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EvoQuest Food業務システム / 廃棄と品切れの記録 2026.09

SCENARIO ── FOOD LOSS RECORD CASE

捨てた理由と、売り切れた時刻。
どちらも残っていないから、仕込みが直せない。

席数36、厨房2名の洋食店を想定します。捨てるたびに品目と数量と理由をその場で入れ、売り切れにした時刻をホールが残す。週に一度その2つを並べて、今週の仕込み数を決める開発プランです。予測の機能は入れません。まず、原価率が上がった理由を月末より前に言えるところまでを作ります。

想定領域
業務システム / 廃棄と品切れの記録
担当範囲
要件整理・画面設計・開発・定着支援
想定対象
席数36の洋食店(月商400万円前後・スタッフ8名)
想定期間
設計〜運用開始 約 2 ヶ月

BEFORE CONTACT

相談する前に、ここまで分かります。

料金

初回相談・概算見積もりは0円。コンサルティングは月5万円〜、システム開発は内容により数百万円規模になる場合があります。金額が動くのは、登録する品目と原価単価の数、記録する単位(食数だけか重さも測るか)、入力する端末の数、月次の集計をいまの棚卸や損益とどこまでつなぐかの4つです。

期間

記録の仕組みだけに絞れば約2ヶ月が目安です。最初の1ヶ月は開発ではなく、何をどの単位で残すかと、理由の区分を決める期間に充てます。原価や発注の画面まで広げる場合は3〜6ヶ月になります。

実案件

飲食店向け 損益管理アプリ

納品書の入力から売上・原価・人件費とFL比率が出るアプリを、札幌市内の飲食店へ開発・納品した実案件です。

実案件の詳細を見る

OVERVIEW

プロジェクト概要

月末の棚卸が終わって、原価率が先月より1ポイント上がっていた。理由を聞かれても答えられない。仕入単価が上がったのかもしれないし、仕込みを多く出しすぎた日が続いたのかもしれない。どれも思い当たるのに、金額として残っているものが1つもない。捨てるときは忙しく、メモを取る手が空いていません。

見えていないものはもう1つあります。「本日は終了しました」と言った回数です。仕込みを絞れば廃棄は減りますが、その裏で断った客がいたかどうかは、どこにも数字として残りません。廃棄だけが見えていると、判断は絞る方向にしか傾きません。この開発プランで作るのは、その2つを同じ週の同じ画面に並べるところまでです。捨てた記録と、売り切れにした時刻。数量は店主が決め、画面が出すのは材料と期限だけにします。

CHALLENGE

課題

  • 01 捨てた理由がどこにも残らない。原価率が上がっても、仕込みを多く出しすぎたのか、使う前に傷ませたのか、オーダー違いで作り直したのかが分けられない。月末の棚卸で出てくるのは、合わなかった差額だけ。
  • 02 売り切れにした回数は記録にならない。日替わりが13時に終わって5組断った日も、記録に残るのは「完売」の一言だけ。仕込みを絞った副作用が数字にならないので、廃棄が出た品目だけが毎回やり玉に上がる。
  • 03 残ったものの行き先が、人によって違う。まかないに回した分も、翌日へ回した分も、捨てた分も、まとめて「残り」として片付く。あとから原価を説明するときに、どれがどれだか分からない。
  • 04 記録しようとすると、閉店後の紙になる。捨てるのは1日に3回ほどで、捨てる人も調理とホールで分かれている。1冊のノートを回すと、思い出せた分だけが書かれ、金額の小さいものから落ちていく。

APPROACH

課題への対応

入力は、捨てる場所で終わらせます。選ぶのは品目で、入れるのは数量。あとは理由を1つ押せば終わりです。金額は登録しておいた原価単価から画面が出すので、捨てる人が電卓を持つ場面はありません。食べ残しだけは金額を出しません。お客さまの皿に残ったものは売上が立っているので、原価の説明には入れず、重さと皿数だけを別に数えます。ここを混ぜると、原価率の話と量目の話が同じ数字になってしまいます。

予測の機能は今回入れません。4週ぶん記録がたまるまでは、画面が数量を提案することもしません。週に一度、廃棄額の多い品目と早く終わった品目を並べて、今週の仕込み数を店主が直す。その繰り返しだけを先に定着させます。重さの計量も、はかりを置く場所が決まるまでは任意の欄にしておき、入れた分だけ集計に乗る形にします。記録が増えて続かなくなるより、少ない項目が毎日埋まるほうを取ります。

