EvoQuest
EvoQuest DX業務システム / 記録の電子化 2026.09

SCENARIO ── CARE MANAGEMENT RECORDS CASE

月1回の面接が誰まで済んだかを、
担当者の手帳から出す。

利用者108名、介護支援専門員3名と事務職員1名の居宅介護支援事業所を想定します。月1回の居宅訪問と面接、モニタリングの記録、支援経過、月初の実績の照合。担当者の手帳とWordのファイルに分かれているこれらを、訪問先のタブレットと事務室のパソコンにまとめる開発プランです。ケアプランそのものを作る機能と、国保連への請求は、いまお使いのソフトに残します。

想定領域
業務システム / 訪問記録の電子化
担当範囲
要件整理・画面設計・開発・定着支援
想定対象
利用者100名前後の居宅介護支援事業所(介護支援専門員3名)
想定期間
設計〜運用開始 約 2 ヶ月

OVERVIEW

プロジェクト概要

居宅介護支援事業所の仕事は、月ごとの決まった周期で動きます。指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(平成11年厚生省令第38号)第13条第14号は、モニタリングにあたって特段の事情のない限り、少なくとも1月に1回利用者に面接すること、その面接は利用者の居宅を訪問して行うこと、少なくとも1月に1回モニタリングの結果を記録することを求めています。同令第29条第2項は、居宅サービス計画、アセスメントの結果、サービス担当者会議等の記録、モニタリングの結果の記録を居宅介護支援台帳として整備し、完結の日から2年間保存することとしています。

この周期のうち、システムが持てるのは記録と期日です。想定する事業所では、誰の面接が今月まだ済んでいないかは担当者の手帳にしかなく、モニタリングの記録はWordの様式の使い回し、同じ訪問で聞いた話が支援経過のExcelにもう一度書かれています。この開発プランで作るのは、面接の済み・未済と、その日に残した記録が同じ画面から見える状態です。様式の項目は増やさず、いま使っている欄をそのまま画面にします。

CHALLENGE

課題

  • 01 今月の面接が誰まで済んだかが、担当者の手帳にしかない。月末が近づくと管理者が3人に口頭で確認し、残りを数える。月の途中で入院や入所が入ると、そこで数え直しになる。
  • 02 同じ訪問のことを、2か所に書いている。モニタリングの記録はWordの様式を複製して利用者名のフォルダへ、支援経過は別のExcelへ。あとから経過を追うときは、両方を開いて日付で並べ直す。
  • 03 月初の10日までに、届いた実績を1枚ずつ突き合わせている。サービス事業所からFAXと郵送で戻る実績を、渡した予定と目で照らす。違いがあった数件を探すために、108名ぶんをめくることになる。
  • 04 認定の満了日と記録の保存年限が、壁のカレンダーと記憶にある。更新の申請は満了日の60日前から出せるのに、気づくのが遅れると区分が切り替わる月に計画の見直しが重なる。

APPROACH

課題への対応

最初に作る範囲を3つに絞ります。今月の訪問予定と面接の済み・未済、モニタリングの記録、支援経過です。実績の照合は、この3つが回ってから足します。ケアプランの作成と国保連への請求は、いまお使いのソフトをそのまま残します。両方を作り替えると、月初の請求が止まったときに戻す先がなくなるためです。

記録の様式は、いまの事業所の様式を写します。モニタリングの欄を増やすと、訪問先で入力が終わらず、車の中や事務所に戻ってからの入力に戻ります。面接した日、面接の方法、同席者、本人と家族の意向、目標ごとの達成状況、サービスごとの利用状況、新たに出た課題、次回の訪問予定。この並びのまま、選ぶだけで済む欄は選択に変えます。電波の届かない集合住宅もあるので、下書きを端末に残して戻ってから送る作りにします。

CONSULTATION

月1回の面接と記録のまとめ方を、ご相談ください。

「今月の面接が誰まで済んだか、担当者に聞かないと分からない」「同じ訪問のことをWordとExcelに書いている」「月初の照合に何日もかかる」。
こうした状態からご相談いただけます。いまお使いのモニタリング様式と支援経過のファイルを見せていただければ、並びを直すだけで足りる部分と、画面にしたほうがよい部分を分けて整理します。
完成した仕様書や、利用者の実データをご用意いただく必要はありません。

