01. 週の出役表
ヘルパーごとに、1週間のどの日にどの牧場へ出役するかを並べる画面です。夕方から翌朝までの出役か、朝から夕方までの出役かも表示し、差し替えをヘルパーが確認したかどうかが分かります。利用場面の中心になる画面です。
SCENARIO ── DAIRY HELPER
酪農ヘルパー利用組合の事務局が、酪農家の利用希望を受け、ヘルパーの出役表を作り、急な依頼で行き先を差し替えるためのアプリの開発プランです。差し替えはヘルパーのスマートフォンにすぐ届き、出向く前に農家ごとの搾乳と給餌の手順を確かめられます。
OVERVIEW
酪農ヘルパーは、酪農家が病気やけが、冠婚葬祭、旅行などで休むときに、その家の搾乳の時間に合わせて牛舎へ出向き、代わりに搾乳や給餌をする仕事です。出向くことを「出役」と呼びます。このプランでは、約30戸の酪農家が参加する北海道内の利用組合で、事務局の職員1人が出役表を作っている場面を想定しています。
出役表は月ごとに表計算ソフトで作って印刷し、急な依頼が入ると事務局がヘルパーに電話をかけて行き先を変えます。酪農ヘルパー全国協会の寄稿は、計画が決まったあとの病気やけがの依頼に柔軟に応えにくいことを、組合の悩みとして挙げています。決まった予定と急な差し替えを同じ表で扱い、変更を受け取ったことまでヘルパー本人に返してもらうのが、このプランの考え方です。
CHALLENGE
APPROACH
アプリは、事務局のパソコンで出役表を作り、ヘルパーは自分のスマートフォンで自分の行き先だけを見る形にします。事務局が行き先を差し替えると、ヘルパーの画面に変更が出て、本人が「確認しました」を押すまで事務局の表に印が残ります。印が消えないときは、これまでどおり電話で確かめます。誰をどこへ出すかは事務局が決め、アプリは空いている人とその牧場への出役経験を並べるだけです。
牧場ごとの作業メモは、酪農家に内容を確かめてもらってから載せ、乳を別にする牛のように日によって変わる項目は、出役の前日に酪農家か事務局が更新します。酪農とちぎ農業協同組合の事例では、共有の表計算とカレンダーをつなぐ形で出役先の間違いを防いでいます。最初の打ち合わせでは、今の表計算を共有するだけで足りるかを一緒に確かめ、足りない部分だけをアプリにする進め方も選べます。
CONSULTATION
表計算の出役表と、急な依頼のときの連絡の流れを伺い、共有の表計算で足りる部分とアプリにする部分を一緒に分けます。
出役表の作り方を事務局の中でそろえたい、という段階でも相談できます。
SCREENS
以下は5画面のサンプルです。事務局とヘルパーがいつ開き、何を入力・確認するかを紹介します。表示している組合・牧場・ヘルパーの名前、頭数、時刻、日付などは想定例です。
ヘルパーごとに、1週間のどの日にどの牧場へ出役するかを並べる画面です。夕方から翌朝までの出役か、朝から夕方までの出役かも表示し、差し替えをヘルパーが確認したかどうかが分かります。利用場面の中心になる画面です。
酪農家からの翌月の利用希望を、日付・出役の種類・理由の区分とあわせて入れる画面です。電話やFAXで受けた希望も、ここに入れてから出役表に割り当てます。
前の晩や当日の朝に急な依頼が入ったとき、その日に空いているヘルパーと、その牧場への出役の回数を並べる画面です。差し替えると、動かす前と後の行き先が並び、ヘルパーに変更が届きます。
牧場ごとに、搾乳の始まる時刻、搾乳の機器、牛を入れる順番、給餌の手順、乳を別にする牛、出役したヘルパーが残した気づきを並べる画面です。ヘルパーはスマートフォンで同じ内容を見ます。
農家ごとの利用日数を理由の区分別に、ヘルパーごとの出役回数を夕朝・朝夕別に集計する画面です。利用料の計算は、組合の料金表に合わせて元の数字を出力します。
OUTCOME
以下は導入後に想定する使い方です。最初の1か月は印刷した出役表と並べて使い、始める前の1か月に、急な依頼1件の差し替えにかかった時間と、行き先の確認のためにかけた電話の数を事務局でメモしてもらって比べる材料にします。
測るのは、差し替えた出役のうち前の晩までに確認が返ってきた割合と、行き先の確認でかけた電話の数。
測るのは、急な依頼を受けてから行き先を決めるまでの時間。
測るのは、出役の前に作業メモが開かれた割合と、出役後に酪農家から受けた手順の問い合わせの数。
PROCESS
組合の規模、出役の数え方、利用希望の受け方は組合ごとに違います。今の出役表と、急な依頼のときの連絡の流れ、ヘルパーが使っている携帯電話の種類を見せていただき、出役表と差し替えの連絡から作る進め方を想定しています。北海道内なら事務局に伺ってお話を聞き、道外の方とはオンラインで進めます。
表計算の出役表の作り方、夕朝と朝夕の数え方、急な依頼が入ったときに誰が誰へ電話しているかを伺います。共有の表計算で足りる部分と、アプリにしたほうがよい部分をここで分けます。
印刷した出役表と並べて使い、差し替えの連絡が届くか、ヘルパーが確認を押せるかを確かめます。並行して、酪農家に確かめてもらいながら牧場ごとの作業メモを載せていきます。
翌月の利用希望を入れる画面と、月末の集計を足します。利用料の計算に使う表計算の形に合わせて、出力する項目を決めます。
FAQ
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表計算の出役表と、急な依頼のときの連絡の流れを伺い、共有の表計算で足りる部分とアプリにする部分を一緒に分けます。
出役表の作り方を事務局の中でそろえたい、という段階でも相談できます。