EvoQuest
EvoQuest AI業務システム / 医薬品の発注管理 2026.09

SCENARIO ── PHARMACY ORDERING CASE

長期処方の患者が来る前に、
その薬を何箱頼むかを決めておく。

数人の患者にしか出ない薬を、発注の前に調剤履歴から患者ごとに拾い、次の納品までに来る見込みの分と在庫から箱数を出す開発プランです。処方箋1日60枚ほどの薬局1店舗を想定し、箱数を決めるのは管理薬剤師のままにします。

想定領域
業務システム / 医薬品の発注管理と来局見込み
担当範囲
調剤履歴の確認・画面設計・開発・並行運用の支援
想定対象
調剤薬局1店舗(処方箋1日約60枚・採用約1,100品目・卸2社)
想定期間
確認〜運用開始 約3ヶ月(Excelで始める段階なら短くなります)

BEFORE CONTACT

相談する前に、ここまで分かります。

料金

初回相談・概算見積もりは0円。開発費用は、患者ごとに積み上げる品目の数、レセコンから書き出せる調剤履歴の項目と形、限定出荷の照合と多く出る品目の見込みの画面を入れるか、店舗の数の4つで決まるため、いまの発注のやり方と調剤履歴の書き出しを確認してからお出しします。

期間

確認から運用開始まで約3ヶ月が目安です。最初の1ヶ月は調剤履歴の書き出しの確認と品目の仕分けに充て、最後の4週はいまの発注のやり方と並行して使います。10〜20品目をExcelで始める段階なら、もっと短く始められます。

実案件

飲食店向け 損益管理アプリ

納品書の入力から売上・原価・人件費とFL比率が出るアプリを、札幌市内の飲食店へ開発・納品した実案件です。

実案件の詳細を見る

OVERVIEW

プロジェクト概要

想定するのは、札幌市内の住宅地にある薬局です。近隣の6つの医療機関から処方箋を受け、1日およそ60枚。管理薬剤師1人、薬剤師2人、医療事務2人で回しています。卸2社の定期配送は火曜と金曜の開局前で、前日の19時までに発注を確定します。毎日多く出る薬は、在庫が決めた数(発注点)を下回ったら頼む形で回っています。

困るのは、数人の患者にしか出ない薬です。56日分を受け取る患者が1人来るだけで、棚の1箱では足りなくなります。いまは閉局後に管理薬剤師がレセコンの調剤履歴を1人ずつ開き、来そうな患者を思い出しながらメモに書き出して箱数を決めています。この開発プランで作るのは、その書き出しを調剤履歴から自動で並べ、管理薬剤師が確かめて箱数を決めるための画面です。

CHALLENGE

課題

  • 01 1日平均で頼むと、長期処方の患者が来た日に足りなくなる。数人にしか出ない薬は、28日分や56日分をまとめて渡す日だけ大きく減る。発注点で回す品目と同じ扱いにすると、その日に在庫が足りず、後日お渡しか急配になる。
  • 02 来そうな患者を拾う作業が、管理薬剤師の記憶と閉局後の時間に頼っている。前回の調剤日と処方日数を1人ずつ確かめ、次の納品までに来るかを判断する。対象の品目が増えるほど、19時の締切に間に合わない日が出る。
  • 03 限定出荷の一覧と採用品目の突き合わせを、手で見直している。厚生労働省の一覧は更新のたびにExcelで公表されるが、どの採用品目が載ったか、その薬を誰がいつ受け取りに来るかは、薬局の側で照らし合わせるしかない。
  • 04 来なかった患者の理由が残らず、同じずれを繰り返す。処方が変わった、受診が遅れた、入院した。発注の前に分かっていれば外せた患者が、次の月も同じように拾われる。

APPROACH

課題への対応

見込みの出し方は、療担規則(保険医療機関及び保険医療養担当規則)第20条にある2つの決まりを前提にします。投薬量は予見できる必要期間に従うこと。処方箋の使用期間は交付の日を含めて4日以内であること。そこで、前回の調剤日に処方日数を足した日を見込み日とし、その3日前から3日後までを「来局の可能性がある期間」として、次の納品までの期間と重なる患者を拾います。前後の日数は薬局の設定で、管理薬剤師が変えられます。

