記録の長さと分かること|曜日の回数・去年との比較・年に1回の山
4週間・3ヶ月・1年・2年の記録を比べる計算例です。曜日ごとの記録回数と、通常100個売れる日に160個売れた日が1回含まれる場合の平均の変化を確認できます。
需要予測・AI
発注量を見積もるには、目的に合う記録を確認します。曜日ごとの差には数ヶ月、季節の変化には1年以上の記録が手掛かりです。この記事では3ヶ月分を曜日の傾向を見る目安にし、記録が短い場合の始め方も紹介します。予測の精度は、期間の長さだけでなく記録の質や状況にも左右されます。
必要な記録期間は、一律には決められません。明日の発注に使う曜日の差、来月の仕入計画に使う季節の波、年末年始や盆のような年に1回の山では、確かめるのに要る記録の長さが違うからです。
4週間あると、月曜から日曜までがそれぞれ4回ずつそろいます。曜日による違いを調べ始められますが、4回のうち1回が祝日や大雨だと、その曜日の平均はその1日に引きずられます。3ヶ月は約13週で、同じ曜日が約13回ずつになります。通常営業の日と祝日・臨時休業の日を分けて比較しやすくなります。ただし、営業日数や販売数のばらつきによって、追加の記録が必要な場合もあります。
1年を超えて記録を続けると、同じ月の実績を前年と比較できるようになります。例えば12月の売上を11月と比べるだけでは、忘年会などの季節要因と店の売上が伸びた影響を区別しにくいため、前年12月の実績も確認します。
各曜日4回。曜日の違いを調べ始める目安です。1日の販売数が平均に与える影響は大きくなります。
各曜日約13回。通常営業の日と特別な条件の日を分けて、平均とばらつきを確認する目安です。
各月1回、年末年始・大型連休・盆が1回ずつ。季節を一巡した記録です。さらに記録を続けると、前年同月との比較ができます。
曜日の平均は、同じ曜日の記録を足して回数で割った数です。回数が少ないほど、1日の外れがそのまま平均に乗ります。ふだん100個出る月曜に、祝日で160個出た日が1回混ざったとします。記録が4回なら平均は115個で、15%上に動きます。13回なら約105個で、動きは5%弱です。この例では、13回分の平均の変化は4回分の場合の3分の1以下です。この計算は記録回数による平均値の変化を示した例です。実際の販売数のばらつきは別に確認します。
だから3ヶ月の記録は、祝日・臨時休業・大雨のような日に印を付けておくと役に立ちます。印の付いた日を除いた平均と含めた平均の両方を出せるからです。4週間では除くと3回しか残らず、除かなければ祝日に引きずられます。13回なら、例えば祝日1回を除いて12回分を比較できます。
当社が開発中の手軽に使える需要予測AIが3ヶ月分ほどの記録から試せるとしているのは、まず曜日の傾向を確認するためです。日付と数量の2列のCSVを入れると、曜日のように記録そのものに表れる傾向を拾って、28日先までの見込みを幅つきで出します。3ヶ月の記録だけでは、季節を一巡する変化は検証できません。
記録が1年を超えると、今月の数字を去年の同じ月と並べられます。12月が11月の1.3倍出る店で、11月の平均のまま12月の仕入を組めば足りません。前年の11月に対する12月の比が分かれば、今年の11月の実績に掛けて12月の量を見積もる材料にできます。ただし、3ヶ月の記録に11月と12月が含まれていても、それが毎年同じように増える傾向かは比較できません。
ただし1年の記録に年末年始や盆の山は1回ずつしか入っていません。1回の記録は「去年はそうだった」までで、「今年もそうなる」かは確かめられていません。去年は近くで大きな催しがあった、雪が少なかった。1回分の記録には、そういう事情ごと入っています。2回目の年末が記録に入って、初めて2つを比べられます。
複数年の記録があっても、客層や営業時間が変わっていれば、そのまま同じ数量を使うことはできません。繁忙期の日数・営業日・近隣の催しなどを確認し、今年も参考にできる条件を選びます。
曜日の差。明日から来週までの発注量の目安に使えます。季節を一巡していないため、直近の増減に加え、行事予定や予約状況も確認します。
季節ごとの増減と繁忙期の販売数の目安。1年分では各季節は1回分なので、毎年同じ傾向になるかはまだ比較できません。
年に1回の山が2回分入り、去年の事情と今年の事情を分けて見られます。2年に共通する傾向とその年だけの事情を比較できます。
DEMO
記録日数・定休日・平均から除く日の割合を変え、同じ曜日の記録が何回残るかを試せます。前年同月と比較できる期間の概算も表示します。記録回数を比べる計算例で、実際の販売数や予測精度は算出しません。
4週間・3ヶ月・1年・2年の記録を比べる計算例です。曜日ごとの記録回数と、通常100個売れる日に160個売れた日が1回含まれる場合の平均の変化を確認できます。
※ 日数だけで、繁忙期が何回含まれるかは確定できません。実際の記録では開始日と各行事の日付を確認してください。予測に使う際は、記録の長さに加え、数量のばらつき・欠測・営業条件の変化を調べます。
新しく記録を始める前に、レジや帳簿に残っている情報を確認します。日付・商品・数量がそろっているか、売上金額だけの記録かによって、予測に使える内容が変わります。データの形式によっては、日別・品目別の販売数まで戻せないことがあります。