CONSULTATION

捨てた分と、売り切れた分。どちらも残していないなら、そこからです。

「原価率が上がった理由を聞かれても答えられない」「仕込みを絞ったら今度は早く終わるようになった」「残ったものをどうしたか、あとから思い出せない」。
いま何をどこまで記録しているか、1日に誰が何回捨てているかが分かれば、どこから画面にすると手間が増えずに済むかを一緒に整理できます。
資料をそろえなくても大丈夫です。いまの仕込み表と、先月の棚卸の数字があれば話が早く進みます。札幌市内・近郊なら厨房を見に行きます。

SCREENS

主要画面

想定する主要画面と、設計で大事にしている考え方です。厨房のタブレット、ホールのスマホ、事務机のPCに記録を分けた構成。品目・数量・金額はすべて席数36の洋食店に合わせた想定例で、実在の店舗の数字ではありません。

01. 廃棄の記録(厨房のタブレット)

毎日いちばん開く画面。捨てるたびに品目を選び、数量と理由を入れると、登録した原価単価から金額が出る。理由は仕込みすぎ、傷み・期限切れ、作り直し、食べ残し、その他の5つ。食べ残しの行だけ金額の欄が空欄になり、重さと皿数で残る構成。

廃棄の記録
入力の項目
品目、数量、理由の3つだけ。金額は画面が出す。入力した時刻と入力者は自動で入り、捨てた人が書く欄にはしない。
食べ残しの扱い
提供済みのものは売上が立っているので、原価の集計には入れない。重さと皿数で別に数え、盛り付け量を見直す材料にする。
重さは任意
はかりに載せた分だけ重量の欄が埋まる。埋まっていない行も金額と件数には乗るので、計量が続かない日があっても記録は途切れない。

02. 品切れの記録(ホールのスマホ)

品目を終了にした時刻を、ホールがその場で残す画面。断った組数と、代わりに案内したものを任意で足せる。直近7日ぶんの終了時刻が下に並び、同じ品目が何時ごろに終わっているかが見える構成。

品切れの記録
残すもの
終了にした時刻と、その日に出た数。断った組数は覚えている範囲でよく、正確に数えることを求めない。
数える目的
断った件数を経営指標にするのではなく、翌週の見直しのときに「早く終わった品目」を思い出せるようにする。
完売との区別
予定どおり出し切ったのか、途中で足りなくなったのかを分けて持つ。終了時刻が営業終了と同じ行は、断りが出ていない扱いにする。

03. 仕込み表との突き合わせと締め(厨房のタブレット)

その日の仕込み表を左に置き、出た数と残りを並べる画面。残りがあるのに記録が入っていない行だけが色で浮かび、廃棄・まかない・翌日へ回す、の3つから行き先を選んで締める構成。締めたあとの修正は履歴が残る。

閉店前の確認
抜けの見つけ方
仕込み表の側から「残ったのに記録が無い行」を出す。記録の一覧を端から眺めなくてよいので、探す対象がその日に仕込んだ品目に限られる。
残り=廃棄にしない
まかないに回した分と翌日へ回した分を、捨てた分と同じ欄に入れない。3つに分けて残すと、月末に原価を説明できる。
締めの意味
締めるとその日の合計が確定する。あとから直せるが、直した時刻と前の値が残るので、月末にまとめて埋める運用にはならない。

04. 先週の廃棄と品切れ(事務机のPC)

週に一度、仕込みの前に開く画面。品目ごとに廃棄額と品切れの回数を同じ行に並べ、金額の大きい順に出す。右側は今週の仕込み数の入力欄で、決めた数と決めた理由がそのまま来週の比較対象として残る構成。

週次の見直し
2つを同じ行に
廃棄額だけを見ると絞る方向にしか動かない。同じ行に品切れの回数を置いて、減らしてよい品目と増やす品目を分ける。
決めるのは店主
画面は先週の記録と先週決めた数を並べるところまで。今週の数量を入れるのは人で、計算が提案する欄は作らない。
売上比で見る
廃棄額は金額そのものより、売上に対する割合で追う。客数の多い週と少ない週を並べても比べられるようにする。

05. 月次の締めと原価の内訳(事務机のPC)