品目は3つに分けて扱います。数人にしか出ない品目は、患者ごとに積み上げる品目として登録し、必要量=拾った患者の「1日量×処方日数」の合計にします。限定出荷・供給停止の品目は、医療用医薬品の流通改善に向けたガイドライン(令和6年3月改訂)が求めるとおり、当面の必要量だけを頼みます。毎日多く出る品目は発注点のまま回し、見込みを1画面だけ添えます。箱数は、不足分を包装単位で割って切り上げます。同じガイドラインが開封した医薬品の返品を慎むよう求めているので、渡したあとに残る錠数が何日分かも並べて出します。

CONSULTATION

長期処方の患者が来るたびに在庫が足りない。その発注から、ご相談ください。

「56日分の患者が来て、棚の1箱では足りなかった」「閉局後に調剤履歴を1人ずつ開いて箱数を決めている」「限定出荷の一覧を採用品目と手で見比べている」。
いまの発注のやり方と、お使いのレセコンの名前が分かれば、手元の調剤履歴で見込みを出せるか、どの品目から始めるかを一緒に整理できます。
患者の名前や処方の内容は送らずに、困っている発注の話を聞かせてください。

SCREENS

主要画面

想定する主要画面と、設計で大事にしている考え方です。管理薬剤師と医療事務が、調剤室のPCで閉局後の発注に使う構成。品目名・患者番号・錠数・日付・卸の名前はすべて想定例で、実在の薬局や医薬品ではありません。

01. きょうの発注(調剤室のPC)

発注の日にいちばん開く画面。10月2日(金)の定期配送のぶんとして、患者ごとに積み上げる品目・限定出荷の品目・発注点を下回った品目を、在庫・期間の必要量・不足・包装・箱数の順に並べる。想定例では8品目9箱を頼み、確認待ちの2件を確かめるまで発注リストは確定できない。

きょうの発注
まかなう期間
今回の発注でまかなうのは、次の定期配送が届く10月6日(火)の開局前まで。営業日は10月2日(金)・3日(土)・5日(月)の3日。
頼まない品目も残す
在庫で足りるF錠20mgとK錠10mgは箱数0で表に残す。頼まなかった理由を、あとで振り返れるようにするため。
卸への渡し方
確定すると卸ごとの発注リストを印刷またはファイルで出す。卸の発注システムへの取り込みは卸ごとに連携できるかの確認が必要で、確認が取れるまでは担当者が入力する。画面サンプルでは作成も送信もしない。

02. 品目の積み上げ(調剤室のPC)

1品目の箱数の根拠を見る画面。想定例のA錠5mgでは、見込み日と可能性のある期間から5名を拾い、必要量254錠、在庫76錠、不足178錠で、100錠箱なら2箱・残り22錠になる。患者ごとに入れる・外すを押すと、箱数と残る錠数がその場で変わる。

品目の積み上げ
確認が要る患者
前回の処方が変わった患者、見込み日が期間の後ろにある患者、可能性のある期間を過ぎても来ていない患者に印を付ける。入れるか外すかは管理薬剤師が決める。
在庫の数
在庫は前回の棚の確認から入荷と調剤履歴で計算した数。棚で数え直したら、その場で書き換えられる。
箱の大きさ
500錠箱なら1箱で残り322錠、過去90日の1日あたり6錠で約54日分になる。残る日数を使用期限と並べて、どちらの包装にするかを選ぶ。

03. 限定出荷の照合(調剤室のPC)

厚生労働省が公表する医療用医薬品供給状況の一覧を取り込み、YJコードで採用品目と突き合わせる画面。想定例では採用品目のうち限定出荷12品目・供給停止2品目が載り、期間内に来局の見込みがあるのはJ錠50mgとK錠10mgの2品目。J錠は患者2名ぶんの60錠を当面の必要量として、卸に相談した結果を記録する。