まずレジから日別の販売数や客数を出せるか確認します。次に、納品書で日別・品目別の入荷数を確認します。納品数は販売数とは異なり、まとめ買いや在庫補充の影響を含みます。棚卸表もあれば、期首在庫に入荷を足して期末在庫を引き、期間中に減った数量を計算できます。廃棄や返品が含まれる場合は分けて確認します。詳しくは棚卸の数字を次の発注に使う記事を参照してください。
帳簿・書類の保存期間は、法人か個人か、申告方法や書類の種類で異なります。例えば白色申告の法定帳簿は7年、納品書や棚卸表は原則5年です。消費税の仕入税額控除などでは別の保存要件もあるため、国税庁の帳簿・書類の保存に関する案内で確認してください。ここでは、保存されている資料のうち発注の検討に使える情報を整理します。
日ごとの売上金額・客数・販売数。出力できる項目を確認し、予測したい数量と区別して使います。
日付・品目・納品数を確認できる資料です。販売数とは区別し、入荷の履歴として整理します。
棚卸した時点の在庫数。前回の在庫と期間中の入荷数を合わせて、在庫が減った数量を確認できます。
記録が4週間しかない店でも、今あるデータで試しながら記録を増やせます。曜日ごとの平均と最も多い日・少ない日の数量を並べ、日による違いを確認します。次の日の販売数が過去の最大・最小を上回ったり下回ったりすることもあります。予約・現在の在庫・保存期限・追加発注の可否も確認して量を決め、実績との差を記録します。
記録を取り始めた年は、まだ経験していない季節を迎えます。去年の12月の記録が無い店で12月を迎えるなら、11月の平均をそのまま使わず、店長が上書きします。上書きした量と実際に出た量と上書きした理由を1行ずつ残しておくと、それが翌年の12月の「去年の同じ月」になります。上書きの記録が無いと、翌年も同じ月に同じ迷い方をします。
曜日ごとの平均は、過去の記録を要約した値です。次回の販売数は天候・予約・欠品などで変わるため、外れた日の事情を記録し、平均に含めるか検討します。予測から実際の発注量を決める手順は、発注量を決める3つの数字の記事で説明しています。
最初は、レジから出力できる項目を調べ、販売数や客数の記録を日付順に並べます。納品書を使う場合は、入荷数の記録として別に整理します。既存の表計算ソフトで始められますが、紙からの入力や項目の統一には作業時間がかかります。
予測を試す場合は、日付と対象数量をそろえたCSVファイルを確認し、予測に使えるかを確かめるところから始めます。当社の需要予測AIはリリース前で、データの確認と試験予測の相談は無料です。曜日や季節の傾向をどこまで確認できるか、実際の記録を使って調べます。半年分のように季節が一巡していない記録でも試作はできます。その場合は、確かめられた範囲と確かめきれていない範囲を分けてお伝えします。
見込みを毎日の発注表や仕込み表の画面にする場合、金額と期間は、記録の長さだけでは決まりません。品目の数、データの出どころがレジか納品書か手入力か、見込みを出すだけか発注の締切まで画面に組み込むかの3つです。レジの客数から翌日の日配品の数を出す食料品店の形は日配品の発注表の開発プランに、予約も券売機も無い定食屋で朝に何食作るかを決める形は日替わりランチの食数予測の開発プランに書いています。
既存の表計算ソフトで始められます。販売数・客数・入荷数を区別し、日付と対応する数量を整理します。
リリース前の相談は無料です。記録を確認し、試験予測で確かめられた傾向とまだ検証できない点をお伝えします。
金額は品目数・データの出どころ・画面に組み込む範囲で決まります。データを整える作業量も確認して見積もります。
曜日の傾向を調べるには数ヶ月、前年同月や繁忙期を比べるには1年を超える記録が手掛かりになります。必要な期間は、欠測・販売数のばらつき・店舗の条件変更によって変わります。
レジの販売数・納品書の入荷数・棚卸表の在庫数を区別して整理します。記録が短い間は、予約や保存期限も確認し、実際の発注と販売の結果を残しながら調整します。
まず品目を1つ選び、日別の販売数が何ヶ月分あるかを確認します。販売数がなければ、客数や入荷数で何を代わりに確認できるかを整理します。納品数の平均をそのまま販売数の予測として使わないことが大切です。
曜日の傾向を調べるなら数ヶ月、前年同月や年ごとの繁忙期を比較するなら1年を超える記録が手掛かりになります。この記事では3ヶ月を最初の確認の目安にしていますが、それだけで十分とは限りません。欠測・販売数のばらつき・営業条件の変更も確認します。
今ある記録で試しながら、データを増やせます。曜日ごとの平均と日々のばらつきを確認し、予約・在庫・保存期限も踏まえて少数の品目から調整します。過去のレジ記録などが残っていれば、追加できる情報も確認します。
客数や売上金額の曜日による違いは調べられます。納品書は入荷した品目と数量の記録です。在庫や廃棄の記録も合わせ、品目別の販売数を確認できるか調べます。
改装の前後を分けて見ます。曜日の差のような割合の傾向は改装をまたいでも残ることが多く、数量の目安は改装後の記録で見直します。改装日に印を付けておけば、前の記録を捨てずに済みます。どこまで使えるかは、CSVを見ながら確かめられた範囲を分けてお伝えします。
記録を取っていないと思っていたが、納品書と棚卸表なら残っている。レジの売上は出せるが、品目別は出ない。1年分はあるが、途中で客数が変わっている。そんな状態で相談していただいて大丈夫です。レジから出力したデータや納品書の写しを確認し、3ヶ月分・1年分のどこまでがそろっていて、何が分かる長さかを分けるところから始めます。