SCREENS

主要画面

想定する主要画面と、設計で大事にしている考え方です。毎日いちばん開くのは、担当者ごとの訪問予定の画面。そこから記録の入力と支援経過へ進む構成にしています。利用者名、担当者名、日付、回数はすべて想定例です。

01. 今月の訪問予定と面接の済み・未済(事務室のPC)

朝いちばんに開く画面。担当者ごとに、利用者と前回の面接日、今月の面接が済んだか、次の訪問予定、認定の満了日が並ぶ。今月まだ予定が入っていない利用者と、面接は済んでいるが記録が未入力の利用者を、それぞれ別の数で出す構成。

訪問予定
設計のポイント
並べ替えの初期値は、未済を先頭に前回の面接日が古い順。済んだ行は今月の面接日の順に続ける。月末に数え直す作業をなくす。
数え方
面接が済んだ数と、記録まで入った数を分けて出す。記録が1月に1回必要な項目であることに合わせ、面接だけで済み扱いにしない。
期日の扱い
認定の満了日が60日以内に来る利用者を同じ画面に出す。更新の申請を出せる期間に入ったことが、訪問の順番を決める材料になる。

02. モニタリング記録の入力(訪問先のタブレット)

利用者宅で入力する画面。面接した日と方法、同席者、本人と家族の意向、計画に書いた目標ごとの達成状況、サービスごとの利用状況と本人の受け止め、新たに出た課題、計画変更の要否、次回の訪問予定までを1画面に置く。電波が届かない場所では下書きとして端末に残す構成。

記録の入力
画面の構成
いまの様式の欄をそのまま並べ、項目を増やさない。選べる欄は選択にして、文字で書くのは気づいた点だけにする。
面接の方法
居宅訪問とテレビ電話を選び分ける欄を置く。テレビ電話で面接できる条件は省令で決まっているため、条件を満たした利用者にだけ選択肢を出す。
電波が届かない場所
下書きは端末に残し、電波が戻ってから送る。未送信の件数を画面の上に出して、次の訪問へ移る前に気づけるようにする。

03. 支援経過記録(利用者ごとの時系列)

1人の利用者について、居宅訪問、電話、サービス事業所との連絡調整、サービス担当者会議を、日付順に1本で並べる画面。モニタリングの記録もこの並びに入り、同じ訪問のことを2か所に書かなくてよくなる構成。画面の下には、計画に位置付けているサービスと、その事業所との直近のやりとりを並べる。

支援経過
設計のポイント
種別(訪問・電話・連絡調整・担当者会議)で色を変えず、ラベルで分ける。並びは日付だけで決め、経過を上から読めるようにする。
保存の対象
指定居宅サービス事業者等との連絡調整に関する記録も、2年間保存する記録に含まれる。電話1本の記録も同じ並びに入れる。
引き継ぎ
担当が替わるときに渡すのはこの画面。利用者ごとに期間を選んで書き出せるようにする。

04. 前月実績の照合(事務室のPC・月初に開く)

月初に開く画面。前月に渡した予定と、サービス事業所から戻った実績を利用者ごとに並べ、回数や日数が違う行だけを出す。違った理由を担当の介護支援専門員が入れ、実績が届いていない事業所を別に数える構成。最初に作る範囲の外で、記録が定着してから追加する画面。

実績の照合
画面の構成
一致している行は出さない。108名ぶんをめくらずに、違いのある行だけを見て終われるようにする。
どこまでやるか
この画面は差を出すところまで。給付管理票の作成と国保連への伝送は、いまお使いの請求ソフトに残す前提で設計する。
期限の出し方
請求の提出期限は各月分について翌月10日まで。残りの日数と、まだ実績が届いていない事業所を同じ場所に出す。

05. 居宅介護支援台帳の点検と保存(月末に開く)

月末に開く画面。利用者ごとに、居宅サービス計画、アセスメントの結果、サービス担当者会議の記録、モニタリングの記録がそろっているかを表で出す。終了した利用者については、完結の日から2年の保存期間がいつ終わるかを一覧にする構成。