限定出荷の照合
一覧から使う欄
出荷対応の状況、限定出荷の解除見込み、更新のあった品目に付く「New」の欄。画面の16,403品目は令和8年9月25日現在の一覧に載っている品目数で、採用品目との一致数は想定例。
決めるのは管理薬剤師
入荷できない場合の代わりの品や、近隣・系列の薬局への問い合わせは管理薬剤師が決める。画面は必要量と相談の記録を残すところまで。

04. 多く出る品目の見込み(調剤室のPC)

発注点で回す品目のうち、発注点を下回ったものを開く画面。想定例のL錠5mgでは、FAXで先に届いた処方箋2枚の84錠を確定分として先に置き、残りの外来分だけを見込みの幅100〜139錠で出す。必要量は184〜223錠で、中央で頼んでも上側で頼んでも1箱になる。

多く出る品目の見込み
仮の計算
画面サンプルの見込みは、同じ曜日の直近8回の最小〜最大を幅、中央値を中央とした仮の計算。需要予測AIの出力ではない。
確定分を足し戻す
予測の対象からはFAXで届いた処方箋の分を除き、必要量を出すときに足し戻す。過去の記録からも同じ分を除いて計算する。
外れた理由
実績が幅から外れた週には、管理薬剤師が理由を書く。理由は記録として残すだけで、見込みの計算は自動では変わらない。

05. 発注後の振り返り(調剤室のPC)

月に1回、管理薬剤師が開く画面。想定例の9月は、患者ごとに積み上げる38品目で拾った来局146件のうち、可能性のある期間に来なかった6件が並ぶ。理由を処方変更・来局日のずれ・転院や入院・分からないから選び、在庫が足りず後日お渡しになった件数と急配の回数と並べて見る。

発注後の振り返り
設定を直す材料
来局日のずれが見込み日の6〜7日後に偏っていれば、可能性のある期間の後ろ側を延ばすかを検討する。直すかどうかは管理薬剤師が決める。
導入前と比べる項目
発注の確定までにかかった時間、後日お渡しの件数、急配の回数、開封した箱の残りが90日動かない品目の数。並行運用の間は、これまでのやり方でも同じ項目を記録する。

OUTCOME

導入による変化

当社はまだこのプランを納品していないので、減った件数や時間をお見せできません。代わりに、導入後に何を測るかを先に決めておきます。下の3つは、並行運用の4週が終わった時点で確認する項目です。

01

長期処方の患者が来た日に、在庫が足りない件数を減らす。

Before数人にしか出ない薬を1日平均の感覚で頼み、56日分の患者が来た日に足りず、後日お渡しか急配になる。
After次の納品までに来る見込みの患者の分を足した必要量で、箱数を決める。

測るのは、在庫が足りず後日お渡しになった件数と、定期配送の外で頼んだ急配の回数。並行運用の前の1か月分を、薬局の記録から数えておく。

02

患者を拾う作業を、印の付いた患者を確かめる作業にする。

Before閉局後に調剤履歴を1人ずつ開き、来そうな患者をメモに書き出してから箱数を出す。
After拾う作業は画面が行い、管理薬剤師は処方変更・期間の端・来局なしの印が付いた患者だけを確かめる。

測るのは、閉局から発注リストの確定までにかかった時間。並行運用の4週は、これまでのやり方の時間も同じ日に記録して比べる。

03

来なかった患者の理由を残して、拾い方の設定を見直せるようにする。

Before来なかった理由は管理薬剤師の記憶に残るだけで、次の月も同じ患者が同じように拾われる。
After可能性のある期間に来なかった患者が月ごとに並び、理由ごとの件数が出る。

測るのは、来なかった件数と理由の内訳。前後の日数をいつ、なぜ変えたかも記録に残す。

PROCESS

約3ヶ月の進め方

札幌市内・近郊なら、閉局後の発注を一度横で見せてください。道外はオンラインで進めます。最初に確かめるのは、お使いのレセコンから調剤履歴をどの形で書き出せるかです。ここが分からないうちは画面を作りません。

1
MONTH 01 / 調剤履歴の確認 + 品目の仕分け

書き出せる記録を確かめ、積み上げる品目を決める月。

レセコンから患者ごとの調剤日・品目・1日量・処方日数を書き出せるかを、販売元への確認と実際のファイルで確かめます。書き出せる項目と形は機種と契約で違います。あわせて、直近3か月でその薬を受け取った患者の人数から、患者ごとに積み上げる品目と発注点で回す品目を分けます。最初は10〜20品目から始めます。