棚卸が終わったあとに開く画面。使った食材の金額を、記録できた廃棄と、棚卸で合わなかった差に分けて並べる。まかない・翌日へ回した分は件数で別に出し、前月と売上比で比べる構成。

月次の締め
差を廃棄と呼ばない
棚卸で合わなかった額の全部が捨てた分とは限らない。記録した廃棄額と差額を別の行にして、計量の誤差や記録漏れを混ぜない。
重さの集計
計量できた分だけを重さで出す。売上百万円あたりの重さは、国の発生抑制の目標値が調理くずを含む発生量なので、その数字とは範囲が違うことを画面の注記に書く。
前月との比べ方
金額そのものは売上で動く。売上比と、理由別の内訳の変化を並べ、どの理由が減ったのかを1つ選べるようにする。

OUTCOME

導入による変化

当社はまだこのプランを納品していないので、削減できた金額をお見せできません。代わりに、導入後に何を測るかを先に決めておきます。下の3つは、記録が4週ぶんたまった時点で最初に確認する項目です。

01

原価率が上がった理由を、月末を待たずに言えるようにする。

Before棚卸が終わるまで理由が分からない。上がっていても、仕込みすぎか傷みかを分けられない。
After週の終わりに、理由別の内訳と金額が出る。どの品目で出ているかまで下りられる。

測るのは、週あたりの廃棄額と売上に対する割合、そして理由別の内訳の変化。記録した廃棄額が原価のすべてを説明するとは考えない。

02

絞りすぎた品目が、廃棄の多い品目と同じ表に並ぶ

Before見えているのは捨てた側だけ。売り切れて断った回数は誰の記憶にも残らない。
After終了にした時刻と回数が品目ごとに並び、増やす品目と減らす品目を分けて決められる。

測るのは、品切れにした回数と時刻の分布、そして仕込み数を変えた品目の数。断った組数は参考値として扱う。

03

残ったものの行き先が、3つに分かれて残る

Beforeまかない、翌日、廃棄がまとめて「残り」になり、あとから区別できない。
After閉店前の締めで3つのどれかを選ぶ。月末に、捨てた分だけを取り出して説明できる。

測るのは、締めのときに行き先が空欄のまま残った件数。この件数が減らなければ、入力の形を先に直す。

PROCESS

2ヶ月の進め方

オンラインでも進められます。札幌市内・近郊なら厨房に入らせてください。昼の仕込みから閉店までを一度通しで見せてもらえると、捨てる場所と捨てる時刻が分かるので、端末の置き場所がその場で決まります。そこから設計に入って、運用開始まで2ヶ月です。

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MONTH 01 / 要件整理 + 記録の型を決める

何を、どの単位で残すかを決める月。

品目と原価単価をどこまで登録するかを決めます。仕込み品だけにするか、食材まで下ろすかで入力の手間が変わるので、実際に捨てているものを1週間だけ紙で書き出してもらい、そこから登録する範囲を決めます。理由の区分も同じ週に決めます。5つを超えると押す前に迷うので、増やす提案はしません。

  • 店主・厨房・ホールへのヒアリング
  • 1週間の手書き記録から、登録する品目と単価の範囲を決める
  • 理由の区分と、食べ残しの扱いの確定
  • 端末の置き場所と、はかりを置くかの判断
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MONTH 02 / 開発 + 並行運用

5画面を作って、4週ぶん記録をためる月。

廃棄の記録、品切れの記録、閉店前の締め、週次の見直し、月次の締めの5画面を作ります。月の半ばから実際の営業で使ってもらい、入力に何秒かかるか、押し間違いがどこで出るかを見て直します。4週ぶんたまったところで、最初の週次の見直しを一緒にやり、仕込み数を変える品目を決めるところまで立ち会います。

  • 5画面の開発と、原価単価・理由区分の登録
  • 実際の営業での試用と、入力導線の調整
  • 月次の締めと、いまの棚卸・損益の集計とのつなぎ方の確定
  • 4週目の見直しへの同席と、運用の引き継ぎ

