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スマホでもタブレットでもパソコンでも使えるアプリにできる?

できます。ただ、どの端末でも「動く」ことと「使いやすい」ことは別に考えます。誰が、どの端末で、何をするのかを先に書き出すと、1つの画面を画面の幅に合わせて並べ替えるか、端末ごとに画面を分けるかが決まります。

この記事でわかること

  • 1つのアプリをスマホ・タブレット・パソコンで使うことはできます。小さな画面向けの並びのまま大きな画面に出すと、余白が広がったり押す場所が遠くなったりするので、画面の作り方を決めておきます。
  • Appleは審査ガイドラインで、iPhone向けのアプリもできる限りiPadで動くようにすることを求めています。Appleのチップを積んだMacでは、iPhoneやiPadのアプリをそのまま動かせます。
  • Androidは、Android 16向けに作ったアプリについて、画面の幅が広いタブレットなどで縦向きだけに固定する設定を効かなくしました。どの向き・大きさでも崩れない画面が前提になっています。
  • 受付はタブレット、スタッフはスマホ、集計は事務所のパソコンのように役割が分かれるなら、端末ごとに画面を分けたほうが使いやすくなります。
  • ブラウザで開くWebアプリなら、同じURLをどの端末でも開けます。カメラや通知のように端末とブラウザで使える範囲が違う機能は、別に確かめます。

1つのアプリで使えるが、動くことと使いやすいことは別

「スマホ用とタブレット用で2つ作らないといけないのか」と聞かれることがあります。多くの場合、作るアプリは1つで足ります。ただ、スマホの縦長の画面に合わせて並べたボタンや表を、そのままタブレットやパソコンの大きな画面に出すと、左右に大きな余白ができたり、押す場所が画面の端に離れたりします。

そこで、作る前に「どの端末で、誰が、何をするか」を書き出し、画面の作り方を次の2つから選びます。1つは、同じ画面を画面の幅に合わせて並べ替える作り方です。もう1つは、端末ごとに役割を分けて、それぞれに合った画面を用意する作り方です。両方を組み合わせることもできます。

ストアに出すアプリは、大きな画面でも動く前提になっている

App Storeの審査ガイドラインには、利用者がアプリを十分に活用できるよう、iPhoneのアプリもできる限りiPadで動くようにするという項目があります。お客さんが自分のiPadにアプリを入れる場面も考えておく必要があります。

Appleの開発者向け資料によると、Appleのチップを積んだMacでは、iPhoneやiPadのアプリを作り直さずに動かせます。iPhoneのアプリは、Mac上では大きさの決まったウインドウで開きます。iPhoneにしかない機能に頼るアプリなどは、作る側がMacでは配らない設定にすることもできます。

Androidはスマホに加えて、タブレット、折りたためるスマホ、パソコンのような画面でも使われています。Googleの開発者向け資料では、Android 16(APIレベル36)向けに作ったアプリは、画面の幅が一定以上ある端末で、縦向きだけに固定する設定や画面の縦横の比率を決める設定が効かなくなると説明しています。縦長の画面だけを想定して作った画面は、引き伸ばされて崩れることがあるとも書かれています。

iPhone・iPad

iPhoneのアプリもできる限りiPadで動くようにすることが審査ガイドラインで求められています。iPadの大きな画面に合わせて並びを変えるかは、作る段階で決めます。

Mac

Appleのチップを積んだMacなら、iPhoneやiPadのアプリをそのまま動かせます。iPhoneのアプリは大きさの決まったウインドウで開きます。

Androidのタブレット

Android 16向けのアプリは、画面の幅が広い端末で縦向き固定が効きません。横向きでも崩れない画面にしておきます。

同じ画面を並べ替えるか、役割ごとに画面を分けるか

どちらを選ぶかは、端末ごとにやることが同じか違うかで決まります。次の例は、選び方を説明するための想定です。

役割が分かれるときに1つの画面へすべてを詰め込むと、スマホではボタンが多すぎ、パソコンでは集計表が狭すぎる画面になりがちです。逆に、どの端末でもやることが同じなのに画面を分けると、直すたびに複数の画面を直すことになります。