  • 調剤履歴の書き出しの形と項目の確認(レセコンの販売元への確認を含む)
  • 積み上げる品目と発注点で回す品目の仕分け
  • 卸ごとの発注の締切と、発注リストの渡し方の確認
  • 限定出荷の一覧と採用品目を、YJコードで突き合わせられるかの確認
2
MONTH 02 / 開発

5画面を作り、過去の発注と並べて確かめる月。

きょうの発注、品目の積み上げ、限定出荷の照合、多く出る品目の見込み、発注後の振り返りの5画面を作ります。過去1か月の調剤履歴を取り込み、実際に頼んだ箱数と画面が出す箱数を並べて、合わないところを管理薬剤師と1件ずつ確かめます。

  • 5画面の開発と、調剤履歴の取り込みの設定
  • 可能性のある期間の前後の日数など、薬局の設定の初期値決め
  • 過去の発注との突き合わせ
3
MONTH 03 / 並行運用

いまのやり方と4週並べて、続けるかを決める月。

4週のあいだ、いまのメモでの発注と画面の両方で箱数を出してもらいます。発注にかかった時間、後日お渡しの件数、急配の回数を週ごとに記録し、4週目に一緒に見て、どこまで画面に切り替えるかを決めます。

  • 週ごとの作業時間と後日お渡し・急配の記録
  • 印の付け方と前後の日数の調整
  • 4週目の振り返りと、運用の引き継ぎ

FAQ

よくある質問

  • Q1 Excelのままで足りませんか?
    1店舗で、患者ごとに積み上げる品目が10〜20品目ほどなら、Excelで足ります。品目ごとに患者の前回調剤日・1日量・処方日数を並べ、見込み日の列を足せば、発注の前に拾う患者が分かります。仕組みにしたほうがよいのは、調剤履歴からの転記が毎日の締切に間に合わなくなったときと、限定出荷の一覧の突き合わせまで手でやっているときです。当社も、Excelの表のどこを残すかから一緒に決めます。
  • Q2 レセコンや卸の発注システムと自動でつながりますか?
    この開発プランでは、レセコンから書き出した調剤履歴を画面に取り込み、確定した発注リストを印刷またはファイルで出す形にしています。レセコンから書き出せる項目と形は機種と契約で違い、卸の発注システムにファイルを取り込めるかも卸ごとに違います。どちらも確認が取れるまでは前提にしません。書き出しと取り込みで回ることを先に確かめ、手間が残るようなら連携を足す相談をします。
  • Q3 見込みが外れて、薬が足りなくなったらどうなりますか?
    外れることはあります。そのため見込み日は1日に決めず前後の日数を持たせ、処方が変わった患者や期間を過ぎても来ていない患者には印を付けて、管理薬剤師が入れるか外すかを決めます。それでも足りない場合の対応は、これまでどおり急配や後日お渡しです。その件数を振り返りの画面で数え、拾い方の設定を直す材料にします。
  • Q4 費用はどのくらいかかりますか?
    最初のヒアリングと調剤履歴の確認のあとに金額をお出しします。この開発プランで費用が動くのは4つです。患者ごとに積み上げる品目の数。レセコンから書き出せる項目と形。限定出荷の一覧の照合と、多く出る品目の見込みの画面を入れるか。店舗の数と、店舗のあいだで在庫を融通するか。初回の相談と概算の見積もりは無料です。

長期処方の患者が来るたびに在庫が足りない。その発注から、ご相談ください。

「56日分の患者が来て、棚の1箱では足りなかった」「閉局後に調剤履歴を1人ずつ開いて箱数を決めている」「限定出荷の一覧を採用品目と手で見比べている」。
いまの発注のやり方と、お使いのレセコンの名前が分かれば、手元の調剤履歴で見込みを出せるか、どの品目から始めるかを一緒に整理できます。
患者の名前や処方の内容は送らずに、困っている発注の話を聞かせてください。

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