台帳と保存
設計のポイント
抜けている行だけを別に出す。運営指導の通知が来てから1年分をめくる作業を、月末の数分に置き換える。
電子で残すこと
同令第31条は、省令で書面によることとされた作成や保存を電磁的記録で行えるとしている。交付と同意については相手方の承諾が要るため、扱いを最初の月に確認する。
出力
利用者ごと、月ごとに書き出せるようにする。求められた範囲だけを出せれば、台帳全部を印刷しなくて済む。

OUTCOME

導入による変化

面接と記録の周期は法令で決まっていて、減らせません。変えられるのは、済んだかどうかを確かめる手間と、同じことを2回書く手間です。導入後は次の3つを実測して、効果を確かめます。

01

今月の面接が誰まで済んだかを、画面を開いた瞬間に数えられる

Before月末が近づくと管理者が担当者3人に口頭で確認し、手帳を見せてもらって残りを数えていた。
After済み、予定あり、予定なしが担当者ごとに出る。数え直しが要るのは、入院や入所が入った利用者だけになる。

測るのは、月末の確認にかけていた時間と、月をまたいでから未済に気づいた件数。

02

同じ訪問のことを、2か所に書かなくてよくなる

BeforeモニタリングはWordの様式、支援経過はExcel。あとから経過を追うときは両方を開いて日付で並べ直していた。
After入力したモニタリングの記録が、そのまま支援経過の並びに入る。電話や連絡調整も同じ並びに残る。

測るのは、1件の訪問にかかる記録の時間と、事務所に戻ってから入力した件数の割合。

03

記録の抜けと保存の期限を、月末の数分で確かめられる

Before運営指導の通知が来てからファイルをめくり、空欄を探して思い出しながら埋めていた。
After月末の点検で抜けた行だけが出る。終了した利用者の保存期間が終わる時期も一覧で分かる。

測るのは、月末の点検で見つかる抜けの件数と、その件数が月を追って減っているか。

PROCESS

2ヶ月の進め方

オンラインでも進められます。札幌市内と近郊なら事業所へおじゃまして、月初の請求から月末の点検まで、ひと月の動きを通しで見せてください。最初に作る3つの画面までで約2ヶ月です。実績の照合は、この3つが回ってから追加する範囲として別に見積もります。

1
MONTH 01 / 要件整理 + 様式の写し取り

いまのモニタリング様式と支援経過を、原本のまま見せてもらう月。

使っているWordの様式とExcelを現物で確認し、どの欄を誰がいつ埋めているかを整理します。保険者の指導で様式や記載事項が決まっている部分があるかを、この月のうちに確認します。電子で残す範囲と、紙のまま残す範囲の線引きもここで決めます。訪問先で電波が届かない場所の洗い出しも行います。

  • 管理者・介護支援専門員3名・事務職員へのヒアリング
  • モニタリング様式と支援経過の欄の洗い出し
  • 保険者への電子化と保存の扱いの確認
  • 最初に作る3画面と、後から足す範囲の線引き
2
MONTH 02 / 開発 + 並行運用

3つの画面を作り、ひと月だけ紙と並べて使う月。

訪問予定、モニタリング記録、支援経過の3画面を開発します。月の後半に、担当者1名の利用者だけで実際の訪問に持ち出してもらい、タブレットで入力が終わるかを確かめます。いまのWordとExcelは並行して残したまま、食い違いが出たら画面の側を直します。全員が画面だけで回ると判断してから、様式の複製をやめます。

  • 訪問予定・モニタリング記録・支援経過の開発
  • 既存の様式と基準日の取り込み
  • 担当者1名ぶんでの訪問時の試用
  • 紙との並行運用と、運用開始の判断

