプルです。誰がいつ開き、何を入力・確認するかを紹介します。表示している畑・作物・農薬・数字・日付などは想定例です。

01. 散布の前の確認

その日に散布する予定の畑と農薬を並べ、有効成分ごとの使用回数と、収穫予定日までの日数を、登録したラベルの値と比べる画面です。合わない行には印が付き、散布する人が農薬を替えるか、予定を見直すかを決めます。利用場面の中心になる画面です。

散布の前に、散布する人が開く画面
回数は有効成分ごとに数える
同じ有効成分を含む別の農薬を使った回数も合わせて数えます。どの農薬に何が入っているかは、農薬の登録の画面で入れておきます。
収穫予定日は畑の画面から
畑ごとに入れた収穫予定日から、きょうまでの日数を出します。ラベルの使用時期と合わない場合は、その理由を表示します。
最後の確認はラベルで
表示はアプリに登録した値をもとにしています。散布の前に、容器のラベルの内容と同じかを確かめてもらう一文を出します。

02. 作業の記録

畑で作業した人が開く画面です。畑と作業の種類をボタンで選び、気づいたことはキーボードの音声入力で話して入れます。保存の前に、文字になったメモを確かめて直します。

畑にいる人のスマホ
声で入れるのはメモだけ
畑の番号や作業の種類は選ぶ欄です。数や日付が聞き違いで変わると後の判断に響くため、声で入れる欄を分けています。
直してから保存する
数字の入ったメモには「数字を確かめてください」と出します。直した後の文だけが日誌に残ります。

03. 畑と作付けの一覧

6か所の畑ごとに、作物、種をまいた日や植えた日、収穫予定日、最後の作業、その作物に使った農薬の回数を並べる画面です。最新のメモもここで読めます。

朝と夕方に家族で見る画面
次の作業を決める材料に
どの畑の見回りが空いているか、どこが収穫に近いかを一覧で見て、翌日の割り振りを決めます。
収穫予定日は人が直す
生育の様子を見て、収穫予定日を前後に動かします。動かすと、散布の前の確認の日数も変わります。

04. 農薬の登録

容器のラベルを見ながら、農薬の名前、有効成分、作物ごとの希釈倍数、使用時期、使用回数を登録する画面です。ラベルの写真も一緒に残し、誰がいつ登録したかが分かるようにします。

新しい農薬を買ったとき
作物ごとに入れる
同じ農薬でも、作物によって希釈倍数や使用時期が違うことがあります。使う予定の作物の行だけを登録します。
二人目が確かめる
登録した人とは別の家族が、ラベルの写真と見比べて「確認済み」にします。確認前の農薬は、散布の予定や記録で選べません。

05. 使用記録の書き出し

期間・畑・作物で絞り込んで、農薬の使用記録を一覧にする画面です。省令が挙げる5つの項目と散布した人の名前を並べ、印刷やCSVでの書き出しができます。

出荷先に記録を求められたとき
書式は出荷先に合わせて相談
出荷先ごとに決まった様式がある場合は、その並び順に合わせた書き出しを追加できるか、最初の打ち合わせで確かめます。
作業日誌も同じ期間で
農薬以外の作業とメモも、同じ絞り込みで一覧にできます。

OUTCOME

この仕組みで改善したいこと

以下は導入後に想定する使い方です。春から秋の1シーズン使ってもらい、記録にかかる時間と、確かめ直しの手間の変化をみます。

01

夜に日誌をまとめて書かない

今の作業畑で手帳に短く書き、夜に思い出しながら日誌を付ける。
導入後の使い方畑で作業の種類を選び、気づいたことを声で入れて、その場で保存する。

測るのは、1日の記録にかかる時間と、夜に書き足したメモの件数。使い始める前の2週間を記録してもらい、同じ数え方で比べる。声で入れたメモを直した回数も数え、直す手間が書く手間を上回る作業は、手で打つ方法に戻す。

02

散布の前に、回数と日数を一か所で確かめる

今の作業家族の手帳とラベルを見比べて、何回目になるかを数える。
導入後の使い方散布の前の確認の画面で、有効成分ごとの回数と収穫予定日までの日数を見る。

測るのは、散布の前の確認にかかる時間と、確認のために家族へ聞いた回数。

03

出荷先に出す記録を書き写さない

今の作業手帳から畑ごと・作物ごとに書き写して一覧を作る。
導入後の使い方期間と作物で絞り込んで、印刷か書き出しをする。

測るのは、記録の提出を求められてから出すまでの時間。

PROCESS

進め方

露地野菜の農家は春から秋が忙しく、その最中に記録の付け方を変えるのは負担が大きくなります。そこで、雪の季節のうちに作り、翌春の作付けから使い始める進め方を想定しています。札幌市内・近郊はもちろん、北海道内なら畑や作業小屋に伺い、今の手帳やカレンダーを見せていただきながらお話を聞きます。

1
STEP 01 / 冬の間に作る

作業日誌と農薬の記録の画面を作り、登録を済ませる

今の手帳とカレンダーの書き方、使っている農薬、畑の呼び方を確かめます。作業の記録・散布の前の確認・畑の一覧・農薬の登録の4画面を作り、手持ちの農薬をラベルから登録して、家族のもう一人が確認します。音声入力は、作業小屋や畑で実際に話して、直す手間を試します。

  • 今の記録の付け方と畑の呼び方の確認(訪問)
  • 4画面の開発と、手持ちの農薬の登録
  • 音声入力の試用と、選ぶ欄の項目の決定
2
STEP 02 / 春から使う

作付けから使い始め、書き出しを足す

春の作付けから、手帳と並べて使い始めます。2〜3週間たったところで、声で入れたメモの直し方や、選ぶ欄の項目に足りないものを見直します。出荷先から求められる記録の形が分かった段階で、書き出しの画面を追加します。

  • 作付けからの並行運用と、使い方の見直し
  • パートの方向けの使い方の説明
  • 書き出しの画面の開発と、出荷先の様式の確認

FAQ

よくある質問

  • Q1 農業向けの記帳アプリは、すでにありますよね?
    あります。まずは既にあるアプリを試し、それで足りるかを確かめるのがおすすめです。作ったほうがよくなるのは、出荷先ごとの様式に合わせて書き出したいときや、畑の呼び方・作業の種類を家の決め方のまま使いたいとき、家族の二人目が農薬の登録を確かめる手順を入れたいときです。最初の打ち合わせで、既にあるアプリで済む部分を先に分けます。
  • Q2 声で入れたメモの間違いが心配です
    声で入れるのは、気づいたことのメモだけにしています。農薬の名前や希釈倍数、畑の番号は一覧から選ぶため、聞き違いで変わることはありません。メモも保存の前に本人が確かめます。試してみて直す手間が大きい場合は、その作業だけ手で打つ形に戻せます。
  • Q3 費用はどのくらいかかりますか?
    お話を伺ってから金額をお出しします。費用を左右するのは、作る画面の数(作業日誌と農薬の記録だけか、書き出しまで入れるか)、使う人の人数、今の手帳やExcelの記録をどこまで移すか、出荷先ごとの様式にいくつ合わせるかです。お見積りまでは費用はかかりません。

今の手帳とカレンダーの書き方からご相談ください

作業の記録と農薬の記録をどう付けているかを伺い、声で入れる部分と選んで入れる部分を一緒に分けます。
作業日誌だけで始めるか、農薬の記録まで入れるかも、その場で相談できます。

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