同じ画面を並べ替える例

お客さんが使う予約やお知らせの画面です。スマホでもタブレットでもやることは同じなので、画面の幅に合わせて1列で並べるか2列にするかを変えれば足ります。

役割ごとに画面を分ける例

お店の入口に置くタブレットは受付だけ、スタッフのスマホは自分の担当と記録、事務所のパソコンは月ごとの集計と設定。データは共通にして、画面だけを役割に合わせて分けます。

組み合わせる例

スタッフ用の画面はスマホとタブレットで共通にして並べ替え、集計と設定の画面だけはパソコン向けに別に作る、という分け方もあります。

ブラウザで開くWebアプリなら、端末を選ばずに開ける

ブラウザで開くWebアプリは、同じURLをスマホ・タブレット・パソコンのどれでも開けます。WindowsのパソコンでもMacでも、ストアから入れる手間なしに使えるので、事務所のパソコンから集計を見る画面だけをWebで用意する分け方もあります。

一方で、カメラ、位置情報、通知、NFCタグの読み取りのような端末の機能は、端末やブラウザによって使える範囲が違います。たとえばiPhoneでWebアプリに通知を送るには、ホーム画面への追加と利用者の許可が要ります。使いたい機能があれば、使う予定の端末ごとに確かめてから選びます。

お店や事務所に置くタブレットで決めておくこと

1人1台のスマホと違い、入口やレジ横に置くタブレットは何人もが触ります。画面の作り方とは別に、置いて使う端末ならではの決めごとがあります。

誰の名前で使うか

共用の端末で個人のアカウントにログインしたままにすると、次の人がその人の情報を見られてしまいます。お店のアカウントで使うか、操作のたびに担当者を選ぶかを決めます。

縦向きか横向きか

スタンドに立てる向きを先に決めておくと、画面の並びを決めやすくなります。Androidのタブレットでは向きを固定できない場合があるので、どちらの向きでも使える画面にしておきます。

文字とボタンの大きさ

少し離れて立ったまま操作するなら、スマホを手に持つときより文字とボタンを大きくします。お客さんが触る画面か、スタッフだけが触る画面かでも変わります。

置き場所と充電

電源の位置、手の届く高さ、店の外から画面が見えないか。設置の場所も、画面の内容と一緒に考えます。

相談の前に書き出しておくこと

次のことが分かっていると、画面を1つにするか分けるか、どの端末で確かめるかを決めやすくなります。決まっていない項目があっても相談はできます。

使う端末の一覧

スマホ、タブレット、パソコンがそれぞれ何台あるか。iPhoneかAndroidか、WindowsかMacか。お客さんの端末を使うなら、その旨も書きます。

端末ごとにやること

入口のタブレットで受付、スタッフのスマホで記録、事務所のパソコンで集計のように、誰がどの端末で何をするかを1行ずつ書きます。

置いて使うか、持ち歩くか

置いて使う端末があれば、縦向きか横向きか、何人で共用するかも書いておきます。

自分で確かめてみるなら

ふだん使っているお店の予約ページやWebサービスを、スマホとパソコンの両方のブラウザで開き、並びがどう変わるかを見比べてみてください。パソコンでブラウザの窓を細くしていくと、ある幅でメニューがまとまったり列が減ったりする様子が分かります。

タブレットがあれば、スマホで使っているアプリを入れて横向きにしてみるのもおすすめです。大きな画面でどこが使いにくいかを見ておくと、自分のアプリで用意する画面のイメージがつかみやすくなります。

この記事を書いた人

立石伊吹代表取締役 / DX・AIアドバイザー

北海道札幌市を拠点に、業務アプリやAIの開発を行っています。北海道内は直接うかがい、道外はオンラインで対応しています。専門用語を使わず、相手の言葉で話すことを大事にしています。

どの端末で使うかから、一緒に決めます。

誰が、どの端末で、何をするか。それが分かれば、画面を1つにするか分けるか、必要な画面と概算の費用と期間をお伝えできます。仕様書や画面の案がなくても大丈夫です。

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