FAQ

よくある質問

  • Q1 いま使っているレジに廃棄を入れる機能があります。それで足りませんか?
    足りる場合があります。確かめてほしいのは3つです。1つめは、捨てた理由を店に合わせた区分で残せるか。売り物の在庫を減らす機能として付いていることが多く、区分が最初から決まっていて足せないことがあります。2つめは、仕込んだ料理や食材の単位で入れられるか。レジの商品は売る単位なので、仕込んだスープを何リットル捨てたという入れ方ができないことがあります。3つめは、月ごとに理由別の金額で出せるか。この3つが満たせるなら、新しく作らずそちらを使ってください。当社もその確認から始めます。
  • Q2 費用はどのくらいかかりますか?
    最初のヒアリングのあとに金額をお出しします。この開発プランで費用が動くのは4つです。記録する単位(食数だけにするか、重さも測るか)、品目と原価単価をいくつ登録するか(仕込み品だけか、食材まで下ろすか)、入力する端末の数と置き場所、そして月次の締めをいまの棚卸や損益の集計とどこまでつなぐか。とくに2つめが金額に最も効きます。仕込み品だけの20品目から始めて、続くと分かってから食材へ広げる進め方もできます。初回の相談と概算の見積もりは無料です。
  • Q3 レジの売上データと自動でつなげられますか?
    つなげられるかどうかは、お使いのレジがデータを書き出せるかによります。当社の側だけでは判断できないので、契約している会社へ書き出しの可否と形式を確認するところから始めます。ここが確認できるまでは、つながる前提で設計しません。つながらなくても、この開発プランは動きます。売上は月に一度、締めの画面に手で入れれば売上比の計算はできます。自動の取り込みは、確認が取れてから足す範囲として分けておきます。
  • Q4 Excelで作れば済みませんか?
    入力する人が1人なら、Excelでも回ります。捨てるのが店主だけで、1日に1〜2件なら、ノートでも足ります。作ったほうがよくなるのは、入力する人が3人以上になってからです。昼の仕込み担当、夜のホール、閉店前の洗い場が別々の時刻に入れるので、1つのファイルを順番に開く形になると入力が後回しになります。もう1つの分かれ目は、金額を自分で計算するかどうかです。原価単価を登録しておけば、捨てる人は数量だけ入れれば済みます。
  • Q5 捨てた重さまで測る必要はありますか?
    最初は任意でよいと考えています。厨房にはかりを置く場所を作るのは手間で、忙しい時間ほど飛ばされるからです。重さが要るのは、国の基準と自分の店を並べたいときです。農林水産省は食品廃棄物等の発生抑制の目標値を業種ごとに定めていて、食堂・レストランと居酒屋は2024年度から2028年度まで、売上百万円あたり114キログラムとされています。ただしこの発生量には、調理の過程で出る食べられない部分も含まれます。可食部だけを記録している数字とは範囲が違うので、そのまま比べられません。当社は、自分の店の先月と今月を比べるほうを先に勧めています。
  • Q6 食品ロスの記録は、法律で義務づけられていますか?
    小さな飲食店には、報告の義務はありません。食品リサイクル法は、前年度の食品廃棄物等の発生量が100トン以上の事業者を食品廃棄物等多量発生事業者と定めていて、毎年度の報告を義務づけているのはその範囲です。食品ロス削減推進法のほうは、事業者に対して積極的に取り組むよう努めるものとする、という努力義務の書き方になっています。つまりこの記録は、提出のためではなく、自分の店の原価を説明するために取るものです。様式が決まっていないので、店に合う区分で作れます。
  • Q7 スタッフが入力してくれるか心配です。
    続かない原因は、たいてい項目の多さと入力の場所です。この開発プランでは、捨てる人が触るのは品目・数量・理由の3つだけにして、金額と時刻と入力者は画面の側で埋めます。端末は捨てる場所の近くに固定します。それでも抜けは出るので、閉店前の締めで、仕込み表の側から記録の無い行を出す形にしています。最初のひと月は、入力に何秒かかっているかと、締めで空欄のまま残った件数を一緒に見ます。数が減らなければ、督促ではなく入力の形を直します。

捨てた分と、売り切れた分。どちらも残していないなら、そこからです。

「原価率が上がった理由を聞かれても答えられない」「仕込みを絞ったら今度は早く終わるようになった」「残ったものをどうしたか、あとから思い出せない」。
いま何をどこまで記録しているか、1日に誰が何回捨てているかが分かれば、どこから画面にすると手間が増えずに済むかを一緒に整理できます。
資料をそろえなくても大丈夫です。いまの仕込み表と、先月の棚卸の数字があれば話が早く進みます。札幌市内・近郊なら厨房を見に行きます。

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