FAQ

よくある質問

  • Q1 いま使っている介護ソフトを入れ替える必要がありますか?
    必要ありません。この開発プランは、ケアプランの作成と国保連への請求をいまのソフトに残す前提で作っています。作るのは、訪問の予定と面接の済み・未済、モニタリングの記録、支援経過の3つです。両方を同時に作り替えると、月初の請求が止まったときに戻す先がなくなります。まず記録の側だけを移し、定着してから次の範囲を相談する進め方をお勧めします。
  • Q2 ケアプランデータ連携システムとつなげられますか?
    つなげられるかどうかは、確認しないと申し上げられません。このシステムは公益社団法人国民健康保険中央会が運営していて、利用するには国保中央会のベンダー試験の要件を満たした介護ソフトが要ります。当社が作る記録の画面から直接つなぐには、その要件を先に確かめる必要があります。連携がなくても記録の画面は動くので、まず連携なしで始めて、いまお使いの請求ソフトが連携に対応しているかを並行して確認するのが早い進め方です。利用料は1事業所あたり年間21,000円(税込)で、2025年6月から無料で使えるキャンペーンが続いています。市町村によっては導入経費の補助を出している例もあるので、事業所のある市町村の募集状況も一緒に確認します。
  • Q3 モニタリングの記録に、何を書けばよいですか?
    この開発プランの入力画面は、いま使っている様式と同じ項目にします。省令が求めているのは、少なくとも1月に1回利用者に面接すること、その面接を居宅を訪問して行うこと、少なくとも1月に1回モニタリングの結果を記録することの3つで、様式そのものは国が1つに決めていません。保険者の指導で記載事項が決まっている場合はそちらが優先するので、最初の月に確認します。欄を増やすと訪問先で入力が終わらなくなるため、いまの様式より増やしません。
  • Q4 記録は何年残せばよいですか?
    居宅介護支援台帳として整備する記録は、完結の日から2年間の保存です。指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準第29条第2項が、居宅サービス計画、アセスメントの結果の記録、サービス担当者会議等の記録、モニタリングの結果の記録、サービス事業者等との連絡調整に関する記録などを挙げています。保険者の条例や指導で2年より長い期間を求められる場合があるため、実際の年数は最初の月に確認して設定に入れます。画面側は、終了した利用者の保存期間が終わる時期を一覧で出す形にします。
  • Q5 電子で保存して、運営指導で認められますか?
    同令第31条第1項は、省令で書面によることとされている作成や保存を、書面に代えて電磁的記録で行えるとしています。ただし交付、説明、同意などについては同条第2項で相手方の承諾を得ることが条件になっていて、扱いは保険者の担当者によって差が出ることがあります。そのため当社は、作り始める前に保険者の窓口へ確認するところから進めます。あわせて、求められた範囲を紙とPDFで出せることを最初の条件にしておけば、紙で見せてほしいと言われた場面でも困りません。
  • Q6 Excelの改善だけで足りる場合はありますか?
    あります。利用者が数十名までで、介護支援専門員が1名か2名なら、共有のスプレッドシートに「利用者、前回の面接日、今月の面接、次回の予定」の4列を持つだけで、月末の数え直しはかなり減ります。作るほうをお勧めするのは、担当者が3名以上いて誰かの手帳を見ないと全体が分からない、同じ訪問のことを2つのファイルに書いている、訪問先で入力を終わらせたい、のうち2つ以上が当てはまる場合です。1つだけなら、いまのファイルの並びを直すところからご提案します。
  • Q7 費用はどのくらいかかりますか?
    最初のヒアリングのあと、金額をお出しします。金額が変わるのは、いまのモニタリング様式と支援経過の欄の数、利用者と担当者の人数と権限の分け方、訪問先で使う端末、過去の記録をどこまで移すか、実績の照合まで含めるかの5つです。過去の記録は、さかのぼって入力し直さずに紙とファイルのまま保存年限まで置き、新しい記録だけを画面で始めるのが現実的です。初回の相談と概算見積もりは無料です。

月1回の面接と記録のまとめ方を、ご相談ください。

「今月の面接が誰まで済んだか、担当者に聞かないと分からない」「同じ訪問のことをWordとExcelに書いている」「月初の照合に何日もかかる」。
こうした状態からご相談いただけます。いまお使いのモニタリング様式と支援経過のファイルを見せていただければ、並びを直すだけで足りる部分と、画面にしたほうがよい部分を分けて整理します。
完成した仕様書や、利用者の実データをご用意いただく必要はありません。

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